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同じパンツは何日履いていいのか

下着は、身体と服のあいだのバリアだ。身体から出る分泌物や、あらゆる体液の残留物をキャッチする。文字どおり、汚い〈クソ〉が蓄積されるわけだ。
同じパンツは何日履いていいのか
Jesse Weinberg / Stocksy

状況:清潔でも衛生的でもない友人がいる。いや、端的にいって、汚い。洗濯も嫌いだし、何日も連続で同じ服を着ていても、気にならないようだ。下着でも。服を洗わなければ水の節約になるしエコだ、と彼は主張する。彼としては、パンツのにおいを嗅いで問題がなければ、そしてウンコがついていなければ、1日、2日、何なら3日くらい全然履けるという。

懸念:下着は、身体と服のあいだのバリアだ。身体から出る分泌物や、あらゆる体液の残留物をキャッチする。文字どおり、汚い〈クソ〉が蓄積されるわけだ。そして、ご存知のとおり、バクテリアは温かく湿った場所を好む。つまり同じ下着を何日も身につけていると、遅かれ早かれ、不気味なバクテリアが、股間に繁殖するだろう。

「陰部が湿っていると、酵母の異常増殖につながります」と説明するのは、ニューオーリンズの皮膚科専門医、ローレン・エカート・プラーク(Lauren Eckert Ploch)。それが、皮膚のひだのあいだに発生しやすい間擦疹や、〈いんきんたむし〉として知られる股部白癬など、様々な発疹の原因になるという。また、バクテリアも増殖する。菌にとって都合のいい環境では、人間の皮膚に常在する数多くの病原菌が、急増してしまう。〈都合のいい環境〉を生むのは、主に熱気と湿気。すなわち、下着の中だ。プラーク医師によると、バクテリアや酵母が増加すると、かゆみ、痛み、皮疹が発生する。陰部にニキビや吹き出物ができていれば、バクテリアが異常増殖している可能性が高い。

最悪の場合:バクテリアが増殖するのを放っておくと、不快な発疹だけではなく、ブドウ球菌などによる、深刻な細菌感染症につながるリスクもある。陰部がブドウ球菌に感染するなんて、聞いただけでゾッとするし、適切に処置しないと危険だ。稀だが、ブドウ球菌を放っておくと死に至るケースもある。ただ、通常は、抗生物質で治る。

起こりうること:下着の中でバクテリアが活発に働くと、クサくなる。地下鉄で、誰も隣に座ってくれないレベルだ。プラーク医師は、もし女性が何日も連続で同じ下着を着用したら、カンジダ真菌など、軽度の細菌感染が進行する可能性が高まる、と警告する。また、股部分に、炎症、発疹、吹き出物が生じる可能性確率も高くなるい。とにかく、間違いなくニオうことは保証できる。

どうすればいいか:まずは友人に、下着を替えろ、と伝えよう。「におわないから平気」は言い訳にならない。プラーク医師は、最低1日に1回、もし、よく運動をし、汗をかく場合は、1日に2回下着を替えることを勧めている。朝、スピンクラスで汗を流すとしたら、そのまま同じ下着で1日を過ごすのはやめたほうがいい。おわかりだろうか。洗濯水を節約するよりも、身体の大事な部分でバクテリアが異常増殖しないようにするほうが大切だ。それでもエコがどうこうとうるさい友人には、シンクに溜めた冷水で手洗いして、自然乾燥するよう伝えよう。ついでにそのアーミッシュ的ライフスタイルをInstagramにでもUPすればいい。