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Who Are You?:畠山遥平さん(30歳) アパレル営業

「会社に入って3年目なんですけど、43都道府県は行きました。行くときは4泊5日とかで回ることもあります」

by VICE Japan; photos by Yohei Miyamoto
24 February 2016, 8:04am

コンビニでレジ待ち中、前のお姉ちゃんが「お弁当温めますか?」「はい」なんてやりとりしてたんですが、お会計したお姉ちゃんはそのまま店を出てしまいました。「お客さん、お弁当忘れてますよ!」えっと、なんていうんでしょう。スピードはそのまま持続させながら、見事に360度くるりんぱターンしたお姉ちゃんは、須藤元気のWORLD ORDERみたいな。さらにお姉ちゃんはてへぺろしてました。最高に可愛かったです!

日々の生活の中で、私たちはたくさんの人たちとすれ違います。でもそんなすれ違った人たちの人生や生活を知る術なんて到底ありません。でも私も、あなたも、すれ違った人たちも、毎日を毎日過ごしています。これまでの毎日、そしてこれからの毎日。なにがあったのかな。なにが起るのかな。なにをしようとしているのかな。…気になりません?そんなすれ違った人たちにお話を聞いて参ります。

畠山遥平(はたけやま ようへい)さん(30歳): アパレル営業

畠山さんは、先日のVICE PLUSローンチパーティーにも来てくださったとか!!

はい。とても楽しかったです。

それはそれは本当にありがとうございます! ちなみに何のパーティーだったかご存知ですか?

えっと…なんかの会員になると、どーのこーの…なんでしたでしょうか?

はい! VICE PLUSという新しいSVODサービスです! 会員さまになるとグフフな映像がたくさん観られるんですよ! ちなみに畠山さまは会員になられましたか?

いいえ、入ってません。すいません…。

いえいえ! ぜひご検討ください! 月々799円です!!

はい。喜んで検討させていただきます。

以上、告知コーナーでした!

はい。

では、インタビューコーナーを始めさせていただきます。よろしくお願いします。

よろしくお願いします。

アパレル系のお仕事をされているということですが。

はい。営業をやっております。

会社もウチの近くですね。ここら辺はアパレル系が多いですよね。

多いですね。サーフ系から婦人物まで。

畠山さんの会社は何系なんですか?

うちはストリート系です。〈ニュートロン〉という会社で働いております。

ストリート、ストリートと、よくいわれますが、イマイチよくわかりません。パーカーですか? どういうものなのでしょうか?

代表的なブランドはSTUSSYやゴリラのマークのXLARGEですね。スケート、ヒップホップ、それからグラフィティなどのストリートカルチャーをベースにしたブランドをストリート系と呼んでいます。

なるほど。わかったような気がします。

今日着ているのも、うちで扱っている〈FUCT〉というストリートブランドの服なんです。

商売上手! さすが営業さんですね。業務内容としては、お店まで行くんですか?

はい。大手から個人でやっているセレクトショップまでが僕の担当です。

飛び込み営業とかもあるのですか?

そうですね。新規もありますが、8割は既存店です。お店が閉店して、新店にオファーをかけることもあります。

アパレルさんって、新しい商品が完成したら営業するんですか?

はい。あとは事務所で年に2回展示会をやっているので、お客さんにも来ていただきます。来れない方に向けて電話営業とか直接訪問をするんです。

少しずつわかってきました。新しいアイテムが出来て、畠山さんが営業をかける。そこで取れた数を発注するのですか?

はい。展示会で売れた数ベースの発注になります。

でも数によって原価も変わるから、値段も変わりますよね?

発注数の上代は先に設定するのですが、残った在庫を積んで売りに行くこともあります。

んん? 在庫を積むとは?

例えばTシャツ100枚を単価1000円でつくれたとします。でも50枚だけなら1500円かかってしまう。その場合、無理やり100枚つくってしまうんです。それで残りの50枚は在庫を持って営業に行くということですね。

なるほど。じゃあ再営業すると?

そうですね。また50軒ほど挨拶回りとか電話営業をします。

東京近郊以外とかにも行くんですか?

はい。会社に入って3年目なんですけど、43都道府県は行きました。行くときは4泊5日とかで回ることもあります。

やっぱ出張のときは、ご当地を楽しむのですか? ご当地ゴハンとか。

忙しいので、なかなか時間が取れないんですよね。だけど大分の「とり天」は最高でした。

ご当地風俗とかは?

