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誰も予想しなかったDFLの 『Proud To Be』20周年お祝い盤

再結成も果たした永遠のズレコア二人にインタビュー。

by Ryan Bray
08 October 2015, 3:01am

DFL(DEAD FUCKING LAST)は、いつもチョットだけ時代からズレてましたね。そこがたまらなかったわけですがね。RANCID、PENNYWISE、OFFSPRINGとかとか、90年代初頭から中盤にかけて、山ほどのスターを排出してきたEpitaph Recordsが、その合間にさらりとドロップしたのが『Proud To Be』。このアルバムは、DFLが愛する80年代初期の南カリフォルニア・ハードコアに対する最も純粋な頌歌。その超高速スラッシュメタルスケートコアは、当時の全マニアを失禁させましたっけ。しかしDFLは、1997年に3枚目のアルバム『Grateful』を発表して解散。全マニアは日々枕を濡らしたものです。

ギタリストのMonty Messexは公衆衛生士になり、フロントマンのTom Davisは、DFLのエレクトリックな進化系スタイルのバンド、GENERAL FUCKING PRINCIPLEを始めました。しかし、『Proud To Be』から20年経った今、まさかのお祝い記念盤がリリース!Epitaph RecordsとBurger Recordsの共同リリースで、前者がレコード、後者がカセットをブッ放してくれたのです。いやぁ~DFLにもこんなメモリアルがあるなんて思いもしませんでした。だって似合わないんだもの(笑)。そして再結成も果たした永遠のズレコア二人にインタビューです。

正直な話、『Proud To Be』の記念盤が出るとは思ってもみませんでした。振り返って、このアルバムをどう思いますか?

Tom Davis(TD):いつになっても時代に寄り添わないメッセージ・アルバムだ。もう20年前だけど、Montyとは長いツレだったからね、レコーディングはとてもやり易かった。スタッフも最高で、本当にフレンドリーな雰囲気でやり易かった。すげー最高級のワインが完成したような気分だったよ。本当に嬉しかった。当時のバンドってさ、どこかで聞いたようなメロディばっかりでEpitaphが喜びそうなのだらけだった。でも俺たちはその逆をいったんだ。まず内輪のパーティーやライブで演奏したら、ファンや友達からすごい反響があったからね、これはイケる、って手応えがあった。

本当に純粋な作品ですしね。サクッと書いた曲をササッとレコーディングしたように聴こえますが、実際はどうだったのですか?

Monty Messex(MM):そうだな、初期パンからインスピレーションを受けて創ったんだ。ADOLESCENTS、初期のBLACK FLAG、CIRCLE JERKS、WASTED YOUTH、そしてBAD BRAINS、もちろん初期のBEASTIE BOYS。本当にリスペクトしてたからね。曲は自然に降って来た。俺がギターのリフ、Tomが歌詞を書いた。スタジオでライブ録音したからね、すべてはあっという間だったよ。BLACK FLAGが教会でレコーディングするみたいに、本当に速かった。それがDFLのスタイルだから。レコーディングをやり直すはめになっても、やり方を変える気はない。すごくローファイ。

DFL at Bottom of the Hill, 1996

ローファイなのに決して古臭く感じないですよね。再結成後も人気があったことにビックリしませんでした?

MM:そうだね、ファンの反応はスゴかった。それもさ、90年代からのファンじゃなく、若いヤツらが興奮していたからね。解散して17年も経つのに俺たちの曲の歌詞を全部知ってるんだ。メタルコアじゃなくて、俺たちみたいなオールドスクール・ハードコアを気に入ってくれてるのは嬉しいね。

WavvesやFIDLARといった若いバンドの中にも、DFLの音楽にインスピレーションを受けているバンドがいますね。

MM:うん。若いのに俺たちの演奏を聴いて「スゲエ!これはヤーバイ!」なんてさわいでるらしい。80年代初期の音楽がルーツなのに。当時、アルバムのレコーディングに使ったアンプをまだ持ってる。ギターも同じ。それなのにこんな状況になるなんて思ってもみなかった。興奮してるよ、マジで。

これからの予定は?新曲のレコーディングとか。

TD:考えてるよ。ずっと温めてきた曲は3~5曲ほどあるんだ。もっと曲を書きたい。ただ毎日を精いっぱいやるだけだ。でも焦ってはいない。既にあるレーベルから声が掛かってるんだけど、もうちょっと時間をかたい。

MM:俺にとって…いや二人にとって凄いのは、2015年に創っている曲の方向性は、『My Crazy Life』や『Proud To Be』、『Grateful』なんかの時から何も変わってないことだ。おれたちは昔からのハードコア・スタイルを崩さないハードコア・バンドなんだ。

それは意図的にしているのですか?それとも、ただそういう曲が好きだということなんでしょうか?

MM:DFLらしいからさ。DFLをどこにでもあるバンドにはしたくないんだ。バンドがハードコア・バンドであり続け、自分たちのルーツから離れないよう、意図的に行動してる。

もし違うことがしたいなら、再結成してアルバムをリリースしても意味はないですものね。

MM:その通り。違うことがしたければ、別のバンドを組む。

今回の記念盤のカセットは、Burger Records からリリースされますが、DFLは将来的にそこに落ち着きそうですか?

MM:まだわかんないけど、Burgerは90年代初期のGrand RoyalやEpitaphのパワーを思い出させてくれる。そんなレーベルと組めるなんて、本当にありがたい。絶好の機会だよ。まったくもって俺たちはラッキーだ。

周りの顔ぶれは変わっても、変わらないものがあると。

MM:そんな感じだね。Grand Royalに所属してた頃、BEASTIEのAdamは、「創りたいアルバムを創ってくれ」って言ってくれた。(Epitaph創業者の)Brett もそう。完成して聴かせたら、「パーフェクトだ」って喜んでた。いつだってみんながサポートしてくれたよ。

TD:そうだな。

MM:いやぁ、本当に凄いことだよ!Epitaphに所属してたやつらの再リリースなんて、あんまり無いんだろう?それが俺たちだ。20周年記念なんて、なんだかとても偉くなった感じだ。RANCIDとかNOFXはあったよな?DFLも並んじゃった(笑)。

Epitaphも変わりましたよね。

MM:そうだな。Brett もそう感じてるみたいだ。1997年に俺たちがレーベルを離れてから大きく変わったって。今のEpitaphには、俺は聴いたこともないが、Facebookで100万も「いいね!」がつくバンドがたくさんいる。Brett は長い目で見て、レーベルを続けるにはどうしたらいいか、わかってるんだ。Fat Wreck Chordsも同じだね。あいつらは25周年記念ツアーを終わったばかりだっけ。

90年代パンクが現役であることに、当時からのファンは喜んでいると思います。

MM:うん。Fat Wreck Chordsの記念ツアーは、確かパラディウムで2日間やったんじゃないかな。合計一万人弱だろ。凄いよな。でもヤツらが生き残ってるのは、NOFXやLAG WAGONみたいな古いバンドだけじゃなく、PEARSやNIGHT BIRDSみたいな若い連中のおかげでもあるんだ。パンクロックはますます盛んになっていると俺は思う。朝起きてスマホでFacebookやtwitterをチェックしてさ、パンクロックはまだまだ健在だって確認することはとてもエキサイティングなんだ。音楽業界は2000年代の初めに死んだようなものだけど、息を吹き返したんだよ。若いヤツらが音楽をやってて、Burgerとかが取り上げてくれてる。そういう状態に戻るのはまったくもって悪くないね。

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