『RANDOM ACCESS MEMORIES vol.3』、ゲストはナイル・ロジャース。
今更、この御大に解説など要らない。むしろ、解説したくない。彼がCHICでデビューして以来ミュージックシーンにいかなる影響を与えているかを知らずに、音楽ファンを自負しているバカタレがいるのであれば、人知れず”nile rodgers”と検索していただきたい。
カッティングからはもちろんのこと、言葉の端々から垣間見える音楽哲学は、使い古された言い回しにもかかわらず値千金の重みを持つ。彼の発する、グルーヴ、というキーワードがどれだけの意味をもつのか、真剣に悩んでいただければ貴方の音楽観が一変すること間違いなし。
ナイル・ロジャースの発するグルーヴの秘訣は、彼が持つ充実した精神と肉体がおりなす人間的リズム。両者のブレのなさこそが、ナイル・グルーヴを支えている。彼の肉体と精神から溢れ出るリズムに踊らされてしまったDAFT PUNKのお二方も、グルーヴについては熟知しているのでしょう。
音楽に関わることなら、どんなに些細なことでも感動出来てしまうナイル・ロジャースの純粋さ、お観逃しなく。