Who Are You?:及川麻結さん(21歳) 大学生

「志望していたのは、インテリアとか、洋服、鞄とかを扱ってる会社で、そこでインターンもやったんですけど、結局ダメでした。だから今は頑張ってるところなんです(笑)」

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14 juli 2017, 12:55pm

コンビニでコーヒーを待ってたら、「イケるかな」「大丈夫だろ」なんて、コソコソと高校生男子ふたりが入って来ました。「すわ、万引きか?」なんて思ってたら、「すいません、割り箸ください」って。レジで。「あー、これで弁当食えるわー」「よかったな」いい子ちゃんよなー。でも明日からは自分でお箸の管理するように。

日々の生活の中で、私たちはたくさんの人たちとすれ違います。でもそんなすれ違った人たちの人生や生活を知る術なんて到底ありません。でも私も、あなたも、すれ違った人たちも、毎日を毎日過ごしています。これまでの毎日、そしてこれからの毎日。なにがあったのかな。なにが起るのかな。なにをしようとしているのかな。…気になりません?そんなすれ違った人たちにお話を聞いて参ります。

及川麻結(おいかわ まゆ)さん(21歳): 大学生

お、上着がおしゃれですね! 浴衣ですか? 〈一番〉って書いてありますよ。

可愛いと思って高円寺で買ったんです(笑)。

夏ですねぇ。似合ってますよ。

ありがとうございます。

今は大学生ですか?

はい、大妻女子大学の4年生です。

お! ステキですねぇ! 伊藤麻衣子akaいとうまい子さんのとこですね。大妻女子大には、VICEとか読んでいる人いますか?

うーん。あんまりいないですね。

ですよね。安心しました! 大妻女子大ってどこにあるんですか?

市ヶ谷と多摩にキャンパスがあります。私は3年間を多摩で過ごして、今は市ヶ谷にある千代田キャンパスに通っています。

何学部ですか?

比較文化学部っていう、ちょっと変わってる学部です(笑)。

確かに変わっていますね。何を比較するんですか?

ざっくりいうと歴史学でして、米国文化の学科に入っています。米国にはいろんな人種の方がいます。そこから歴史を辿って、どうしてこういう国になったのか? とか、どうしてこういう宗教が生まれたのか? とか、そういうのを勉強して他国と比較するんです。

4年間比較しっぱなしですか?

そうですね(笑)。社会経済とか、トランプ以前の大統領の歴史とか。過去の事例を検証して、今後にどのように影響していくのか? そういう勉強をしました。

大妻女子大生活はどうですか? 「おおつまっっ!!」って感じですよね?

は? はあ(笑)。

やっぱり周りは、CanCamとか読んでる方が多いんですか?

そうですね。あとはViViとかですね。

最近女の子で見かけるじゃないですか? ふんわりしたブラジャーみたいなやつを上に着てる子いますよね?

え、なんですか?

なんでしたっけ、ちょっと上に行って訊いてきます。

はい。

…ビスチェ! ビスチェです! ビスチェの子は多いですか?

ああ(笑)。います、います。全然いますよ。

あれは何なんですかね? この子たちはブラジャーもしてるんですよね?

もちろんです(笑)。

ブラジャーをして、上着を着て、さらにビスチェを?

そうですね。でも、普通にTシャツ、Gパンにヒールとか、結構ラフな感じの子たちの方が多いかも。

及川さんみたいに浴衣を着てる子も多いんですか?

いないですね(笑)。見たことない(笑)。

今はおひとり暮らしですか?

はい。でも大学に入ったときは寮でした。

お! 女子寮ですか! どこにあったんですか?

久我山です。

どんな寮でしたか? アパートみたいになってるやつですか?

いえ、4階建てで、平べったいビルみたいな。割と綺麗な感じでしたよ。

ああ、共同玄関があるようね典型的な寮って感じですか?

そうです、そうです。お風呂と洗濯機も共同で。

お部屋は相部屋?

ひとり部屋です。それが良かったですね(笑)。

ちなみに寮のお家賃って1ヶ月いくらぐらいなんですか?

食費込みで5万くらいでしたね。

門限は?

22時でした。

ご飯は食堂のおばちゃんがつくってくれるんですか?

はい。

食べない日は先にいっておくんですか?

いえ、それはいっておかなくてもいいんですけど、食べないとしても、自動的にお金は払われているので、もったいないんですよね。それもあってひとり暮らしがいいなって思ったんです。

今はどちらに住んでるんですか?

