編集部が選んだY世代の最悪なハングオーバー

「救急車で運ばれた記憶もないし、もちろん車に轢かれた事すら覚えてない。」
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PHOTO: SHAWN WOODY

Z世代(20歳〜26歳)よりもY世代(27歳〜41歳)の方が人生経験も最悪なハングオーバー経験も豊富なはずだ。過度な向かい酒をしたり毎日飲み続けていれば二日酔い自体が来ないのでは?などの摩訶不思議な思考回路に行き着くことは少なくなってくるであろう。セルフケアをしなくても次の日にピンピン遊びに行けた若い頃とは何かが違う。身体が飲酒で消費された亜鉛とカリウム、ビタミンB1、そしてブドウ糖を欲しているのだ。

そんなミレニアル世代(Y世代)に聞いた、最悪なハングオーバーとおすすめの二日酔いを早く治す方法をご紹介。※二日酔いを治す方法には個人差がありますので重体の場合やしんどい場合はお近くの病院または自治体に相談しましょう。

襲ってくる壮絶な酒鬱

日付が変わるとともに最悪な誕生日が幕を開けた二十歳の夜。当時のバイト先でお客さまからお祝いのシャンパンを飲ませてもらいました。生まれて初めて飲むシャンパン。何も知らずに勧められるがままゴクゴクたくさんお酒を飲んで泥酔。そのまま当時好きだった人に会いに行きたくなった私は、いつもの仲間達が集まるDJ BARに行こうとしたものの、入口で女の子といちゃつく好きな人を発見。打ちのめされ、目の前の自販機の影で吐きながら気絶しました。寒さで目を覚ますと、地面にはかつてのワカメうどんの嘔吐物の溜め池。涙と酒で顔が浮腫んでいるのが鏡を見なくてもわかる。ゲロとブスの大渋滞。襲ってくるのは壮絶な酒鬱。カタコトの日本語を喋る知らない韓国人のお兄さんが、ホットコーヒーを買ってきてくれた。あの時のお兄さん、本当にありがとう。

軽めの二日酔いや酒鬱には、迎え酒が一番効くと思います。(編集者注:あくまで個人的な見解です)または、日光を浴びてセロトニンを増やし、芋を食べて下がってゆく血糖値を緩やかに上げて、ゆっくりヨガやストレッチをする。

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重い二日酔いには、熱い番茶と梅干しをちびちび舐めながら、昨夜の自分を呪う。もちろん前日に一緒に出かけていた人から電話が来ても居留守を使うし、動画が送られてきても再生する前に削除する。あんなもんは誰も幸せにならないからね。

——匿名、経験した年齢 20歳

気が付いたら芋焼酎の香りに包まれて病院のベッドの上

二十歳の時、すでに社会人としてアパレル企業で働いていて、仲の良い職場だった事もあり頻繁に飲み会が行われていました。その日は、確か新年会だったこともありいつもより大人数の宴で、かなりいいペースで飲み続けていました。

お開きになった後、気が付いたら芋焼酎の香りに包まれて病院のベッドの上。隣には、両親が泣き崩れた姿で寄り添ってくれていて、ふと自分の身体を見ると、左腕が信じられない方向に、そして骨が入っていないかのようにクネクネ。(笑)

鎖骨と二の腕を骨折する事故を起こしていたみたい。(笑)救急車で運ばれた記憶もなく、もちろん車に轢かれた事すら覚えてない。どのくらい寝てたかもわからないが、目が覚めた時何よりも1番辛かったのは二日酔い。骨折よりも、二日酔いが辛すぎてその次の日まで持ち越す三日酔いを経験しました。結局、骨はくっつかず生涯死ぬまでボルトを入れることに。手術後、初めて海外旅行に行くときに空港で金属探知機が反応した時のために、レントゲン写真を常に持ち歩いてました。(笑)10年経った今でも、季節の変わり目で腕が痛み、ノースリーブを着ると手術跡に自然と目線を感じます。

二日酔いを早く治す方法は、とにかく漢方に頼る!飲むと決めた日は事前に、ミルクシスルや陀羅尼助丸(だらにすけがん)を摂取する。とにかくおすすめ。それでも二日酔いの時は、ジャンクフードに限ります。

