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世界へ羽ばたいたMMA界の超新星・堀口恭司に密着。

アメリカの総合格闘技大会『UFC』にて2連勝中のMMA界の超新星・“カラテ・キッド” こと堀口恭司の素顔に迫る
3.6.14

2007年にMMA(総合格闘技)イベント<PRIDE> (脚注①)が終焉を迎えてからというもの、日本のMMAは今日にいたるまで長くの間人気低迷に苛まれ、救世主の登場を待ちわびてきた。そんなMMAにおいて今最も期待を集めているのが、“カラテ・キッド”こと堀口恭司だ。

昨年10月、世界最強を決める総合格闘技の総本山、米総合格闘技大会<UFC(脚注②)にて初戦を白星KOで華々しくデビュー。今年5月のダレル・モンタギュー戦でも勝利をおさめ、現在2連勝中と絶好調の堀口。プロデビュー以降の戦績は14試合中わずか1敗という驚異的な強さを誇る。今回VICEでは彼のトレーニングからプライベートまで取材し、その強さの秘密に迫った。

空手で培った独特の間合い

「自分が習っていたスポーツ空手には独特の間合いがあり、遠い間合いから飛び込んでいける。そこが自分の得意技になっている。」

堀口がMMAファイターになったきっかけとして、大きく2つの存在があげられる。それは「空手」と「PRIDE」だ。父親の影響から5歳で始めた空手の経験は、武術の道への入り口になったと同時に、堀口の攻撃スタイルのベースにもなった 。「PRIDE」は堀口が高校二年の時、日本中を席巻した総合格闘技イベント。小柄ながら自分より遥かに大きな相手を倒す山本“KID” 徳郁に自分の背丈を重ね憧れた。高校卒業後、親の反対を押し切りKIDが主宰するジム「KRAZY BEE」(脚注③ に加入し、現在も彼の指導のもと日々鍛錬を重ねている。

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映像では、彼のバッググラウンドやKRAZY BEEでの練習風景はもちろん、プライベートで楽しんでいるという釣り(なんとガールフレンドも登場!)の様子にいたるまで、彼の素顔を存分に楽しめるものとなっている。世界王者のKIDをして「(堀口選手は)今一番総合的に上がってきている。UFCのベルトは絶対に獲る。そこから何年防衛するか楽しみ」と言わしめる堀口。カラテ・キッドが日本のMMAを再燃させる日は、そう遠くないかもしれない。

(脚注①)PRIDE:1997年から2007年まで開催されていたイベント興行会社ドリームステージエンターテインメント(Dream Stage Entertainment、DSE)が主催する総合格闘技の興行。2007年よりPRIDE FC WORLDWIDE社がブランドおよび興行権を保有している。海外でのイベント名称はPRIDE Fighting Championship(PRIDE FC)。2000年代前半の総合格闘技においてはUFCと並び世界最高峰の大会であり、日本における総合格闘技人気の火付け役となった。

(脚注②)UFC:Ultimate Fighting Championship(アルティメット・ファイティング・チャンピオンシップ)とは、1993年にアメリカでバーリ・トゥード(何でも有りの意味)ルールで始まったアルティメット大会のこと。第1回大会を制覇したのはグレイシー柔術家「ホイス・グレイシー」。そして、マーク・コールマン、ドン・フライなどの王者を生む。また、ホイス・グレイシーとケン・シャムロックの激闘は初期UFCの代名詞となり、ここから現在のK-1、PRIDEなどに続く総合格闘技(MMA)ブームを作り上げたのである。世界各国から集まった猛者たちが繰り広げるREAL FIGHTの舞台となるUFCは、まさに世界最強を決める総合格闘技の総本山といえる。

(脚注③)KRAZY BEE:山本"KID"徳郁が主宰する総合格闘技のジム。2007年に「KILLER BEE(キラービー)」から改称。所在地は東京都大田区中馬込の「YAMAMOTO SPORTS ACADEMY」内。