調布です。

ああ、調布も変わりましたよねぇ。

そうらしいですね。でも昔は知らないんですよ。

線路があったんですよ。今は地下になってるでしょ?

そうなんですか?

線路で南口と北口にわかれていたんですよー。

へぇー、知りませんでした。

(カメラマン:宮本さん)僕も調布に住んでたんですよー。

あ、そうなんですね。

(カメラマン:宮本さん)深大寺とか行きました?

いえ、まだ行ったことないんです。

(カメラマン:宮本さん)ゲゲゲの鬼太郎に挨拶しておかないと。

はい、わかりました(笑)。

でも大学4年生だったら、現在、就職活動真っ最中でしょう?

はい。そうです。

インターンとかもやってたんですか?

はい、やりました。

最近はあれなんですよね? インターンをやっておくと、その会社の就職に有利になるんですよね?

私もそう思っていたんですけど、そうでもありませんでした。私が志望していたのは、インテリアとか、洋服、鞄とかを扱ってる会社で、そこでインターンもやったんですけど、結局ダメでした。だから今は頑張ってるところなんです(笑)。

こんなおっさん相手のインタビューやってて大丈夫ですか?

大丈夫です(笑)。いちおう、一社は内定貰っているんですけど、まだ続けたいなと思ってて。

ああ、おめでとうございます! 内定をもらってるのはどんな会社ですか?

インテリアとかホームセンター関係の仕事なんですけど。

就職試験はどんな感じでしたか?

この間受けた会社では、1時間ディスカッションをやってからレポートを書きなさいみたいな感じでした。

ディスカッションは学生たちでやるんですか?

そうです。6人でやりました。地図を渡されて、新しいお店を出します、看板を出します、ひとつしか出せません、どこに置きますか? みたいな。

あらー、結構実践的なんですね。もっと時事ネタとかを話し合うのかと思ってました。ちなみに及川さんはどこに看板を置いたんですか?

お店のちょっと過ぎた辺りにある交差点に看板を置いた方がいいって(笑)。店の前よりも、交差点の方が目立つと思います、みたいな(笑)。

さすが比較が得意ですね!

いえ、どうでしょう(笑)。

さて、及川さん、ご実家はどちらですか?

岩手県の盛岡です。

震災時も盛岡でしたか?

はい。中学3年のときでした。

やはり大変な体験をされましたか?

そうですね。あの日は卒業式の2週間前くらいだったんです。暇だったので、ひとりでテレビを見てたんです。友達と遊ぶ約束もしていたので、それも兼ねて家で待ってたんですね。そしたらいきなり日本列島の地図がテレビに出て、ビーッて音が鳴って。なんだろうと思っていたら、いきなりバーッと揺れて、めっちゃ揺れて、電気もバッて切れちゃって。テレビも付かなくなりましたし、何が起きてるんだろう? って感じでした。

はい。

ウォークマンを持っていたので、それでラジオを聞いたら、〈地震がありました、厳重注意してください〉って。外に出たんですけど、近所の人も出てきていて、「何だろう?」みたいな感じでしたね。私も「どうしよう」って、家の周りをウロウロして、家の近くが国道沿いだったので、そこら辺に出てみたんです。そしたら信号も消えていて、車も右往左往していて、「何かヤバいことが起きたんだなー」と思っていたら、約束の時間になって友達が来たんですよ。

遊ぶ約束してたお友達が?

はい(笑)。チャリンコで来て。「おお! よく来たねぇ!!」ってなりましたけど、結局「大丈夫かなー?」「危ないから帰った方がいいかもね」みたいな感じになって、友達はすぐに帰りました。親に電話しても通じませんでしたし、「これは本当にヤバいな」と思った記憶がありますね。

家のなかは大丈夫でした?

大丈夫でした。断水と停電だけでした。でも一週間続いたんですよ。

一週間も! 盛岡でもそんな状況だったんですね。

はい。ロウソクを付けて、暖房も使えないので、家のなかでもスキーウェアを着てました。

ご飯はどうされていたんですか?

ガスは使えていたんです。ですから、お湯は沸かせるし、炒めるとかそういうのは全然大丈夫でしたね。

卒業式はどうしたんですか?