チェックはしますが、グッと堪えます(笑)。空気を感じるだけですね。

空気って何ですか?(笑)

風俗街を歩いたり。ぶらりとナイトウォーキングです(笑)

チャーミングですね! ちなみにご結婚はしてらっしゃるんですか?

してないです。

彼女は?

1週間前にフラれました。

ええっ!! 1週間前ということはこのコーナーにご応募頂いた頃ですよね?

そうなんです。実はフラれた翌日にやることがなくなったので、10時間くらいVICEを見てたんです。

馬鹿ですね(笑)。

意外と心が癒されました(笑)。

すいません。ありがとうございます。

世界の様々なニュースを見て、自分はこんなに小さいことで悩んでいたんだと、本当に思ったんです。それもあって、「Who Are You?」にも応募しちゃいました。

すいません。ありがとうございます。その彼女とはどれくらい付き合ってたんですか?

4ヶ月くらいです。

別れる予兆はあったんですか?

彼女がご飯をつくってくれたんですけど、食べてすぐに寝ちゃったんです。起きたら怖い顔でジーっと見てたので、「どうしたの?」と聞いたら「いただきます、ごちそうさまもいわないし、私が洗い物するし」っていわれてしまって。その後は反省して洗い物もしっかりやって、「掃除とかします?」とか、横に立ったまま聞いたりしていたのですが、LINEの返事が3日間くらい返ってこなくなりまして。既読スルーでしたし。

3日かー。偉いなー。30分でも嫌だなー。

これはもう無理だと思って、電話を掛けたんです。そしたら「仕事が忙しいから」と。「どうした? 忙しいだけじゃないでしょう?」って聞いてみたら「1回友達に戻りましょう」と。

トモダチの関係かー。

でも家に置いている荷物とかのこともあるし、「一回会いたい」っていったら「忙しいから1ヶ月後」といわれて。「長げーな」とか思いながらも承知したんですが、ついつい彼女のSNS見たら、すげー楽しそうに友達と遊んでる写真が載ってて。忙しくねーだろ。

アハハー!

まぁ、来週会うんですけど。

しっかりお片づけしてくださいね。それにしてもさっきからボディランゲージっていうか、手の動きがステキですね。

そうですか(笑)。

はい。包み込まれている感じがします。安心します。その手でお客さんのハートを掴むんですね。さすが敏腕営業マン。

いわれると出来なくなりますよ(笑)。

彼女は掴めませんでしたがー。アハハ!

ああー。

ああーすいません!! 続けさせていただきます。お生まれはどちらですか?

茨城の土合というところです。親が海上保安庁だったので海の近くに住んでいました。

海猿じゃないですか!

うちの親は機関士ですね。もともと民間の南極調査の会社にいまして、そこのスキルを元に入ることが出来たらしいんです。

南極ですか! そんな人、本当にいるんですね! 畠山さんも南極に行ったことあるんですか? 『世界で働くお父さん』とか。

ありません(笑)。

ですよね、まだ放映してなかったですし。お住まいはずっと土合ですか?

いえ、父の転勤があったので、引っ越しは何回かしたのですが、小学校4年生からはずっと柏です。

おお! KxCxHxC!! 柏って大きい街ですよね?

はい。千葉県の中では千葉市の次に大きいですね。

マルイとかありそうな感じ。

そうですね。

パルコとか。

パルコはないんですけど、高島屋があります。

高島屋があるのかー。小学生時代は何をしてましたか?

野球をしていました。

野球がお好きだった?

いえ、サッカーの方が好きだったんですけど、友達に誘われたので始めました。結局中学校まで続けました。

野球以外では、何を楽しみにしていましたか?

楽しみですか…う〜ん。なんでしょう。あんまり記憶がないんですけど…。めちゃイケは観てました。

はい(笑)。

特にトピックのない小学生活でしたね。ただ敷かれたレールでプラプラしていただけです。

小学生ですものね。じゃあ好きな女の子は?

小5のとき、好きな女の子ができました。

初恋ですか?

初恋ではなかったんですけど、初めてチューをしました。

おおっ!5年で!!

はい。

どこでチューしたんですか?

