N.HOOLYWOOD「LQQK」 STRANGE ITEMS

N.HOOLYWOODと新進気鋭のアーティスト集団LQQKとのコラボレーションアイテム&ショップ。今回のプロジェクトから見えるN.HOOLYWOODの魅力とは?

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01 oktober 2015, 12:30pm

トレンドを作るブランドと、トレンドを模倣するブランド。もちろんトレンドというのは一過性のものだから、ひとつの価値観を持ったブランドが、常にトレンドの最先端に居続けることは難しい。トレンドではない波がきたときに、どのような態度をとるかで、そのブランドの価値が決まると個人的には思っている。時代的に古いと目されてもそれを受け入れて、自身のスタイルを貫けるかどうか、つまりダサいとされてもそれを受け入れる強さがあるかどうかが、カッコイイブランドか否か、本物か本物でないかが問われると思っている。もちろんトレンドを作るだけでも大変な偉業であることは言わずもがなではあるのだが。
しかし、ごく稀に自身のスタイルを貫きながら、トレンドを作り出し続けるブランドがある。N.ハリウッド。ヴォイス、ゴーゲッターという今は亡き古着屋でキャリアを積み自身のブランドを立ち上げたデザイナー尾花大輔は、普遍的なカジュアルスタイル、アメカジをベースにしながらも、トレンドの見本市のひとつとされるN.Y.を舞台にランウェイを行う。普遍的なカジュアルスタイルとトレンドを生み出すモードの世界、この2つを行き来することで、どちらも共存させ続ける稀有な打ち出しこそが、多くの人を魅了する由縁であるのだろう。
ただ、ここでは、N.ハリウッドの泥臭くも魅力的なもうひとつの魅力を紹介したい。今回N.Y.の新進気鋭なプリント集団LQQK STUDIOのポップアップショップを、N.ハリウッドのショップにて行った(2015年10月3日から大阪でも行われる)のだが、そんなプロジェクトの裏に、尾花大輔自身が古着屋時代に培った、買い付けの精神とその才覚が見え隠れするのが面白い。

LQQK STUDIOとはシュプリームやインターネットラジオ、ノーウェーブなど様々なジャンルでキャリアを積んだ人々で構成されるプリントファクトリー。シルクスクリーンというアナログな手法を武器に、それをスケートボーダーのりのユニークな使いかたで、新たなアートワークを生み出す。Tシャツやパーカの他にファインアートや、ジンなどまでをともに手がけるというように、今回のショップにも、N.ハリウッドとのコラボアイテムに加え、グラフィックアーティストTommy Malekoffとともに手がけた、キャンバス地のシルクスクリーンアートが飾られていて興味深い。

そんな彼らに尾花氏のN.ハリウッドの魅力を訪ねると、「アメリカ人はアメリカ人として自分たちの遺産には、あんまり気づいてないし、大事にしてこなかったと思う。だから初めて大輔と会ったときに、彼が着てる洋服やアメリカ文化への奥深い知識にはすごく驚いたよ。自分たちの残したものに気づかないなんて変な話だけど、なんだよ、アメリカ人はこんなクールなことをしてきたのかって気づいたりするんだよね。LAとかニューヨークでは、伝統的なものを失ってるのかもしれないって感じるし、それを思い起こさせてくれる」。

一方尾花氏は彼らを、「ファッションの感性で洋服を作っているとは思えない。もっとカルチャー全般、もっと言えば人間的な部分も含めて、カッコイイ物事を追求している感じがする。それを彼らの言葉で言うと”遊び”なんだろうけど、本当に自分のためにやってる人たちっていうか。今回も、別に盛大に日本でデビューしたいってことでもないと思うんです。そんな風に自分たちの考え方やペースがしっかりしているのが魅力だと思うし、ニューヨークにもそういう若者ってあんまりいないから面白いなって」。

まだ見ぬアメリカの面白いものを、自身の知識に基づいた感性で日本に紹介する。それが今回は新進気鋭のアーティスト集団であったのだが、形は古着でもなんであっても良いのだが、そこにあるだろう未知なる面白いものを、いつまでも世界中探し求める。そんな泥臭くも魅力的な買い付け精神が息づいていることにこそ、N.ハリウッドが普遍的でありながら、常にトレンドを作り続けるブランドであれる所以のひとつではないのだろうか。

All Photo by Taijun Hiramoto

LQQK STUDIO POP UP SHOP
場所:the newly
大阪府西大阪市南堀江1-14-5
日時:2015年10月3日(土)~16日(金)
OPENING EVENT
日時:10月2日(金) 18時~21時

LQQK STUDIO
http://www.lqqkstudio.com/
メンバーはSupremeのスタッフや、KNOW-WAVEのメンバー等肩書きは様々。あらゆる種類のNYブランドのプリント工場として活動し、知る人ぞ知るカルチャーの立役者として名をあげています。

Tommy Malekoff
http://www.tommymalekoff.com/
1992年生まれ。NY在住。Zach Feuer Galleryでの”Mark Flood Resents”や、Sean Vegezziによる”170 Suffolk”に参加。

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