VICEhttps://www.vice.com/jpRSS feed for https://www.vice.comjaSun, 11 Nov 2018 01:49:07 +0000<![CDATA[Who Are You?: 埴岡瞬さん(24歳) 会社員]]>https://www.vice.com/jp/article/bjexjw/who-are-you-haniokaSun, 11 Nov 2018 01:49:07 +00001541731359323-10_26_0006ret

※「Who Are You?」では、インタビューを受けて下さる方を募集しています。自薦、他薦、構いません。お名前、ご年齢、性別、お住まい、ご職業、応募の動機を明記の上、こちらまでお問い合わせください。

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bjexjwVICE JapanVICE JapanYohei MiyamotolifestyleWHO ARE YOU? (function (i, s, o, g, r, a, m) { i['GoogleAnalyticsObject'] = r; i[r] = i[r] || function () { (i[r].q = i[r].q || []).push(arguments) }, i[r].l = 1 * new Date(); a = s.createElement(o), m = s.getElementsByTagName(o)[0]; a.async = 1; a.src = g; m.parentNode.insertBefore(a, m) } ) (window, document, 'script', '//www.google-analytics.com/analytics.js', 'ga'); ga('create', 'UA-599058-102', 'www.vice.com'); ga('require', 'displayfeatures'); ga('set', 'referrer', 'http://www.smartnews.com/'); ga('send', 'pageview', 'jp/article/bjexjw/who-are-you-hanioka'); ]]>
<![CDATA[〈女装〉で女性を疑似体験する夫婦]]>https://www.vice.com/jp/article/a3mwjz/what-is-a-female-for-you-part10Sat, 10 Nov 2018 01:30:00 +0000女性の社会的地位、格差についての議論が増えるのと同時に、〈女性が働きやすい職場〉〈女性が輝ける社会〉〈女性がつくる未来〉を目指し、女性を応援する制度や価値観を生みだそうとする動きが社会全体に広がっている。だが、ここでいう〈女性〉とは、果たしてどんな女性なのか。女性に関する問題について真剣に考えている女性、考えていない女性、そんなのどうでもいい女性、それどころじゃない女性、自分にとって都合のいい現状にただあぐらをかいている女性。世の中にはいろんな女性がいるのに、〈女性〉とひとくくりにされたまま、「女性はこうあるべきだ」「女性ガンバレ」と応援されてもピンとこない。

「いろんな女性がいるんだから、〈女性〉とひとくくりにしないでください!」と社会に主張する気は全くないし、そんなことを訴えても何にもならない。それよりも、まず、当事者である私たち女性ひとりひとりが「私にとって〈女性〉とは何なのか」本人独自の考えを持つべきではないのか。女性が100人いたら、100通りの答えを知りたい。

あなたにとって〈女性〉とは?

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あなたにとって〈女性〉とはなんですか?

夢那:私にとって女性とは、なりたいけどなれないもの。〈ウルトラマン〉ですね。子どもがウルトラマンになりたいと願うのと同じ気持ちで、私も女性になりたい。でも、完璧になれなくても良いんです。なれないからこそ追い続けられるから。

岡本:女性は、男性より強くて生き抜く力がある生き物だと思いますね。それは〈したたかさ〉とか〈色気〉という意味の強さだったり、男性社会のなかでも負けない〈気合い〉という意味の強さ、母親として〈子どもを守り抜く〉強さもあるだろうし。それぞれ違う種類の強さではあるけど、共通するのは〈生き抜く強さ〉ですね。もし私が男性だったら、今の自分よりももっと弱い部分もあったかもしれないし。男性になったことはないから、わからないですけどね。

