1972年より造成が開始され、67棟に及ぶ巨大な集合住宅となった愛知県豊田市〈保見団地〉。この団地に住む7000人の住民のうち、約3000人が南米から移り住んだ人々。つまり、ブラジル人やペルー人が隣人として暮らす、日本では異例の移民団地である。「The People & Food of the Homi Projects」では、この地で生活する自治会会長、ボランティアの方、1990年より団地に移り住んだ日系ブラジル人、そして、大学教授、市役所の方々に、外国人との生活で生じる問題、それに対する取り組みについて聞いた。1990年の入管法改正以降、ブラジル人人口が急増したために起こった変化を、どう受け入れ、対策を講じ、現在に至るのか。また、団地に部屋を借り、3年間の住み込みのもと、約4万枚の写真を撮った写真家、名越啓介。2016年11月25日にリリースした写真集『Familia 保見団地』の撮影に伴い、映像でもこの地を取材した。