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スパイク・ジョーンズ最新作『Her/世界でひとつの彼女』に対する著名人の反応

スパイク・ジョーンズ監督、最新作『Her/世界でひとつの彼女」。本作のストーリー「機械に抱く恋心」を題材とし、映像作家のランス・バングス氏が様々な分野の著名人にインタビュー取材を敢行。

『マルコヴィッチの穴」、『アダプテーション」などの人気作品で知られる奇才スパイク・ジョーンズ監督が、『かいじゅうたちのいるところ」以来4年ぶりに手掛けた長編作品『Her/世界でひとつの彼女』。ジョーンズ監督が初めて長編映画において単独で脚本を手がけ、2014年3月に開かれた第86回アカデミー賞にて脚本賞を受賞した。

舞台は近未来のロサンゼルス、携帯電話の音声アシスタントに恋心を抱いた男を描くラブストーリー。

他人の代わりに手紙で想いを伝える代筆ライターのセオドアは、長年連れ添った妻と別れ、傷心の日々を送っていた。そんな時、コンピューターや携帯電話から発せられる人工知能OS(※1)「サマンサ」の個性的で魅力的な声にひかれ、次第に「彼女」と過ごす時間に幸せを感じるようになる。

主人公セオドア役は『ザ・マスター」のホアキン・フェニックス。OSサマンサの声をスカーレット・ヨハンソンが担当した。

今回、ジョーンズ監督と親交の深い映像作家のランス・バングス氏が、劇中で描かれた「人間と機械の密接な結びつき」をテーマに置き、数多くの著名人、クリエイターにインタビューを行った。本作品へ出演を果たしている女優のオリビア・ワイルド、LCDサウンドシステムことジェームズ・マーフィー、コメディアンのマーク・マロンなど数多くの著名人に対し、個人的な恋愛経験や、実際に機械へ恋することは可能であるか、また、恋愛が自らの創作にいかに結びついているか、など複数の質問を投げかけた。彼らのパーソナルな一面、恋愛観など、普段あまり聞くことのできない貴重なインタビュー集となっている。

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LCDサウンドシステムことジェームズ・マーフィー

オリビア・ワイルドの「Her」

どれだけテクノロジーが発展し、人と人との関係やときには恋愛関係をも変えてしまうとしても、変わらないものが必ずあるはず。映画の中で、セオドアはこんなことを言っている。

「人生の中の経験を誰かと分かち合えるというのは素晴らしいことだ。たとえ、その誰かの身体が機械でできていたとしてもね。」

脚注:

(※1)人工知能OS:人工知能、および人工知能を持ったオペレーション・システム。