その子の家です。みんなで遊んでたんですけど、布団の中でチューしました。

ああ布団! 布団の中の小学生! すげえいやらしいですね。汚い大人に向かってデビューした瞬間ですね。何ちゃんでしたか?

メグミちゃんです。

MEGUMIちゃんはやっぱり巨乳でした?

どうでしたでしょうか。5年生だし(笑)。

MEGUMIとは付き合うことになったんですか?

はい。でも、次の日「チューしたぞー!」といいふらしたら、「なんでそういうこというの?」と怒られて、即日解雇になりました(笑)。

そして中学校ですが、こちらも柏ですか?

はい。

で、野球も続けていたと。でも中学となると結構厳しくなってきますよね?

そうですね。コーチが甲子園出場者だったんです。だから中学生とは思えない練習メニューをやらされていました。

どんなメニューだったんでしょう?

普通の部活は終わるのがだいたい5、6時だと思うんですけど、野球部は10時、11時までやらされていました。

マジですか!? 今だったら超問題になってますよねぇ。

中学校の真向かいにコーチの家があって、そこで晩飯を食わしてもらっているやつもいました。

ゴハンはコーチの奥さんがつくっていたのかしら?

はい。

畠山さんも食いましたか?

僕は頑なに拒否していたので、1回も行ったことありませんでした。ですからコーチには嫌われていましたね。

カッケー。どんな風に嫌われていたんですか?

ファーストをやっていたんですが、ショートバウンドの処理が気に入らなかったらしく、「オマエは球から逃げてる。ビビんな!」とかいわれて、「キャッチャーマスクを着けろ!」と。ホームベースにうつ伏せにされて、マウンドを見あげた状態で、他の部員に「畠山の顔にショーバン投げろ!」とか(笑)。

ヨットスクールじゃないですよね?

しかもグローブの代わりがスリッパでした。「これイジメだよな?」と思いつつ。

そんなのを3年間続けたんですか?

はい。

頑張りましたね! じゃあ、その後のチューはどうでしたか? 女の子とのバッチコーイは?

何もなかったです。体もデブまでにはいかないまでも大きくなってましたし。

あらー。でも、チンチンも大きくなりますよね。どうしてたんですか?

TSUTAYAでエロ本を立ち読みしてました。

TSUTAYAってエロ本あるんですか?

(カメラマン:宮本さん)ありますね。

家の近くだと恥ずかしいので、ちょっと離れたTSUTAYAで立ち読みしてました。

買わないで記憶する派ですか?

はい。塾の帰りに寄って、チャリ猛スピードで家に帰ってました。

健康的ですね! では何歳くらいからファッションに興味を持つようになったんですか?

中3のときに同級生のお兄ちゃんが古着屋で働いてたんです。それがきっかけで服に興味を持ちました。

じゃあTSUTAYAでは、エロ本とファッション誌を読んでたんですね。

ええ(笑)。ませたガキだったんですよ。それまで野球しかやってなかったんですけど、中3のときに9.11のテロがありまして、なんだか報道とかが気になり始めて。

はい。

新聞を読み始めたんです。まあ、中3くらいだったらアメリカ可哀想だねって意見くらいじゃないですか。でもイラクの状況とかもわかって、なんかガキなりに考え始めたんです。

私もアナーキストマーク描いてたもんなぁ。

ちょうどその頃、美術の授業で、あなたの世界を表現してくださいみたいな、抽象的な授業があったんですよ。花屋になりたい人は花をつくったり、野球選手になりたい人はバットとボールをつくったり。箱の中で何かを表現してくださいと。ませガキだったので、全部黒く塗って、赤い角材を切って絵の具を塗りつけて、報道写真をコラージュして、〈911NYC〉とか書いて。アメリカとイラクが半々に見えるように。タイトルは「WHAT DO YOU THINK?」なんて(笑)。

おおー、CRASSみたいじゃないですか! 先生には何かいわれました?

「あんた、面白いものつくるわね」って。大嫌いな先生だったんですけど、認めてくれて、本当に嬉しかったんです。そこから表現だったり、物をつくることが好きになりました。

なにをつくっていたんですか?

彫金を始めました。ちょうどシルバーアクセサリーとかクロムハーツとかが流行っていたので、原宿の「ヒコ・みづのジュエリーカレッジ」とかの体験学習に行ったり。

クールな中学生だなぁ。宮本さんは中3のとき何してましたか?

