新型コロナウイルス対策はひげに要注意

米国疾病予防管理センターが〈良いひげ〉と〈悪いひげ〉をイラストで解説。
Beard infographic via CDC

コロナウイルス対策としてマスクを着用するとき、ひげには注意が必要だ。米国疾病予防管理センター(CDC)によれば、あごひげはマスクの効果を妨げる恐れがあるという。

フランク・ザッパ風のひげは問題ない。ランプシェード型も大丈夫。しかし、フー・マンチュー博士のような、あご下まであるヒゲはダメだ。また、上向きにカールした〈ヴィランひげ〉は、マスクに挟まないように注意しなければいけない。

CDCは、コロナウイルスに感染した疑いのある患者を治療する医師や看護師に、マスクの着用を推奨している。米保健福祉省のアレックス・アザー長官は、米国内の医療従事者のために、さらに2億7000万枚のマスクが必要だとしている。

しかし、CDCは以前、ひげはマスクの効果を妨げる恐れがあると指摘していた。

2017年に公開した解説画像で、CDCはマスクと相性の良い/悪い36種類のひげを紹介している。このイラストは、マスクの正しい着用方法というより、ひげのカタログとしてのほうが役立つかもしれないが。

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CDCが〈ソウルパッチ(あご下のちょびひげ)〉を容認しているのは間違っていると思うが(ソウルパッチが〈良い例〉だったことは一度もない)、もみあげとあご全体を覆う〈あごカーテン〉にははっきりとNGを出している。

「マスクとの接触面にひげを生やしていると、きれいにひげを剃っているひとの20〜1000倍の漏れが生じることが、研究から明らかになった」とCDCは2017年11月の記事で発表した。この記事の当初の目的は、11月はひげを剃らないという〈No-Shave November〉運動による公衆衛生の危機に際し、労働環境の安全向上を図ることだった。

今のところ、CDCは患者と接触するひと以外にはマスクの着用を推奨していない。しかし、感染が広まるなか、米議会はコロナウイルス対策に莫大な予算を拠出する方針を示している。2月28日時点で、全世界の感染者は8万人を超え、米国だけでも60人の感染が報告されている。死者数は全世界で2800人を超えた。

Cover: Beard infographic via CDC

This article originally appeared on VICE US.