寒い冬も終わりに近づき、アメリカでは春の訪れを予想するグランドホッグが行われた、先の2月2日に、Skrillexの1stアルバム『Recess』に収録された、『Doompy Poomp』のMVが公開された。監督は、話題のFleur & Manu、The Creators Projectとの共同制作で、VICEにて初公開となった。
今回Fleur & Manuは「最悪の一日」というお決まりのシナリオを採用。銀行へ金を借りに行っても何度も失敗してしまう男が、『狼たちの午後』さながら銀行強盗へと化したり、『恋はデジャブ』さながらループし続けるシーンから、間違い探しをするのも楽しい。
「変な曲だろ?ジョークみたいな感じで、少し前に作ったんだ。」Skrillexは、アルバムに収録された『Recess』について語ってくれた。「Fleur & Manuは大好きな監督で、ずっと一緒に仕事をしたいと思ってた。僕のファンはこの曲を嫌うだろうけど、だからこそ、この曲でFleur & Manuとやりたかった。」
M83『Triology』や、GesaffelsteinやSébastien Tellierのプロジェクトでも、物語性の高い映像を制作してきたが、今回Fleur & Manuは、この曲の反復するリズムを描くため、一貫した、けれどバリエーションのあるストーリーを作ることにした。ストーリーラインは変わらず、人や場所、テーマが少しずつ変化する。
「曲にあるしつこいほどのループから、終わらない旅を連想した。」
Fleur & Manuは、最初の段階でこう述べていた。「銀行に入った男が、借入れを申し込む。どうやったって受理されない。毎回思い通りの結果にはならない。色々工夫をして何度も試すんだけど、失敗するループは終わらないんだ。」
視覚イメージの伝達ゲームとでも表現すればいいのか、さっき見たはずの映像が少し綻びながら、何度も繰り返されていく。「銀行へ行く」という死ぬ程つまらない用事を、セクシーな銀行員や日本の刀、生きてる熊まで使って愉快に見せたこの映像の最後には、時間と空間の概念が揺らいでしまうかもしれない。
そしてこれが、Fleur & Manuが最後に出したステートメント。
doompy poomp is about a guy who gets in a bank and asks for a loan.
poompy doomp si abuot a guy woh gest ni a kanb and asks fro a loan.
mopody pomo auot si gyu a wwho gests ina nekab dna aksk ofr lano.
mody popomo auotis gyaa wo guest ina kebab nada aakk oofr lasso.
nobody poom audio gyoza woo chest nana kebab dna hacked from sony.
M83『Triology』(Directed by Fleur & Manu)