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BREAKING BORDERS(DISPATCH 2) 待つことしかできない難民たち

セルビアとの国境に近いハンガリー・ロスケには、現在相当数の難民が足止めをくらっている。難民たちはここから難民キャンプに移動するが、あまりにその数が多いため、各キャンプは彼らを収容しきれない。彼らが主に目指すのは、難民受け入れに寛容な姿勢を見せるドイツ。

中東情勢の悪化により、ヨーロッパを目指す難民たち。その数は日々増え続けており、今後、100万人以上の難民が渡欧すると予測されている。

セルビアとの国境に近いハンガリー・ロスケには、現在相当数の難民が足止めをくらっている。難民たちはここから難民キャンプに移動するが、あまりにその数が多いため、各キャンプは彼らを収容しきれない。彼らが主に目指すのは、難民受け入れに寛容な姿勢を見せるドイツ。難民たちにとってハンガリーは通過点に過ぎない。しかし、ハンガリーのヴィクトル・オルバン首相は、難民の入国防止に積極的な動きを見せている。このような状況の中、十分な水や食料を採ることが出来ぬまま、この場で何日間も野宿する難民たち。小さな子供たちの健康にも影響が出始めている。

果たして難民たちは、無事ドイツに辿り着くことが出来るのか。ヨーロッパ諸国、そして日本を含む世界各国は、この問題にどのように対応していくのか。国際問題の新たな局面を前に、ヨーロッパ現地から連続レポート。

原題:BREAKING BORDERS(DISPATCH 2) (2015)