(カメラマン:宮本さん)チンチン握ってました。

高校はどちらへ?

普通の私立の共学の高校です。

で、ファッションまっしぐらですか?

はい。ストリート系が全盛期だったんですね。学年にひとりかふたりそういうのが好きな子がいて。そこから週末は原宿に行ってました。今でこそ並んでるのはSUPREMEくらいなんですけど、それ以外のブランドも結構並びが出てる時代だったんですよ。

並びってなんですか?

行列です。

ああ、行列のできる店。

始発で柏を出て、6時半とかに原宿に着いて。開店がだいたい12時とかなんですけど。整理券を配るお店もあったり。

それはセールかなんかのときですか?

違うんです。商品がデリバリーされるタイミングで、オープン記念のアイテムとか何周年とかただ数字が書いてあるスウェットとかを皆がこぞって買いに行く時代だったんですよ。

へぇー、そんなことが起こっていたんですねぇ。でもお金ないと買えないじゃないですか? バイトはしていたんですか?

スーパーのバイトをしてました。結構ガッツリ10万とか稼いで、夏休みは15、6万とか。

高校生のときに好きだったブランドを教えてください。

いくつかありますね。ひとつ目は〈SWAGGER〉です。

(カメラマン:宮本さん)はい、知ってます。

あと〈MACK DADDY〉とか。

(カメラマン:宮本さん)うん、知ってます。

〈balance wear design〉も好きでした。今は〈BAL〉っていう名前になってるんですけど。

(カメラマン:宮本さん)それは知らないです。

服といってもジャンバーもあれば、Tシャツもあれば、トレーナー、パンツ、靴とかいろんなものがあるじゃないですか。全部追いかけるものなんですか?

そうですね。僕は色を合わせるのが好きでした。たとえば黒白のカラーリングのスニーカーを買ったら黒のジャケットと白のTシャツも欲しくなるじゃないですか。それを好きなブランドの中から探すんです。

色かー。まったく考えたことなかった。難しそうな計算ですねぇ。あと、ブランドっていうのは全身同じブランドで固めた方がいいものなんですか?

そこはあえて合わせるとダサいという感覚でした。マネキンみたいになってしまうので。洋服は着る人と合わさってひとつという考えなので。

計算に自分も入れるんですか! 絶対解けないや。しかし、本当にお好きだったんですねぇ。

はい。渋谷、原宿の服屋を周って、最後に原宿の「てんや」で締める。高校のときは、それを繰り返してました(笑)。

女の子はどうだったんですか? 小5以来のチューは?

高校時代にヒップホップに出会ったんです。それで髪の毛なんていらないなと思って。でも坊主にしたら童顔なのでハクがないと。そしたら半年くらいで、ヒゲともみあげが繋がりました。それ以来ヒゲと自分は切っても切れない関係になりました。

すいません、女の子の話をしているんですが。

もうちょっと聞いてください。ここからです。ヒゲを生やしたらモテ始めたんです。それが高校2年のときですかね。スーパーのバイト先のレジの女の子を好きになったんです。

サミットですか?

ヨークマートです。僕は裏の清掃を担当していたのですが、偶然を装って待ち伏せして、帰り際にアドレスを書いた手紙を渡したんですよ。

そしたら?

向こうからメールが来まして、やりとりするうちに付き合うことになりました。

ヒゲパワーってすごいですね。彼女は誰に似ていましたか?

篠崎愛を細くした感じでした。

んー…細くしちゃったらあの子は…

でもおっぱいは残ってます。7割残って、3割減というところでしょうか。

それはいい!! 彼女はおいくつだったんですか?

1個上です。

1個上の篠崎愛ってヤバいですね。レジに並びたいですね。

でも1ヶ月後くらいに「実は話があって…」ときまして。

どうしました? 歌が上手いとか?

某宗教団体の信者だということを告白されたんです。あまり抵抗はなかったんですけど。

自己申告するなんていい子じゃないですか。

でも18歳になったら女の子は、あるところに行かなくてはいけない決まりがあると。

はい。

そこに行くと戻ってこれないかもしれないっていわれたんです。それで実際その子も18になって、戻ってくるとはいってくれていたんですけど、連絡が返ってこなくなりまして。

彼女は帰ってこなかったんですか?

