楽器のように演奏できるレーザービームの森、光の動きで音を表現するオルガン、ライト・ペインティングで彩られたスーパーカー、そして瞬く間に都市風景へと変化するリビングルーム。これらは、メモ・アクテン (Memo Akten)、ロビン・マクニコラス(Robin McNicholas)、バーニー・スティール(Barney Steel)の3人によるロンドンのクリエイティブスタジオ、Marshmallow Laser Feastによる作品の数々だ。
リアルタイムでのインタラクティブ体験を創り出す3人は、それぞれの分野で活躍するアーティストでもある。アクテンはヴィジュアルアーティスト、エンジニアとしてThe Mega Super Awesome Visuals Companyを運営し、マクニコラスは同じくロンドンのデザインスタジオFlat-eの一員だ。長年にわたりコラボレーションを行った後、3人でスタジオを結成した。
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最先端のテクノロジーを駆使して産み出される3人のプロジェクトにおいて、人間的な温かみや遊び心が、幅広いオーディエンスを共鳴させる不可欠な要素だ。「幼い頃に感じた不思議な感覚を、大人のために再現したい」と彼らは語る。リアルタイム性を楽しめるもの、インタラクティブを体験させるマシンを独自に開発。オランダのデザインキャピタル<アイントホーフェン>で発表した作品『レーザー・フォレスト』について「大きな楽器だと思って欲しい」と表現する彼ら。光の棒に触れるとレーザーが反応して動きをつける。そして舞台や観客を一体にさせるレーザーショーでは、レーザービームを自在に動かし、場内を光のシャワーで包み込んだ。本映像から制作プロセスも具体的に映し出されている。その複雑な開発背景も、完成されたインスタレーションでみると、とてもシンプルで強いインパクトを感じる。美しい光への感動や驚きを生みだす彼らの作品を本映像からぜひ体験して欲しい。