Photo
アイヌの人々との10年!! 無知(純粋さ)という名の狂気でコミュニティーへ。ー池田宏『AINU』ー
アイヌには和人から差別を受けてきた歴史がある。そんな社会に和人として入り込むのは、想像を絶する難しさがあるはずだ。ただ、池田宏は、無知のまま飛び込み、その純粋さという名の狂気によって、和人でありながら、アイヌとの壁を強引とも思えるような勢いでこじ開け、仲良くなってしまう。10年以上かけてまとめあげた写真集『AINU』には、池田宏の目を通したアイヌの人々の今がおさめられている。
家ごと真空パックに挑む奇想天外な写真家! PHOTOGRAPHERHALの続・インタビュー
布団圧縮袋に人間を収納し、掃除機で空気を抜き取っていく。緊張感が張り詰める現場。息苦しさと恐怖、そして圧縮され物理的にも顔や皮膚が歪んでいく。撮影時間は、わずか10秒。それ以上は被写体の命が危ない。そんな作品を手掛けてきたフォトグラファーハルが、今度は家族とその家族の家やゆかりの場所までも真空パックした作品を制作している。この世にも奇妙な作品は、どのようなコンセプトのもと制作され、見るものをどう揺さぶるのか?フォトグラファーハルの新作についてのインタビュー。
労働時間は週60時間超 日本のサラリーマンの現実を切り取るポーランド人写真家
疲れ果てて地面に転がるサラリーマンは、日本ではもはや当たり前の光景になっている。そんな彼らを撮り続けた写真家パヴェウ・ヤシュチュクは、この〈当たり前〉に改めて疑問を投げかける。
〈愛〉について。アレック・ソスが語りかける写真表現
〈愛〉とはなんですか?写真集『NIAGARA』の復刊に伴い、アレック・ソスが問いかける現代社会における〈愛〉のカタチについて、改めてインタビューを敢行。写真という言葉を発しないメディアを用いて、観るものの内に何を呼び起こすのだろうか?
ヤクザ、女装、歌舞伎町…。 星玄人が描き撮る〈人間の血〉と〈街の血気〉
ヤクザ、女装した男性、薬物中毒者など、新宿歌舞伎町を中心に撮影した作品がおさめられた写真集『口笛』。写真家、星玄人が、この作品を通じて、何を表現したのか?インタビューを敢行した。
既視感あふれる精神病院の写真
写真の親近感、分け隔てないまなざし、それでいて、あからさまなノスタルジーに溺れることはない。彼は、地元住民の精神疾患、というテーマを淡々と切り撮り、オーディエンスを惹き込む。個人的に感情移入できないアートに、意味なんてないのだ。写真家としての生活、そして精神科病院での仕事は、彼にとってどのような体験だったのだろうか。