ギリギリできました。でも卒業式の前に、学校で集会とかあったんですけど、そのときはみんな意外と冷静でしたね。ヤバい、悲しい、とかそういうことではなくて、生きなきゃみたいな(笑)。

ええ。

中学生でしたが、そういう冷静さの方が強かったと思います。

本当に大変なご経験でしたね。ありがとうございました。ちなみに盛岡の冬はやはり厳しいのですか?

はい。雪も降りますよ。

日本海側の方がドバーッと降りそうなイメージですけど。

いえいえー、全然盛岡も降りますし、積もりますよー!! 大雪でも、外でバスを待ってたり、余裕であります。会社も学校も休みになったりしないので。

盛岡の街は大きいんですか? 行ったことないのですが。

うーん。本当に田舎ですよ。イオンとかがあるローカルな感じです(笑)。私の実家も駅から車で30分くらいかかります。

小学生の頃は、どんなことをして遊んでたんですか?

ひとりっ子というのもあり、大勢で遊ぶのが苦手だったので、絵を描いてたりとか。あとは…何してたんだろう(笑)。 ひとりでポツンといたイメージがありますね。

じゃあ、学校が終わったらすぐに帰る?

そうですね。おばあちゃん家で遊んだり、チャリンコでブーンって走ってたり。あとはジブリばかり見てました。

ジブリが好きなんですか?

はい。ジブリとディズニーが好きでした。〈トトロ〉と〈もののけ姫〉が好きなんですけど、特に昔の作品が好きなんですよね。ディズニーだね、ジブリだね、って思えるような作品。〈白雪姫〉とか〈ライオンキング〉みたいな、ベタなのが好きなんです。

じゃあ、〈モンスターズ・インク〉とかはクソですか?

いえいえ(笑)。〈モンスターズ・インク〉と〈トイストーリー〉までは見ていました。

岩手めんこいテレビも見てましたか?

もちろんです(笑)。

岩手って、いくつテレビ局があるんですか? 岩手めんこいテレビと…

IBCがTBS系で、テレビ岩手が日テレ系、IATがテレ朝系になります。

じゃあテレ東系がないのかな?

そうです、そうです、そうです! ないんです! テレ東の番組は、日テレで放送されたりしてます。

じゃあ、こっちに来たらテレ東の存在にびっくりしましたか?

そうですね。新しい番組がたくさんあるみたいな感じで(笑)。岩手では「YOUは何しに日本へ?」も、日テレの番組に混じって日曜のお昼にやってるんです。だからおかしな感じでしたね。

じゃあ、YOUの初恋話を教えてください。

えー!! 初恋ですか!?

はいー。

小学校6年間ずっと好きだった男の子がいました。

お名前は?

えっと、ショウタくんです。

何で好きだったんですか?

小学生ってワチャワチャしてるじゃないですか? でもショウタくんは、渋くて、大人っぽかったんですよ。

小学生で渋いとなると、えなりくんしか思い浮かびません。〈てじなーにゃ〉はイケメンになりましたよねぇ。

ええ(笑)。

えなりにアプローチしたんですか?

6年生のときに手紙を渡しました。

ラブレターですね! 何て書いたんですか?

「好きです」しか。

おおー。可愛らしい封筒とかに入れて?

便箋を折り曲げて…まあるくしたり、四角くしたり。

ああー、変な折り方にするやつですか?

それです、それです(笑)! それを友達に「渡して!」って頼みました。返事はありませんでしたけど。ま、いっかって感じでした。自分はもっと悲しむのかな? って思ったんですけど、案外そうでもなくて(笑)。

そうやって大きくなっていくんですよねぇ。えなりとは、中学も同じだったんですか?

はい。でも同じクラスになることもなかったし、部活とかも一緒ではありませんでした。

中学のとき部活は何をやってたんですか?

ハンドボール部でした。

…お、すいません、ずっと思ってました。髪型がハンドボール部っぽいですよね! 中1からやってたんですか?

はい。3年間やってました。あんまり運動は得意じゃなかったんですけど、せっかく3年間あるし、と思って。

厳しい部だったんですか?

はい。想像よりも全然楽しくなかったです。休みがなくて、土日も1日中練習なんですよ。朝の7時から夜の6時みたいな。

ハンドボールが強い学校だったんですか?

先輩は強くて、全国レベルだったんですけど、自分らの1個上からめっちゃ弱くなりました。本当に嫌すぎて、年に3、4回胃腸炎になりました。ご飯が食べられない時期もありました。

辞めちゃえばよかったのに。

辞めたくなかったんですよ。3年間続けないと得られるものはないかな? と思って。

エライ! 宮本さん、ハンドボールのルールは知ってますか?

