突然キスしたり、踊りたくなったり、ジェットコースターで叫びたくなるのと同じように、密集した状態で無秩序に体をぶつけあうモッシュピットは不思議とやらずにはいられない、衝動的な現象だ。ヘヴィなギターリフや鳴り響くドラムには、私たちをバンパー・カーやガス粒子のように他人に突進させ、激突させる何かがある。地下鉄やスーパーなど、他の場所でモッシュピットが起これば、まさに大惨事だ。しかし、メタルライブやダウンロード・フェスティバルでは、まったくの別物になる。ここ2年かそこら、新型コロナウイルス感染症(COVID‑19)のパンデミック中はモッシュピットは違法だった。たとえ違法でなかったとしても、モッシュピットはそうそう発生するものではない。しかし今年の夏、音楽フェスやライブが復活し始めると、人びとはようやく思う存分に頭を振り回し、クラウド・サーフィングに興じることができるようになった。重要なのは、モッシュが人びとを自由にすると同時に、一体感を与えるということだ。そのストレス軽減効果から、モッシュピットをセラピーに取り入れるべきだ、と主張する声もあるほどだ。
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ダウンロード・フェスティバルでは、当然たくさんのモッシュが発生する。古代の部族の儀式舞踊のように、このフェスに参加する観客は、モッシュを通して感情を爆発させるのだ。今回、VICEのフォトグラファー、クリス・べセル(Chris Bethell)がBURY TOMORROW、DYING FETUS、CREEPER、FUNERAL FOR A FRIEND、SKINDREDなどのモッシュピットのど真ん中に飛び込み、これらの〈儀式〉を撮影した。
BURY TOMORROWのモッシュピット。
BURY TOMORROWのモッシュピットでリフトされる観客。
BURY TOMORROWのモッシュピット。
CREEPERのモッシュピットの最前列。
CREEPERのモッシュピットに加わる女性。
CREEPERのパフォーマンス中のリフト。
DYING FETUSのモッシュピット。
DYING FETUSのモッシュに加わるドレッドヘアの観客。
FUNERAL FOR A FRIENDのモッシュピット。
FUNERAL FOR A FRIENDのモッシュに備える観客たち。
FUNERAL FOR A FRIENDのモッシュピットでリフトされる男性。
HIGHER POWERのモッシュピットをつくる観客。
HIGHER POWERのモッシュピット。
HIGHER POWERのモッシュピットに加わる男性。
HIGHER POWERのモッシュピットの内側。
モッシュピットに加わるKISSファン。
MALEVOLENCEのモッシュピット。
MALEVOLENCEパフォーマンス中のラバーマスクをつけた観客。
MALEVOLENCEのモッシュピット。
PENGSHUIのモッシュピット。
PENGSHUIのモッシュピットの中心。
SKINDREDのモッシュピット。
SKINDREDのモッシュピットに備える観客たち。
SKINDREDのモッシュピットの中心。
PRESS CLUBのモッシュピットに加わる、ヨッシーの着ぐるみ姿の男性。