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a3mwjzKin ObuchiVICE JapanlifestyleLGBTQジェンダーフェミニズム女性女性問題あなたにとって〈女性〉とは?男性女装 (function (i, s, o, g, r, a, m) { i['GoogleAnalyticsObject'] = r; i[r] = i[r] || function () { (i[r].q = i[r].q || []).push(arguments) }, i[r].l = 1 * new Date(); a = s.createElement(o), m = s.getElementsByTagName(o)[0]; a.async = 1; a.src = g; m.parentNode.insertBefore(a, m) } ) (window, document, 'script', '//www.google-analytics.com/analytics.js', 'ga'); ga('create', 'UA-599058-102', 'www.vice.com'); ga('require', 'displayfeatures'); ga('set', 'referrer', 'http://www.smartnews.com/'); ga('send', 'pageview', 'jp/article/a3mwjz/what-is-a-female-for-you-part10'); ]]>
<![CDATA[Bombs Away :平成生まれのキャバクラ右翼嬢]]>https://www.vice.com/jp/article/vbam74/a-portrait-of-a-right-wing-millennialFri, 09 Nov 2018 08:54:48 +0000天皇陛下は2019年4月30日に退位され、平成時代は終焉を迎える。そして翌5月1日には、皇太子殿下が即位され、新元号となり、新しい時代が始まる。今上天皇の退位によって皇位が継承されるのは、江戸時代1817年の光格天皇以来。明治以降では、初めて天皇と上皇が同時に存在することになる。

2016年8月8日、宮内庁は、天皇陛下の〈お気持ち〉をビデオ・メッセージで公開。高齢と健康上の理由から、天皇としての公務を果たすことが困難となり、その務めが果たせなくなる前に、皇位を皇太子殿下に譲位する意向を、天皇陛下は強く示唆された。このメッセージを受けて、国内は大きく揺れた。ほとんどの国民が生前退位を支持するいっぽう、安倍政権周辺、そして〈日本会議〉の会員からも反対論が上がった。また、現在の皇室典範には生前退位に関する規定がなかったため、根本的に退位は不可能という意見もあった。結局政府は、天皇陛下の退位を一代に限り、譲位を認める特例法を成立させたが、これをきっかけに、現在も〈あらたな皇位継承策〉、〈皇族の減少問題〉、〈女性宮家の創設〉など、皇室の未来について、様々な議論がなされている。

ここに平成生まれの女性右翼活動家がいる。女性限定で入会を受け入れている右翼団体『国賊天誅!女子の会』代表の安西愛美氏(27)。戦争も、昭和も、そして、天皇を現御神(アキツミカミ)とするのは架空の観念であると述べ、自らの神性を否定した〈人間宣言〉を表明し、日本国憲法第1条が規定する『日本の象徴かつ日本国民統合の象徴』となった昭和天皇も知らない世代である。しかし安西氏は「天皇陛下とは、人間であって神様である。日本をつくった人である」と断言し、日本人としての心を取り戻すために、孤軍奮闘の愛国活動を続けている。

戦没者を悼み、街宣車に乗り込み、街頭演説し、北方慰霊祈願祭に参加し、敵対団体には大声を張り上げ、右翼団体の重鎮から教えを請う日々。ネット右翼やオルタナ右翼、ヘイト団体とは異なるオールドスクールな活動スタイルであるが、女性ならでは、平成生まれならではの新たな価値観を持ち、一般国民に向かって日の丸を掲げているのだ。

夜はピンクのドレスに身を包み、キャバクラ勤務で活動資金を蓄えている安西氏。すべては、現在の日本を変えるため。美しい日本、強い日本にするためだ。改元まであと半年弱であるが、平成生まれのキャバクラ右翼嬢は、新元号になっても、神様からの恵みと手製の爆弾を抱えながら闘い続ける。日本の未来と皇室の未来は、彼女の未来にも繋がっているのだ。

