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ハウスから進化した南アフリカ電子音楽事情 ①

独自の世界を生み出している南アフリカ・エレクトロニックミュージック・シーン。各都市、各ジャンルを代表するアーティスト、プロデューサー、DJを訪れ、南アフリカのシーンを三回に渡りレポートする。第一回は、GQOMとシャンガーン・エレクトロ。

1980年代末、アパルトヘイト時代の南アフリカ共和国。都市部のゲットーでは、欧米からの影響で、ハウス・ミュージックがポピュラーな存在として定着していた。そこから発展して生まれたのが、「KWAITO(クワイト)」。テンポを落とし、ズールー語やスラングのチャント、そしてパーカッションからピアノなどを取り入れたアフロ・ハウスで、これを機に南アフリカのクラブ〜エレクトロニックミュージックは、独自の世界を生み出して行く。欧米のそれとは明らかに異なり、進化し続ける南アフリカ電子音楽シーン。各都市、各ジャンルを代表するアーティスト、プロデューサー、DJを訪れ、南アフリカ産エレクトロニックミュージックの今を三回に渡りレポートする。

第一回は、ダーバン、ヨハネスブルグ編。ディープなアンダーグラウンドハウス「GQOM」や、伝統的な民族音楽とミニマル・テクノをミックス&高速化させた「シャンガーン・エレクトロ(Shangaan Electro)」などの魅力を探る。

原題:Spoek Mathambo Presents ‘Future Sound Of Mzansi’ – Part 1(2015)