はい。

辛くなかったですか?

相当落ち込みました。ストレスからかヒゲも真っ白になりましたし。

真っ白って相当なじゃないですか。

はい。相当キテました。

篠崎愛ちゃんとの儚い純愛だったんですね。美しい。じゃあエッチなこともなく。

それはしてました。

宗教的には大丈夫なんですか?

オッケーです。

純粋だったんじゃないんですか?

純粋です。でもそれこそバイト先の近くの公園とかでもしてました。

ここでもストリートですか! 彼女が初体験のお相手ですか?

はい。

初めてはどちらで?

僕の家です。

初めてはどうでした?

ステキでした。6回もしちゃったんですよ。

え? 6回って6回?

はい。データがないのでそういう物だと思っていたんです。

でもAVとか、1回ずつでシーンが変わるじゃないですか。

シーンは変わりますけど、1本で何シーンもあるじゃないですか。それくらいこなさないといけないのかな? って。

やっぱ純粋ですね!

最終的にその子と何回まで出来るかチャレンジしました。

当日のスケジュールを教えてください。

5時からバイトだったので、朝10時から夕方4時半で組みました。弁当まで用意しました。

ヨークマートのお弁当ですか?

違います(笑)。それはマズイです。いや、味は美味しいです。

大会記録を教えてください。

20回です。

ウォー!!!! やっぱ最後は赤玉が出るんですか? 小豆みたいな。

いいえ。でもパフって空気が出たんです(笑)。本当ですよ。

そんな大会が開催されるくらいステキな時期だったんですね。結局、その篠崎愛ちゃんと再会はしていないんですか?

途絶えてから1年後くらいに、バイト先の先輩からアドレスを聞いて、連絡を取ったんですけど、「もう関われない」ときっぱりいわれました。大きい力には、ひとりの力では何も出来ないなと。これは映画じゃないんだなと実感しました。

本当にお疲れさまでした。さて高校卒業後はどうされたんですか?

文化服装学院に入りました。

おおー、エリートコースですね。何科に行かれたんですか?

アパレルマーチャンダイジング科です。MD科と呼ばれていました。

MiniDiscみたいですね。懐かしいですね。

商品企画とかブランド運営を勉強するんです。

文化時代は楽しかったですか?

うーん。専門時代は、MARTIN MARGIELAとか洒落たブランドが全盛だったんです。その中で僕はニューエラのキャップを被って、ティンバーランドを履いていたので、うんこを見られるような目で見られていました。

そんなのでうんこになっちゃうんですか!

そうですね。しかもそのときにめちゃくちゃ食ってて、体重が116キロくらいになりましたから。

116!! 何を食ったら116になるんですか?

米3合とかですね。

116の恋愛はどうでしたか?

女の子の友達もいたんですけど、やはり恋愛対象ではないんですね。116ですから。確実に恋愛対象ではない。皆で遊びに行ったりとかはするんですけど、確実に116は恋愛対象ではない。でもユリエちゃんを好きになりました。

いきなり出ましたね(笑)。そのユリエちゃんは恋愛対象として見てくれたんですか? ユリエは学校の子ですか?

はい。1、2年の頃同じクラスでした。その子がとても好きで、その子のために洋服をつくりたいと思ったんですね。

マイクロビキニとかですか?

いいえ。ドレープといって、スカートとかに代表される技法なんですけど、その技法で服をつくりました。それまではメンズのストリート系の服ばっかりをつくっていたんですけど、彼女のだったらつくりたくなりまして。そこでレディースの服をつくるのも楽しいとわかったんですが。

で、ユリエちゃんはなんて?

最終的にモデルになって欲しいとお願いしたんですけど、恥ずかしいからと出てくれなかったですね。人見知りな子で。そこもいいんですけど。まぁ、そこから先は進みませんでした。

でも116だったら、大好きな服も着れなくなっちゃうじゃないですか? サカゼンじゃ嫌でしょう?

ゆるい格好しか出来なくなりましたね。3XLの服とかを。就職活動も迫っていたので、マズイと思い20キロくらい落としました。

どうやって96に?

食べないようにして、運動しました。真夏に暖房をつけて、5時間くらいシャドーボクシングをして、浴槽で腕立てを50回とかしたりして、何とか痩せたんです。

今の会社は3年目でしたよね? ということはもともと他のところに就職たんですか?

