再発された2枚のアルバムから、お気に入りの曲を教えてください。『Out of the Tunnel』のなかでは「Someday You’ll Be King」が好きだ。私のヴォーカルも悪くないし、ブルースは前衛的な音楽だけに才能があるんじゃなく、当時の(あるいは全ての)ロック界、メタル界のギタリストと張りあえるという事実がこの曲で証明されている。再発盤に収録の「White Night」も好きだ。ベースのデール(・ソフィイア:Dale Sophiea)の歌声がとてもいい。『Crowd Control』ではタイトル曲の「Crowd Control」が気に入ってる。ヴォーカルがなくて…自分の声がいつも好きってわけじゃないんだ。私はその代わりに「ヒュー!」と音が鳴るホイッスルを吹いてる。「Face of the Earth」も好きだね。すばらしい楽曲だ。あとはもちろん「Promise of Love」。『Out of the Tunnel』の収録曲「Gary and Priscilla」のギャリーとプリシラって誰なんですか?ギャリーはルーサー・ブルー(Luther Blue)というサンフランシスコのノースビーチでパンクロックファッションの店を経営していた伝説的な男のことだよ。その店にはセディショナリーズ* のアイテムやニューヨーク・パンクの服など、クールなモノがいろいろと置いてあった。だけど、ルーサーは店の商品を売らないことで有名だった。商品を持っていくと、「ああ、これは売り物じゃないんだ」と断られるんだ。その後、彼はバンドのマネージメントも始めた。MX-80のマネージメントもやりたがってたよ。そのあとはボトル入りの水を売るウォーターバーをオープンした。かなり時代を先取っていたね。プリシラはルーサーの相棒で、名前はトミー。トミーには人格がいくつかあって、そのうちのひとつが限られた語彙を繰り返す〈プリシラ〉というキャラクターだったんだ。その人格のときに、ルーサーを「ニンニク臭いギャリー(Gary Garlic-Breath)」と呼んだ。それがのちに「ギャリー」だけになった。私の妻のアンドレア(・ロス:Andrea Ross)** が彼らふたりのやりとりをよく観察していて、それで歌詞にしたんだ。
RALPH RECORDSとの関係が終わってしまったのはなぜですか?ケンカ別れではないよ。残念ながら終わってしまった。経済的な理由とアーティスティックな理由があった。彼らは契約を拡大しすぎたんだ。だからいったん引き締めて、THE RESIDENTSに集中しなきゃいけならなかった。でもすばらしいレーベルだったよ。僕らがそのいち員になれたのは幸運だったね。彼らはグローヴ・ストリートの444番地に最高のオフィス兼スタジオを所有していた。安っぽい売春婦が入り浸っているようなモーテルの向かいにあったんだ。RALPH RECORDSとの関係が終わり、バンド名から〈SOUND〉をとって〈MX-80〉としたのはどうしてですか?ブルースと…たぶんデールもだけど、バンド名のすわりが悪い、と短くしたがったんだ。それに再生を表現するためだったはずだよ。でも今はまた〈MX-80 SOUND〉にしている。そのせいでiTunesとか、他の音楽販売、配信サービスで、みんなを混乱させてるみたいだけどね。