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マイケル・ジョーダンの目はなぜ黄ばんでいる?

『マイケル・ジョーダン: ラストダンス』で、彼の目が黄ばんでいることに視聴者から心配の声が上がっている。眼科医にその原因を訊いた。
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translated by Nozomi Otaki
26 May 2020, 6:47am
マイケル・ジョーダンの目はなぜ黄ばんでいる?
Image from 'The Last Dance' on Netflix. 

つい先日最終回を迎えたNetflixドキュメンタリー『マイケル・ジョーダン: ラストダンス』は、スポーツファンや90年代を懐かしむすべてのひとにとって、外出自粛期間にぴったりのコンテンツだ。スポーツ専門チャンネルESPNとNetflixが共同制作した本作は、全10話のなかで、1997-98シーズンのNBAシカゴ・ブルズが優勝を手にするまでに肉薄する。

本作の見どころは、マイケル・ジョーダンをはじめとする同チームの選手たちや業界の著名人への現在のインタビューだ。しかし、ジョーダンが出場した忘れがたい試合の数々や重力を無視したダンクシュート、彼が巻き起こした議論の他に、もうひとつ視聴者の注目を集めたものがあった。

それは、最近のインタビューになるにつれて、ジョーダンの目が黄ばんでいくことだ。ファンたちはその原因をあれこれ推測し始め、Redditには専用のサブレディットまでつくられた。

視聴者の何人かは、最近のジョーダンの目は異常なほど血走り、黄みがかっていると主張する。何か深刻な病気の兆候なのでは、と心配する声も多い。

白目が黄みがかるのは、たいていの場合、血液中のビリルビン濃度が上昇することで起こる黄疸の症状だ。黄疸は一般的に、肝炎、胆石、肝硬変、がんなどの肝疾患の兆候とされる。しかし、ジョーダンは目の問題について公に語ったことも、黄疸や肝臓の病気に言及したこともない。

大した問題じゃない、彼の目は2000年代はじめからこんな感じだった、という意見もあるが、ジョーダンの健康を心配するのはもっともだ。

「白目の黄ばみは、より重篤な疾患の兆候なので、放っておくべきではありません。見た目以上に深刻な問題です」と説明するのは、シンガポールの〈Eagle Eye Centre〉の眼科医、ヴァル・フア医師だ。「目の病気を治療せずに放置していると、視力が落ちたり、最悪の場合は失明する恐れもあります」

医師によれば、問題は目の黄ばみだけにとどまらない。例えば目が赤みがかり、やや色褪せている場合は、結膜炎、翼状片炎や瞼裂斑炎、ぶどう膜炎、眼内炎の疑いもあるという。

「予後診断の内容は人それぞれなので、個々の症状に応じて治療する必要があります」

では、ジョーダンの目の場合はどうなのだろう。

「(彼の)目がやや色褪せているのは確かに黄疸の可能性もありますが、目の一部がわずかに盛り上がっているように見えます。これは瞼裂斑などの局部的な症状なのかもしれません」

瞼裂斑とは、目の表面にできる良性の隆起物だ。

「白目の黄ばみは、暗めの肌色のひとのほうが明るめの肌色のひとより目立つのかもしれません」と彼は続けて述べた。

実際、ジョーダンの目の変色は、眼球の表面のメラニン色素によるものだとする意見もある。米国眼科学会(American Academy of Ophthalmology)によると、これは特にアフリカ系米国人に多い良性の症状だという。

もちろん、ドキュメンタリーの映像だけでジョーダンの症状を診断するのは難しい、とフア医師は明言する。

ジョーダン自身がコメントするまでは、このスター選手の黄ばんだ目をめぐり、世界中のファンのあいだでしばらく議論が続くだろう。

This article originally appeared on VICE ASIA.