——匿名、20歳

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PHOTO: SHAWN WOODY

朝起きたらオムツを履いていた

テキーラのショットを飲みすぎて朝起きたらオムツを履いていた。後日友人から話を聞くと、小田急線駅のホームで吐いていたらしい。そのまま救急車で近くの病院に運ばれ、点滴を打たれたが何も思い出せない。

——シャザーン、22歳

ガンジャトリップでバッドトリップ

確か2年前の2020年、新型コロナウイルスが蔓延しロックダウンの中、モロに影響を受けて仕事がずっと休みだった頃の話。そんなパンダミック真っ最中に僕と仲のいい友人2人、苦手なタイプの人の合計4人で3泊4日のお忍びガンジャトリップ(旅行)に。

解放的にマリファナ(大麻)を吸って——マンチーして——綺麗な景色を見て——好きな時に寝る——みたいな最高なイメージが浮かんだのと、苦手な人の家が裕福だったのもありそこそこいいBBQができるコテージを借りれるということで(普段は彼に誘われても出かけない僕ですが)行くことにしたんです。

しかし、そんな幸せな時間は現地についてから長くは続きませんでした。ウィードによるやや勘繰り状態に加え、その場の友人たちの協調性の無さや些細なストレスが重なり、気分が乗らない気持ちになりました。そしてバーベキューをし終えた後、火の処理をしなかった事が原因で管理人が怒って部屋に来たんです。ドアを確認しに行った僕には警察が来たように見え、バッド状態に火に油を注ぐシチュエーションに。

その後の事はあまり覚えていなくて、翌朝に頭痛と共に起き、THC(テトラヒドロカンナビノール)の効果なのか昨夜のお酒のせいなのか、もしくはどちらも相まってなのか、二日酔いの様な状態になりました。バッドからは抜けだせなくなり、楽しくなるはずだった夢のガンジャトリップが悪夢になってしまいました。今となってはいい教訓です。

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ただ、どんなにバッドに入っていても人生であんなに気持ちの良い温泉を感じたのはあの日だけでした。温泉はどんな時でも裏切らない。

——匿名、26歳

ヘッドロックをぶちかまし

記憶がないままキャバクラのキャッチのお兄さん達に次々とヘッドロックをぶちかましてたらしい。後日談、タイキックもしてたらしい。

それから私が街を歩くとキャッチのお兄さん達が引いて行くようになりました。私の周りだけドーナツ化現象のように。

二日酔いを治すには重曹クエン酸水を飲むとマシになります。酒の匂いは抜けませんがそれはお風呂とかでどうにかします。吐き気とかが無くなるような気がします。

——匿名、34歳

その時の私は上裸であった

金曜日に仕事が終わるや否や高円寺へ乗り込み、行きつけのお店で飲むのが日課だったあの頃、ひどい時は月曜の始発まで飲んでいた。

その日はビッグマックで小腹を満たしてから、マスターが1人で営んでいるいつものお店へ行った。常連が多くいることもあり、ここにくれば誰かに会える。席数は少ないがカラオケもあり居心地が良い。誰かの誕生日会ということもあってか、その日は結構飲んでいた。常連さんも巻き込んでみんなで騒いだ。日が変わり夜中の2時頃に店を変えた。そこで私の記憶は無くなっている。ふらふらになりながらアーケードを通ったことだけがチラつき、朝起きた時は知らない部屋にいた。攫われたと思った。

次の日に確認をすると、仲間はへべれけになった私をアーケードに捨てて次の店へ行っていた。朝5時頃、飲み終わった仲間たちがアーケードへ戻ると段ボールを引いて気持ちよさそうに寝ていた私が転がっていたみたい。その時の私は上裸だった。仲間たちは始発で帰るつもりで戻ってきたが私があまりにもグデグデなので置いて帰ることにしたみたいだ。通りすがりに発見してくれた20歳ほど離れた元芸人の友人が私を担いで近くの家まで運んでくれたようであった。朝起きた時には家主は仕事でいなく、Tシャツを着ていてお礼の連絡をして家を出た。

牛丼が無性に食べたくなったが財布はなかった。だが、今のご時世便利なモノでスマホ(電子マネー)のおかげでご飯が食べられた。有り難みを感じた。空は快晴でとても気持ちがよかった。左手の甲に残る謎の根性焼きの痛みを除いて。

二日酔いを早く治す方法は、これまでかというくらい水を飲むこと。

——guti、24歳

インタビュー内容は長さや読みやすさの調整のため編集されています。

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