Music

知らない言語の曲は不安を和らげる

理解できない歌詞で頭をぼーっとさせると、心が静まる。それこそ今、私たちに必要なことだ。
27 April 2020, 1:48am
知らない言語の曲は不安を和らげる
Photo by Dmitri Kessel / Getty Images

パニック状態に陥り、不安が最高潮に達したとき、いつも聴く曲がある。それは私を絶望感から救い、脳をリセットさせてくれる。THE OTARUSの「Omohupa」という曲だ。歌詞の内容は関係ない。すべてうまくいくさ、というような癒しのメッセージが繰り返されるわけでも、今の状況は恵まれている、もっと悲惨なことになってた可能性だってある、と気づかせてくれる詞が歌われているわけでもない。というか、むしろ逆だ。「Omohupa」が私の心を落ち着かせてくれるのは、歌詞がまるっきりわからないからこそなのだ。

この曲が何語で歌われているかも不明だ。何年も考えた結果、おそらくヨルバ語なのではないか、との結論に今は落ち着いている。「Omohupa」を聴くと、私は言葉で考えるのをやめる。知らない言語にどっぷり浸かり、歌詞の内容を理解する手がかりもない状態で、私の心は静まる。その静けさは、3分半の曲の長さぶん続く。曲が終わると、私の肩に入っていた力は抜け、胸のつかえが消えている。そして私は、自分を取り戻す。

同じような効果のある曲を探してみたところ、やはり自分の知らない言語の歌が効くことが判明した。フランス語、スペイン語、ポルトガル語、イボ語など、自分が知らない言語なら何でもいい。それらの言語で歌われる曲は、絶えずフル回転している頭を、少しの間休ませてくれる。これほどのリラックス効果、頭のすっきり感は、これまで感じたことがないくらいだ。私たちは今、家にこもることを強いられ、スクリーンばかりを見つめ、メールやチャット、記事、Slackのメッセージの洪水に呑まれている。自分が相対しているそれらの〈言葉〉から距離を置くには、知らない言語で歌われる歌を聴くのがいちばんいい。ぜひ試してみてほしい。長い勤務時間が終わってヘトヘトになっているときも、8年ぶりの母親との生活に疲労を感じているときも、あるいはスーパーで知らない人のくしゃみを浴びて不安に襲われたときでも、きっと心を落ち着かせてくれるはずだ。たとえつかの間であっても。

まずはNoiseyがセレクトしたプレイリストをお試しあれ!(日本語の曲も入っているが、細野晴臣なので大丈夫!)

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This article originally appeared on VICE US.

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