Ryo Kameyama
沖縄戦の「集団自決」とは何か? 1945年3月28日、渡嘉敷島で──。
8月8日、沖縄県の翁長雄志知事が膵臓がんで死去。67歳だった。保守派だった翁長氏が辺野古新基地建設を推し進める政府と対立するようになるきっかけは、第一次安倍政権だった2007年、高校の教科書検定で沖縄戦の「集団自決」の軍強制に関する記述が削除されたことだった。集団自決とは何か──。16歳のときに渡嘉敷島でこの惨劇を体験した金城重明さんの証言を紹介する。
OKINAWA 2015 少年兵の見た戦場 古堅実吉さんの証言(完全版)
「せっかく生きようと必死になっていたのに、お腹がいっぱいになったとたん、もう死んでもいいやって捨て鉢になってしまいました。『もうこれで満足だ』なんて言ってね。人間は満腹になったぐらいで理性的に考えられなくなるんだな。いま思いおこしても恐ろしいですよ」