多数の照明を使用した作品で知られるレオ・ヴィラリアル(Leo Villareal)。彼は1990年代後半より自らの作品を「光の彫刻」と表現し、現在ニューヨークを拠点に活動を続けている。
2012年にはニューヨークのマディソンスクエア・パークに展示された光の球体『Buckyball』、また同年にブリーカー・ストリート駅のプラットフォーム天井に設置された作品『Hive』が挙げられる。いずれも照明を用いたインスタレーションであり、公共スペースに展示された作品である。
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ここで紹介している映像は、ヴィラリアルがデザインした『The Bay Lights』についてである。サンフランシスコの観光名所としておなじみのベイブリッジを、25,000個のLED電球で輝かせた、まさに光の彫刻だ。2011年にベイブリッジが開通75周年を迎えたのを記念して企画され、2013年3月に完成した作品である。完成には5ヵ月を要した。
電球は2度と同じパターンで光らないように、アルゴリズム(※1)が組まれている。有機的な光のパターンは、天候や交通の流れなどからインスピレーションを受けたものだ。『The Bay Lights』は、設置から2年間、毎晩深夜まで点灯される予定、2015年3月までチャンスがあれば光の彫刻と化したベイブリッジを見ることができる。また直島の家プロジェクト『木村ラウンジ&アーカイヴ』でも彼の作品『Chasing Rainbow』(2004)が展示されている。
脚注:
(※1)アルゴリズム:コンピュータで問題を解く手順のこと。計算方法。算法ともいう。
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