彼女の活動に対して、正しいか否かは判断できないが、私たちは爆弾を使用しない新時代を望む。

原題:Bombs Away : A Portrait of a Right-Wing Millennial

「LIVING ON THE EDGE」 エクストリームな世界で生きる人々にスポットを当て、歩んで来た道、そしてこれからの道に密着するシリーズ。

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vbam74VICE JapanVICE Japanlifestyleright-wingliving on the edge右翼左翼女性日本平成天皇陛下 (function (i, s, o, g, r, a, m) { i['GoogleAnalyticsObject'] = r; i[r] = i[r] || function () { (i[r].q = i[r].q || []).push(arguments) }, i[r].l = 1 * new Date(); a = s.createElement(o), m = s.getElementsByTagName(o)[0]; a.async = 1; a.src = g; m.parentNode.insertBefore(a, m) } ) (window, document, 'script', '//www.google-analytics.com/analytics.js', 'ga'); ga('create', 'UA-599058-102', 'www.vice.com'); ga('require', 'displayfeatures'); ga('set', 'referrer', 'http://www.smartnews.com/'); ga('send', 'pageview', 'jp/article/vbam74/a-portrait-of-a-right-wing-millennial'); ]]>
<![CDATA[旅行者が目の当たりにしたウイグルの姿]]>https://www.vice.com/jp/article/bje8jm/uyghur-travel-recordWed, 07 Nov 2018 11:21:30 +0000中国の西部に位置する〈新疆ウイグル自治区〉。中国の一部ではあるが、ウイグルには〈人種〉〈言語〉〈文化〉〈食〉〈宗教〉など、さまざまな面において中国本土とは異なるアイデンティティがあるという。2018年、トランプ政権がウイグル問題に言及し、中国政府が国家の法律や規則などの教育を目的とした〈再教育施設〉の存在を公式に認めたことにより、日本でも不安定なウイグルの情勢が報道され、ウイグルに関する情報を目にする機会が増えてきた。しかし、今ウイグルで何が起き、何が変わろうとしていて、そのなかでひとびとはどのように生きているのか、私たちは本当に〈知っている〉のだろうか。その地に立ち、現地のひとと触れ合うことをせずに、ウイグルの今を本当の意味で〈知る〉ことなど、できないのではないか。

自ら体験しなければ、本当の意味で〈知る〉ことができないのだとしたら、実際に体験し〈知っている〉ひとの言葉に耳を傾けたい。2018年11月、Twitterアカウント〈ちゅうさま(@chusama1212)〉は、不安定な情勢にあるウイグルを旅行し、4泊5日の旅で撮影した写真をTwitterで公開した。旅行者としてウイグルの地に立った彼の目には、ウイグルはどのように映ったのだろうか。

§

ウイグルを旅行することになった経緯を教えてください。

今回は〈シルクロードを巡り大陸横断〉をテーマとした旅行を計画し、新疆ウイグル自治区も通過点のひとつとしての認識でした。頻繁に海外を旅行しているわけではありませんが、もともと海外旅行は好きなんです。シルクロードそのものに興味があったというより、旧ソ連圏に興味があり、今回の旅行を計画しました。

新疆ウイグル自治区への旅行は今回が初めてですか?

ウイグルは初めてでしたし、そもそも中国旅行自体、今回が初めてです。実際にウイグルの地を訪ね、ウイグルの実態を目にするにつれ、一介の旅行者であるからこそ伝えられる、伝えるべきことがあるのではないかと考え、一連のツイートをするに至りました。

ウイグルの情勢はどの程度知ったうえでの旅行だったのでしょうか?