(宮本さん:カメラマン)なんとなく知ってますよ。

サッカーとフットサルとバスケが混ざったような競技です。

ハンドボールって、ボールを持って歩いちゃいけないんでしたっけ?

3歩までなら大丈夫です。

ゴールのときにラインを踏んじゃいけないとかありますよね?

ゴール前のラインが二重になってるんですけど、ゴール手前の線は踏んじゃダメなんですよ。

ゴールした後、すごい勢いでゴールポストの方まで突っ込みますよね?

(カメラマン:宮本さん)手前で飛んで中に入るのはいいんですけど、着地ができないんですよね。

宮本さん、詳しいじゃないですか。

(カメラマン:宮本さん)僕はサッカー部で、いつも横でハンドボール部が練習してるのを、走りながら見てたので。

走りながら、って何ですか?

(カメラマン:宮本さん)ランニングしながらって意味です。

ハンドボールって何人でやるんですか?

ゴールキーパーを合わせて7人です。

及川さんのポジションはどこでしたか?

真ん中です。ポストです。

ポストって何ですか?

(カメラマン:宮本さん)中継役みたいなもんです。野球でいうファーストみたいな感じですね。

ファーストとは違いますね(笑)。ゴールの目の前で敵に囲まれるんです。

宮本さん、それにファーストは中継役じゃありませんよ。じゃあ、ポストは一番、頻繁にゴールする人のことですか?

そうです。

ハンドボールって前半、後半にわかれてるんですか?

はい。前半、後半があって、時間が30分ずつだったかな?

結構、長いですね! 最終的に点数は何点くらいまで行くんですか?

ハンドは30点とかですね。意外と行くんですよ。

及川さんも片手でボールは握れるんですか?

手が小さいので結構大変でした(笑)。粘着テープみたいなのを貼るんですよ。外だとヤニっていう木の樹液を手にベトベトに塗って。

それがくっつくと?

そうです。

知らなかった! 素手でやらないといけないルールがあるわけではないんですね。

ないですね。素手でやってる人もいるかもしれないですけど、汗とかで滑っちゃうので。

じゃあ、がっちりハンドボールをやってたから、全然遊んでなかったんですか?

遊んでなかったですね。テスト期間の1週間が唯一の休みでした。

ハンドボール以外はいかがでした? 趣味とかありました?

うーん、とにかく時間がなかったのですが、洋楽を聴くのは好きでした(笑)。

洋楽! いいですね! 何を聴いてたんですか? ちなみに角谷さんは、エリック・クラプトンという洋楽でした。

フィル・コリンズとか。

フィル・コリンズ!!!! 本当にあのフィル・コリンズですか!!

本当に…ですか?

「One More Night」のフィル・コリンズですか!!

私が好きなのは「Another Day In Paradise」です。スマホにも入っています。

エリック・クラプトン以上の中学生じゃないですか(笑)。あとは? あとは?

あとはシンディ・ローパーとかユーリズミックスとか。

ユーリズミックスって(笑)!! 完全にベストヒットUSAの時代じゃないですか。

父が好きだったんです。その影響からですね。

じゃあ、デュランデュランとかも?

それは聴いてないです(笑)。

そこはお父さん、好きじゃなかったか(笑)。もちろん、フィル・コリンズを聴いてる子なんて周りにいなかったでしょう?

はい(笑)。皆、テイラー・スウィフトとか聴いてました。

お、もうそんな時代なんですね。

あと、ジャスティンとか。

ビーバーですか。でもフィルはおじさんでしょ。ハゲてるし。アイドルとか、テレビに出ている人で、格好いいと思う人はいなかったんですか?

それがいなくて…

何で小声になったんですか(笑)?

いないんですよね…

ハンドボール部の男子は?

3年間が本当に厳しすぎて、嫌すぎて。格好いいとか、まったく考えていませんでした。ただ練習してる人としか思ってなかったです。

じゃあ、3年の夏で引退ですよね。嬉しかったですか?

はい。やっと解放されるみたいな。

でも、そこから受験勉強が始まるわけですよね?

はい。そこそこ勉強も出来て、運動も全国レベルで、芸術分野も学べる、ちょっと変わってる岩手の公立高校に行きたかったんですが…

ですが…ですか?

