シカゴの3人組ユニット、クルーウェラ(Krewella)は、デビューアルバム『Get Wet』のリリース・ツアー中、スタジオでスタッフらと悪戦苦闘していた。前代未聞の巨大なクリスタル・ヴォルケーノ(クリスタルの火山)を使い、照明と音楽のコラボレーションによる壮大なライヴを繰り広げるという2年越しの計画を、ついに実現させたのだ。このプロジェクトには、アモン・トビンがステファノ・ノヴェリと共に作り上げた衝撃的なプロジェクションマッピング ・パフォーマンス『ISAM』ツアーの ヴィジュアルスタジオ、V Squared Labsの協力を得た。プロジェクトの首謀者に、クリスタル・ヴォルケーノの仕組みとメイキングについて話を聞いた。
ヴォルケーノの初期段階での草案の一つ
クルーウェラとV Squared Labsによる、クリスタルの照明プラン
最終結果
前作のアルバムアートワークと「クリスタルの爆発」というアイデアから着想を得て、巨大な、今までに無いLED照明と反射体クリスタルを設計した。
照明は、観客から見れば完全に無秩序なようだが、実は綿密にプランニングされている。
V Squared Labsディレクター、ヴェロー・ヴァークハウス(Vello Virkhaus)によると、「クリスタルの中には、DMXで制御する照明が160ある。クリスタルのふちにあるテープ上に並んでる。そして間には反射用のクリスタルがあり、LEDスクリーンの映像がそこにマッピングされるんだ。動く照明もある。2人はクリスタルの間で歌うんだ。セットの構造や映像や質感や色などはすべて、人が動くことで次第に明らかになると説明している。また、クリスタルがどのように形や色を変えるかについて、「今はクリスタルの内側で映像を流してる」と話す。これにより、脈動照明、トレーサー照明、ビデオ画面間の切替えが可能になる。
Courtesy of Tyler Hill Photography
最後に、クルーウェラの ヤスミン・ユーサフ(Yasmine Yosef)は、「私たちのライヴはクレイジーだと、やっと自信を持って言えるわ。」と話す。彼らはこの後、50日以上に及ぶ全米ツアーをまわった。
日本では、アルバム『Get Wet』の日本盤が3月19日にリリースされ、ゆるキャラ異端児のふなっしーとDJ共演し話題となった。ソニックマニア2014(8月15日)にも出演が決定し、今夏注目のダンス・ユニットとしてアピールしている。
照射されたクリスタルのクローズアップ
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Photo by Tyler Hill Photography
Special thanks to TH3RD BRAIN Management