暴力とドラッグのメキシコ(3)政府 vs. 自警闘鶏団

2015年2月、メキシコ合衆国ミチョアカン州の洞窟で悪名高き麻薬ギャング「テンプル騎士団」の首領セルバンド・ゴメス、通称ラ・トゥタ(教師)が逮捕された。逮捕劇の背景には、警察の地道な調査以上に、民間人からなる自警団の目覚ましい活躍があった。

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24 August 2015, 2:05am

2015年2月、メキシコ合衆国ミチョアカン州の洞窟で悪名高き麻薬ギャング「テンプル騎士団」の首領セルバンド・ゴメス、通称ラ・トゥタ(教師)が逮捕された。逮捕劇の背景には、警察の地道な調査以上に、民間人からなる自警団の目覚ましい活躍があった。武力抗争も辞さない自警団の働きが、テンプル騎士団を弱体化させていたのだ。しかし、治安維持の立役者であった彼らも、州当局からギャングに替わる勢力として警戒され、州警察に編入されることになった。

世間の常識を覆すメキシコの情況は、今後、いかなる展開を見せるのか。一時的な治安回復こそあれ、大局を俯瞰すると混乱が収まる気配すら感じられないメキシコで、本当は何が起きているのか。危険を顧みず、真実を探るべく現地をレポート。

原題:MEXICO’S HOT LAND: DISPATCH 3 (2015)