はい(笑)。親友と一緒に受けたんですけど、案の定その子が受かって、私は落ちました(笑)。その子と合格発表に行ったんですけど、あー…みたいな感じで。あのなんともいえない複雑な雰囲気は、今も覚えています(笑)。

では、どちらの高校に行ったんですか?

幼稚園から大学まで一貫の女子校に入りました。

ハンドボールは?

さすがにもうやらなかったです(笑)。今思うとやればよかったかなぁとも。

じゃあ帰宅部ですか? ジブリ部復活ですか?

いえ、高校は茶道部に(笑)。

あら、これまた逆方向に。なんで?

小学校のときに、3年間生け花を習ってたんですね。だから茶道もやってみようかな? と思って。

及川さんは、お茶を点てられるんですか?

お点前はできます。表千家と裏千家っていう宗派があって、私は裏千家なんですけど、表千家と裏千家ではお点前の方法が違うんです。

よくわからないんですが、茶道って何を競ってるんですか? 味? 淹れ方?

競ってはいませんが、あとは飲み方ですね。

ああー、飲み方もかー。

そうですね。あとは器とか道具を覚えたり。

真田丸は見てました? 桂三枝が千利休をやってたんですけど、お茶を淹れながら、豊臣秀吉にアドバイスとかするんですよ。そんな感じですか?

あー。全く無言でしたよ。無言でした。

あれって、どれくらい泡を立てるんですか?

それも宗派によって違うらしくて、私たちの宗派は泡立てちゃいけないっていわれてました。泡を立てずに美味しくするやり方を教えられましたね。

口元についた抹茶は、どう拭ったらいいんですか?

お菓子が和紙に包まれているんですけど、食べきった後に、その和紙で拭くんです。

んん? じゃあ先にお菓子は食べきらないとダメですよね? じゃないと拭えないし、お菓子も一口で食べないと。

お菓子は、何回か切り分けて食べてもいいんですけど、間を計らって。

羊羹を半分食べました。抹茶を飲みました。この時点で口に抹茶がつきました。まだ羊羹は残っています。じゃあ、この時点ではまだ口を拭けないということですか?

手で拭います。それを和紙につけます。

おー、手を使ってもいいんですね! ちなみにお菓子はどのタイミングで出てくるんですか?

お客さんが座って、お点前をする人がお茶を点て始めたら、違うフロアにいる人がお菓子を持って来るんですよ。それを食べて、後半くらいにお茶が出されて飲んだり、器を見たりするんです。

器を見る作業があるんですね。底とかを見るんですか?

そんな感じです。

この間、何分くらいなんですか?

30分くらいです。

お茶1杯で30分かー。長いですねー。

私だけではなくて、他の人が飲み終わるのも待たないといけないんですよ。そのときに会話を楽しめばいいんですけど、先生が目の前にいると喋りにくいので無言でした(笑)。

お茶大会とかってあるんですか?

大会はなくて、文化祭で披露したり。

抹茶にお客さんは来てくれるんですか? あ、抹茶アイスやったり?

いえ(笑)。結構歴史のある高校だったので、割とご年配の方とか、お偉い感じの方たちとかが来てくれました。

やっぱり、家でお茶は飲みたくない感じになります?

そんなことはありません。全然、好きですよ(笑)。

お茶、フィル・コリンズ以外の動きはありましたか?

そうですね、ファッション雑誌とかを読み始めました。Zipperってわかります?

(カメラマン:宮本さん)あれですよ。木村カエラですよ。

カラフルだし、可愛いなあ、という感じから入って、将来、雑誌で何かやりたいなんて思うようになって。高校2年のときに編集部に電話したんですよ。「どうやったら、編集部に入れますか?」って(笑)。

いいですね! なんていわれました?

「あなたはまだ若いから、考える猶予がたくさんあります。だから考えた方がいいわよ。もちろん、入りたいと思う気持ちはいいんだけど、入るのはすごく難しいから、広告とかスタイリストとかそういう分野に行った方がいいよ」っていわれて、「何だろう?」 みたいな。

落語家に弟子入りするわけじゃないのにねぇ(笑)。

高校2年生だから、まだ考えた方がいいよみたいな。そうなんだなーっていう印象しかなかったです。

でも、お洋服に興味が出て来たんですね。

そうですね。映画の『NANA』ってあったじゃないですか。

はいはいー。

あれが好きで、そこからvivienne westwoodとかを知って。

そして、現在は〈一番〉の浴衣に辿り着いたと。

そうですね(笑)。そこから原宿系とかを面白いと思うようになって。

卒業したら上京しようって決めてたんですか?