はい。百貨店の営業をやっていました。でも学校を卒業してから1ヶ月は就職先が決まらなかったんです。派遣のバイトとかをやって、何とか食い繋いでいました。好きな仕事に固執していたんですね。でも、こんな人生を続けていたら親にも迷惑をかけてしまうし、どうしようもないので、スーツを着た仕事をしようというところまで発想が変わったんです。それで百貨店関係の仕事をしようかなと。

そのときはヒゲも剃ったんですか?

はい。高校からずっとヒゲ生やしてたんで、裸で歩いてるみたいな感じでした(笑)。

スケスケですものね。百貨店のお仕事はどうでしたか?

営業マンとして、5年間くらい働きました。

デパートだったら、女の子関係増えそうですよね? 大会新記録出しました?

(笑)。でも出会いはありました。女の子とふたりきりで裏のストックルームで仕事をしてたんです。「普段は何をされてるんですか?」みたいな他愛のない会話をしながら。僕の1個上だったんですけど、いい子だなと思って、「今度良かったら飲みにでも」と名刺の裏にアドレスを書いて渡したんですよ。

篠崎愛ちゃんのときと同じですね。

ふたりで何回か遊びにいったんです。楽しかったので絶対に付き合えると思ったんですけど、「実は話したいことがあるんです」と。

お! またですか! なになに? ワクワク!

まずは、「私不倫してるんです」と。

はいはい。

不倫相手が某デカイ経済系の会長の息子だと。

これまたまた大きい力!!

「私と付き合ったら、あなたは危ない、戸籍もろとも消される」といわれたんですよ(笑)。ここで引けないなと思って、ふたりで飛ぶことも考えました。

飛ぶ(笑)。

「でも1日考えるわ」って。

1日考えるわ(笑)。

本気で「北海道に飛ぼう」といったんです。そしたら彼女が「待って。私が何とかする、関係を切ります」と。それで1ヶ月くらいで、その大きな力系と関係は切れたんです。もう安全だという話になって、付き合うことになりました。

よかったですね。何かホッとしました。じゃあ、大会記録の話を。

変わった性癖の持ち主でした。首を締めてあげないとダメで。

そっちの競技会ですか(笑)。

僕はそういうのはダメなんですけど一応締めて。楽しくないんですけど「痛いだろ? これがいいんだろ?」とか演技派でいきました(笑)。

西岡徳馬っぽい感じかな?

しかも夜中の12時とか1時になると人が変わるんですよ。二重人格だったんです。

そんなの本当にあるんですか!

はい。それまで電話で「来週どこに行こうか?」とか話してるじゃないですか? それでふっと深夜になると、「人間って分かり合えない生き物ですよね」とかいうんですよ。急に敬語になるんです。最初は「え? 何をいってるの?」とかいって。

うう。

そこからネガティブな話になるんですよ。朝の4時くらいまで励まさなくちゃいけなくて。次の日あまり覚えてないんですよ。「昨日変な感じだったかな?」みたいな。

畠山さんは、そういうのは重荷にならなかったんですか?

なんだか昔から付き合う子は、そういう子が多かったので大丈夫でした。最終的に健康になって巣立っていきます。この子も結婚したようです。元気になって良かったです。

畠山クリニック、大繁盛ですね(笑)。それで百貨店もご卒業されるんですよね?

はい。百貨店でアパレル系の基本を最低限学びました。それに5年働いたら、また好きな業界にアタックしようとも考えていたんです。そしたら、ちょうど地元の洋服屋さんに遊びに行ったときに、偶然FUCTの営業の人が来てたんです。その人繋がりで今の会社にたどり着きました。

どうですか? 大好きなストリート系の会社に入って。

もちろん面白いところもありますが、前の会社より大変ですね。前は、決裁権のない人とのやりとりだったんですけど、今対個人事業主と交渉しなくてはなりません。正直いうと、最初はゆるいイメージがあったんですよ。でもすごくしっかり話をしないといけない業界だと知りました。やりがいはあります。

全国にストリート系のお店ってめちゃくちゃあるものなんですか?

めちゃくちゃありますよ。小さいお店とかも合わせると数百とかになると思います。

文化服装学院のときは、あまりストリート系は盛り上がっていなかったとおっしゃっていましたが、今はどうなんですか?

