メンタルヘルス
精神疾患への理解と患者たちに希望を与えたマライア・キャリーの告白
マライア・キャリーは、2018年4月13日号の『People』によるインタビューで、2001年の入院時に双極性障害Ⅱ型と診断されたことを明かした。彼女は「長年、現実を受け入れられず、孤独だったし、誰かにこの事実を暴露されるのではないかと不安だった」と告白した。「過去最高につらい数年」を乗り越えたマライアは、ようやく最近になって、治療を決意した。
既視感あふれる精神病院の写真
写真の親近感、分け隔てないまなざし、それでいて、あからさまなノスタルジーに溺れることはない。彼は、地元住民の精神疾患、というテーマを淡々と切り撮り、オーディエンスを惹き込む。個人的に感情移入できないアートに、意味なんてないのだ。写真家としての生活、そして精神科病院での仕事は、彼にとってどのような体験だったのだろうか。
ソマリア紛争に立ち向かう〈サーフィン・セラピー〉
アルシャ・バブによる爆破テロ現場からわずか数キロ、青く澄んだ海に沿った長く白い砂浜で、少年兵と若者の更生のための新たな取り組みが行なわれている。NPO団体〈Elman Peace〉は、海賊行為で悪名高いこの場所で、ソマリアの海、サーフボードを、前向きな変化のきっかけにしようと奮闘している。
同性愛者であり キリスト教徒であり
ひとつの宗派しか知らない信徒の大勢は、いわれたことを真理だと信じる。そんな状況は、同性愛者にとって実に有害だ。私は、宗教環境で苦しむたくさんのLGBTを知っている。それが原因のメンタルヘルス問題は、一生続くのだ。
セックスワーカーが語る〈初めて稼いだ日〉のこと
今、想い返すと、悲しくなる。コールガールの仕事を始めた当時の私は、セックス経験が3回しかなかった。ほぼヴァージンだった。数々の〈初体験〉を、クライアントと経験したのは残念だ。
激しい嫉妬と妄想〈オセロ症候群〉
テレビで不倫のシーンを観るだけで嫉妬で怒り狂う。そんなあなたは〈オセロ症候群〉かもしれない。シェイクスピア『オセロ』の主人公にちなんで1951年に命名された精神疾患だ。名付け親である英国の精神科医、ジョン・トッド博士は、「精神病の危険ないち形態」と断定している。
セラピストへの〈10の質問〉
ドイツ、ケルンのダニエル・ワグナーの診察室には、診察用の椅子がない。34歳の心理療法士である彼は、クライアントの対角線上に座る。「こうすれば、クライアントは、私と視線を合わせずに会話できます。必要以上に〈病気〉だと感じてほしくないので、〈患者〉ではなく〈クライアント〉と呼んでいるんです」と彼は説明した。
VRによる不安障害治療法
VRは、臨床医療の分野でも新たな治療法として注目されている。特にPTSDを始めとするメンタルヘルス治療に役立っているようだ。ビデオゲーム風のシナリオを利用すれば患者が治療に集中できる。楽しめると同時に、実行機能、マルチタスク、記憶力、注意力が必要となり、10分も集中できなかった患者が、認識力検査に真剣に取り組むようになったという。