モサック・フォンセカ社

  • パラダイス文書に揺れる英国

    〈パラダイス文書〉は、主に、バミューダ諸島のアップルビー法律事務所から流出した数百万件の書類だ。同事務所は、〈タックス・ヘイヴン〉ネットワークを利用して、富裕層が自らの資産を世界中に隠す手助けをしている。最も議論を呼ぶのは、貧しい国民を搾取して罪に問われている質屋チェーン〈Brighthouse〉に英国女王が間接的に投資していた事実だろう。

  • パナマ文書によって暴かれたアート・マーケットの闇

    ナチスがユダヤ人画商から略奪した疑いのある貴重な絵画が現在、世界の美術業界で最大の影響力を誇る一族の手に渡っているのが、偶然の発見により明らかになった。訴訟にまで発展したその発見は、パナマ文書に端を発している。同文書のなかには、絵画の国際取引とオフショア・タックスヘイブンのつながりが記載されていたのだ。

  • パナマ文書の主役「モサック・フォンセカ社」について

    『南ドイツ新聞(SZ)』が入手し、「国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)」と共有した機密データは、世界中を大混乱に陥れた。72人の現職および元国家元首が、モサック・フォンセカ社が設立したシェルカンパニーと関連していたのだ。シェルカンパニーの設立は合法であるものの、シェルカンパニーそのものは、経済制裁回避、脱税、マネーロンダリングなどの不正にも利用される。

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