マルチチャンネル映像作品〈Incoming (到来)〉から切り出した、このスチール写真は、2016年10月に論争の的となったフランスのカレー地区の悪名高き難民キャンプ〈ジャングル〉解体に先立ち、そこの仮設エリトリア正教会からエリトリア人とエチオピア人の若い男性たちが、宗教的図像を撤去する様子を捉えている。
間もなく発売される同名の写真集に掲載されているこの画像は、兵器としても利用される、光ではなく熱を撮らえる望遠カメラを使用して制作された。
通常は軍事目的で使用されるこのカメラは、18マイル (約29キロメートル) 離れた場所から人体をとらえ、手形や足跡に残された熱さえも写し出す。
リチャード・モッセ(Richard Mosse)は、この技術を本来とは別の目的で利用し、中東、アフリカ、ヨーロッパで急増する難民の現状を記録した。




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