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デジタルメディア・アーティスト、ヨルゴ・アレクスポウロスのアート

映像表現手法「2.5D エフェクト」の誕生秘話や、アートにのめり込むきっかけなど、デジタルメディア・アーティストであるヨルゴ・アレクスポウロスのインタビュー映像。
15 May 2014, 3:21am

ヨルゴ・アレクスポウロス(Yorgo Alexopoulos)。彼は、様々なメディアを組み合わせ独創的なインスタレーションやアートワークを生みだす、NY在住のデジタルメディア・アーティストだ。

もともとストリートのグラフィティ・アーティストであったヨルゴは、約10年前に転機を迎えた。ハリウッドのプロデューサーであったロバート・エバンス(※1)の波乱に飛んだ人生にフォーカスしたドキュメンタリー映画『くたばれ!ハリウッド(2002年)』(※2)へ参加することで、今までとは全く違った手法を取り入れる機会を得るのだ。それは、ロバートの自伝であるこの映画に、本人が撮影を拒否するという壁にぶつかった。そこでヨルゴは、過去に撮影したスチールのみで映像を構成することを決め、さらに写真に視差をつけることにより3D効果を生みだす技法を用い、臨場感溢れる映像を作った。これは後に「2.5D エフェクト」と呼ばれ、この逆境のなかで開発した視覚効果技術によって、ヨルゴ自らの作風も大きく変化することとなったのだ。

「映画の制作を終え、今までの自分の作品をすべて見直してみると、この技術は自分の写真や絵に対しても使えることに気づいたんだ」

Transmigrations(2012), Solo Exhibition, Cristin Tierney Gallery, New York

Transmigrations(2012), Solo Exhibition, Cristin Tierney Gallery, New York

Transmigrations(2012), Solo Exhibition, Cristin Tierney Gallery, New York

NO FEELING IS FINAL; REDUX (2011), Cosmopolitan Hotel, Las Vegas, Nevada

BEGUILED BY MYSTERY (2013), IBM Building, Chicago, Illinois

PORTAL, (2013), The Bow Building, Calgary, Alberta

この映像では、彼の作品における「2.5Dエフェクト」技術の発展の経緯、作品自体の解説、自らのバックグラウンドについても語っている。

「テクノロジーのおかげで、アーティストはより創造力豊かに制作に取り組める。その結果 斬新な作風が生まれ、ビデオアートの概念も変わってくるはずだ」

テクノロジーが進化しつづけるかぎり、彼の作品の進化は無限大である。

脚注:

(※1)ロバート・エバンス・・・1930年ニューヨーク生まれ。名プロデューサーのダリル・F・ザナックにスカウトされて映画界入り。ハンサムな容姿の俳優としてキャリアをスタートさせたがパッとせず、裏方に転向。徐々に頭角を現し、1970年代にはパラマウントの重役として『ローズマリーの赤ちゃん』(1968)、『ある愛の詩』(1970)、『ゴッドファーザー』(1972)と大ヒット作を連発する。プロデューサーに転向後は、映画の興行的失敗やコカイン所持逮捕などで浮沈を経験するも、著書『くたばれ!ハリウッド』及びその映画化により再び注目を集めるようになる。

(※2)「くだばれ!ハリウッド」・・・70年代を中心に数々の名作映画を製作したハリウッドの伝説的プロデューサー、ロバート・エヴァンスの栄光と挫折、そして復活の半生を記録したドキュメンタリー。エヴァンスの同名自伝を基に、彼自身が自らの華麗にして型破りな人生を振り返り、ハリウッドの一流スターを肴にその魅惑的なエピソードの数々を語り明かしていく。