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グリッチアートで名画をデジタル映像作品に、スチュアート・アッテベリー

画家でデジタルアーティストのスチュアート・アッテベリーは、グリッチアートという手法を用い、過去の名画を数枚ミックスし、新たな映像作品を生み出している。目指すのは、アーティストの本質を捉えることだ。
15.5.14

グリッチアートで、数々の名画を新たなデジタル映像作品に

アメリカミネソタ州・ミネアポリスを拠点に活動する、画家でありデジタルアーティストのスチュアート・アッテベリー(Stuart Atteberry)。彼は、グリッチアート(※1)により、新たなデジタル映像作品を生み出している。アッテベリーが用いるグリッチアートの手法とは、主に著名な作家による名画を素材とし、それらをソフトに取り込み圧縮、ミックスさせることで表現する。

ここで紹介するのは、初期の抽象絵画を築いたピエト・モンドリアンと、抽象表現主義のマーク・ロスコのそれぞれの名画をミックスした作品だ。分割された四角形が描かれたオリジナル作品が、グリッチアートの手法によって形が崩れ、他の四角形と混ざっていく様子がわかるだろう。各映像作品は、最大で3つの異なる絵画が混ぜ合わされている。「作品自体に語らせるために、できるだけ手を加えないことを心掛けた」と、アッテベリーは言う。

過去の名画に、デジタルな魅力を加える

アッテベリーの映像作品は、過去のオリジナル作品を明度によって画素レベルで分類することから生まれる。そうしてできた作品は、重力を無視して下から上へと自由に流れる滝のような印象を残す。

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アッテベリーが目指すのは、グリッチアートにより一体化した作品を通して、アーティストの本質を捉えることだという。過去の優れた芸術家の思考に「デジタルな魅力」を付け加えたい、という彼の考えは、ここで紹介する2作品を通して、見る者に伝わるのではないか。欲をいえば、この映像にマッチする音楽があれば、なお素晴らしいものになるだろう。

元となったモンドリアン作品。

モンドリアンの作品がグリッチを施されることで、画素が散らばり光を放つ。

(右)元となったロスコの作品、(左)ロスコのグリッチアート。

脚注:

(※1)グリッチアート:デジタル装置のエラー、そのために生じるノイズ。ここでは、それらを利用して作品を制作する手法を意味する。