そうですね。SUPREMEがルイヴィトンとコラボを始めたりして、ストリートって面白いぞとなりつつあります。でも一部のブランドはそういう風になってるんですけど、まだ恩恵はそんなに来てないかなってところですね。

新しいブランドも出てきているんですか?

そうですね。今は小さいブランドがいっぱい出てきています。個人でノリで始めちゃったみたいなことが出来る時代なんですよ。パソコンが使えて、絵が描けて。洋服っていうのは、イチからつくれなくても「有りボディ」といって、プリントするだけでいいパターンもあったりするんです。今はスモールブランドという言葉があって、小遣い稼ぎで始めたらヒットしたっていうブランドが大きくなったりする時代なんです。だから誰でもチャンスがある時代ではあります。自分で売る場所さえ確保すれば、商品タグも必要ありませんし。Instagramでそういうことをやってる子たちもいます。

Instagramの話が出てきたのでお訊きしたいんですけど、プロモーションとか営業にSNSは重要ですか?

そうですね。今は個人のアカウントなんですけど、会社の情報半分、プライベート半分みたいな感じでわけてやってます。今日もSSの立ち上げ日だったんですよ。

SSって何ですか? スーパーなサービスとか?

スプリング/サマーです。

今年の春夏の服のことですか?

そうです。今日着てるのも新作です。

出た! 本日2度目の商売上手! で、立ち上げってなんですか?

そのシーズンの最初のアイテムが納品される日のことです。店頭に並ぶ日です。

ってことは、今日からSSが並んでるんですか?

はい。それこそSNSで〈FUCT〉って検索するとタグが並んでると思います。

そんな大事な日に、こんなことしてていいんですか?

はい、大丈夫です(笑)。

じゃあもうちょっと訊かせてください。小売店は返品出来るんですか?

不良品なら出来ます。でも基本は買取です。完全買取です。

シビアですね。では小売店はオープンプライスで商品を出せるんですか?

できません。こちらの方で上代を設定しています。うちはセールの時期の設定もしてるんです。安売りとかをしてたり、ルール外でやってるとすぐに電話して、注意させていただきます。

でもお店からすると、「こっちは現金が欲しいんだよ、このヤロー!」って感じじゃないですか。どうお話するんですか?

そこの兼ね合いをきちんと説明します。ブランドのイメージの説明もしますし、薄利になった場合の経営パターンをお話したり。そこで納得してもらう感じです。

やっぱり個人店さんに卸す方が難しい?

入り口は入りやすいんですよ。個人と個人なので。それこそ、アポ取って、行って、話して、その場で決めることもありますし。「クソ野郎、うるせえよ!」っていってた人も、会ったら、「一緒にやろうよ」っていってくれることもありますから。でも大手になるとそれはなくて、会議で計画が練られたりするので、そこはなかなか切り拓けないないんですね。そこのポジションは社長が担当しています。

では、THE 営業マンHATAKEYAMAの1日を教えてください。

9時半くらいに出社して、10時くらいまでメールをチェックしたり、掃除をします。その後、10時から12時くらいまでにメールの返信作業とかを済ませて、12時を過ぎてから、営業の電話や既存のお店のケアをします。あとは細かい業務を…例えば在庫を見て、これちょっと余ってるからどうにかならないか? とか、そんなのをリスト化したり。

終わるのは何時ですか?

日にもよりますが、10時、11時になっちゃいますね。

THE 働くマン HATAKEYAMAったら働き者ですね。ちなみに何社くらい担当されているんですか?

うーん、現在は100社くらいでしょうか?

わー! お客さん全部頭に入ってるんですか?

はい。名前と顔はだいたい入ってます。あとは趣味、思考、キャラクター、店の規模、売り上げ、スタッフの数もある程度頭に入れています。

THE 匠マン HATAKEYAMAですね。では最後にHATAKEYAマンの夢を教えてください。

今は自分が会社をまとめていきたいと思っていますが、営業が天職だとは思ってるので、ゆくゆくは何でも売れる人間になりたいですね。

洋服以外でも?

はい。情報でも車でも不動産でも。何でも売れる営業マンになりたいです。今は30代なので好きなものを売って、40代、50代で何でも売れるようになりたいです。

かっこいいですね! ジャパネットたかたの社長みたいになったりして!!

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