輩の殴り合いだと忌避されがちなベアナックルだが、あらゆるキャリアの持ち主が参戦して競技を盛り上げている。20歳年下の選手との殴り合いも辞さない46歳の弁護士ファイター、セス・ジョーンズ(Seth Jones)は、ドラッグの密輸で収監された結果、覚醒して法学を修めた変わり種だ。ベアナックルの世界から、個性的なキャラクターも生まれた。血まみれの世界から身を引き、〈ミスター・ハッピー〉と名乗り、幸せな生活のハウツー書籍を出版したジェームス・ランバート(James Lambert)は、無敗を誇りながらも「結局、闘いでは幸せになれなかった」と自省する。現行のベアナックルを支える興行団体〈B-BADプロモーション〉のアンディ・トップリフ(Andy Topliffe)は、ベアナックルを表舞台に再び、と奮闘を続けている。そんな彼の努力と、関係者の熱意が身を結び、150年ぶりに英国対米国のビッグマッチが実現した。英国を代表する、ニューカッスルのジェームズ・マクローリー(James McCrory)には帰る家があり、そこには、彼を憂う恋人もいる。パンチドランカーのジェームズは、試合で記憶を失うリスクも承知している。それでも彼は、「彼女や母親にはわからないだろうが、俺には闘いが必要だ」と試合に挑む。原題:Bare-Knuckle Boxing in the UK(2014)