はい。雑誌で見てたもの全てが東京だったし、そういう人がいる世界は面白いのかなって。

でも及川さん、ひとりっ子でしょう? お父さん、お母さんは反対しなかった?

お母さんは寂しいっていってたんです。でもお父さんはいいんじゃない? みたいな。今は逆転してて、お父さんは帰って来て欲しいみたいですけど。

でも女子高行って、今度も女子大じゃないですか? そこに抵抗はありませんでしたか?

本当は共学の大学に行きたかったんですけど、落ちちゃいまして(笑)。でも今は、素敵な先生とも出会えたし、仲良くなったし、ここでよかったな、と思っています。

大学でもお茶活動をされたんですか?

いえ(笑)。ダンスサークルに入りました。でもこれがめっちゃ大変で、夜中に練習とかもあったので、ベロベロになっちゃって。体力的にも「もう無理かもー」ってくらい忙しかったので、2年で辞めました。

じゃあ、アルバイトとかは?

はい、今もやっているのですが、カルディでバイトしています。

おおー、女性が大好きなカルディじゃないですか! やっぱ及川さんもコーヒー配ってるんですか?

はい(笑)。

あれって何なんですか? ガンガン薦められますよね?

なぜでしょうね(笑)。ルールなんですよね。

うちの奥さんは喜んで飲みますが、私はお断りしています。

あら、なんでですか?

立って飲むのがなんか嫌で。こぼしちゃいそうだし。

はい(笑)。

カルディの店内って、品数すごいじゃないですか。コーヒー持ってたらウロウロできないですよ。

確かに品数は多いですね。覚えるのが大変です。でもとても楽しいですよ。いろいろありますから、ゆっくりコーヒーを飲みながらご覧になってください。

はい、じゃあ今度挑戦します! では、そろそろ締めたいと思いますが、来年から社会人ですよね。不安とかあります?

ありますね。ちゃんと東京で生活出来るのかな? とか。

もう調布で出来てるじゃないですか。

いや、いや(笑)。社会人と学生はまた違うと思うので。お仕事ちゃんと出来るのかな? とか。

カルディでガッツリやってるから大丈夫でしょう(笑)。

でしょうか(笑)。

将来の夢とかありますか?

50歳くらいになったら、アイスクリーム屋さんをつくりたいです(笑)。キャハハ!

キャハハ! 可愛いですね! でも何で50歳ですか?

早く歳をとりたくて。何か若いのが嫌で。歳をとった方が人生楽しそうだなと思って。

ふむー。アイス屋さんは東京、岩手どっちで?

それも迷っているんですよ(笑)。

やっぱり将来的には盛岡に帰ろうかなっていうのもあるんですか?

はい。両親がいるので。

ひとりっ子ですしね。

それはすごく考えますね。上京する前にお母さんに「もしパパとママが大変になったら私が帰ることになるよね?」みたいなことをいったんです。でも母からは「帰らなくていいから」っていわれたんです。

はい。

帰らなくていいっていわれて、本当にいいのかなーって思うんですけど、今思うと、ひとりっ子だし、身近ですからねー。ですから、その辺のことは常に考えています。

だったら50歳でアイスは遅すぎません?

そうですね(笑)。 どうなるかわからないですけど、頑張らないとって感じはありますね。あと白いわんちゃんを飼いたいです。

白いわんちゃんですか! どんなのですか?

ホワイトボストンテリアっていう白いのがいるんですよ。小さい頃から犬が好きなんですけど、飼ったことがないんですよ。

犬はキャンキャンキャンキャンいいますよ。

本当ですか(笑)?

いうでしょう(笑)。

そうですかー。

いつ頃から飼いたいんですか?

うーん。35歳(笑)。

50歳でアイス屋さん、35歳で白いわんちゃん、というプランなのですね。じゃあ最後に25歳くらいの夢を。

うーん…海外でも暮らしたいです~!

海外に行ったことはあるんですか?

ないです。ないから面白そうだなって(笑)。

最初に海外に行って、盛岡に帰るのもあり。盛岡で白いワンちゃんを飼うのもあり。もしくは50歳になったら、海外で移動アイス屋さんをやるのもいいかもしれないですね。白いワンちゃんを助手席に乗せて。

それもいいかもしれないですね(笑)。夢だけ膨らんじゃいます(笑)。

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