BBCや産経新聞、西日本新聞の報道で、ある程度は知っていました。旅行直前、ウイグル内の列車の切符販売が突然停止されたこともあり、ウイグルの情報収集はその頃から始めました。

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photo by ちゅうさま(@chusama1212)
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bje8jmKin ObuchiVICE JapanNewsPhotos政治中国ウイグル旅行 (function (i, s, o, g, r, a, m) { i['GoogleAnalyticsObject'] = r; i[r] = i[r] || function () { (i[r].q = i[r].q || []).push(arguments) }, i[r].l = 1 * new Date(); a = s.createElement(o), m = s.getElementsByTagName(o)[0]; a.async = 1; a.src = g; m.parentNode.insertBefore(a, m) } ) (window, document, 'script', '//www.google-analytics.com/analytics.js', 'ga'); ga('create', 'UA-599058-102', 'www.vice.com'); ga('require', 'displayfeatures'); ga('set', 'referrer', 'http://www.smartnews.com/'); ga('send', 'pageview', 'jp/article/bje8jm/uyghur-travel-record'); ]]>
<![CDATA[大混乱の渋谷でハロウィンを楽しむ仮装者たち]]>https://www.vice.com/jp/article/gy7xjy/shibuya-halloween-in-chaosMon, 05 Nov 2018 12:29:54 +0000大勢の人が渋谷に詰めかけ、トラブルだらけの大混乱になる日、ハロウィン。この日だけは、渋谷を避けるかたも多いはずだ。

2018年の10月31日は、平日ということもあってか、直前の土日から渋谷には、スパイダーマンや、ルフィ、ひょっこりはんが大集結。ニュースでも、痴漢、ポイ捨て、騒音、そして軽トラックの横転事件などが報じられ、けみお、藤田ニコルらの著名人もSNSに持論を投稿していた。渋谷区もホームページ上で「31日のハロウィーンでは決して周囲に迷惑をかけず、モラルや法令を守り、健全に楽しんでいただきたい」と発表するほどだった。

そしてハロウィン当日の渋谷。私は、予想以上の人の多さに驚かされてしまった。渋谷で下車し、スクランブル交差点を渡るまでに約20分。カメラマンとの合流にも大変苦労した。ちなみに私は、今年のW杯日本戦の夜も渋谷に足を運んだが、この夜のほうが明らかに人口密度は高かったようだ。スクランブル交差点付近で警察官に「この前の土日と比べると、どちらのほうが人が多いですか?」と訊くと、「今日のほうが多い気がします。平日なのに」との返事。すし詰め状態で、身動きが取れず、将棋倒しになったら死ぬかもしれない、と不安すらよぎった。

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gy7xjykuwa kuwatVICE JapanPhotosPhotoハロウィンポートレート渋谷仮装 (function (i, s, o, g, r, a, m) { i['GoogleAnalyticsObject'] = r; i[r] = i[r] || function () { (i[r].q = i[r].q || []).push(arguments) }, i[r].l = 1 * new Date(); a = s.createElement(o), m = s.getElementsByTagName(o)[0]; a.async = 1; a.src = g; m.parentNode.insertBefore(a, m) } ) (window, document, 'script', '//www.google-analytics.com/analytics.js', 'ga'); ga('create', 'UA-599058-102', 'www.vice.com'); ga('require', 'displayfeatures'); ga('set', 'referrer', 'http://www.smartnews.com/'); ga('send', 'pageview', 'jp/article/gy7xjy/shibuya-halloween-in-chaos'); ]]>
<![CDATA[踏ん張ることが得意な〈女性〉]]>https://www.vice.com/jp/article/mbdy4a/what-is-a-female-for-you-part9Sat, 03 Nov 2018 01:30:00 +0000女性の社会的地位、格差についての議論が増えるのと同時に、〈女性が働きやすい職場〉〈女性が輝ける社会〉〈女性がつくる未来〉を目指し、女性を応援する制度や価値観を生みだそうとする動きが社会全体に広がっている。だが、ここでいう〈女性〉とは、果たしてどんな女性なのか。女性に関する問題について真剣に考えている女性、考えていない女性、そんなのどうでもいい女性、それどころじゃない女性、自分にとって都合のいい現状にただあぐらをかいている女性。世の中にはいろんな女性がいるのに、〈女性〉とひとくくりにされたまま、「女性はこうあるべきだ」「女性ガンバレ」と応援されてもピンとこない。

「いろんな女性がいるんだから、〈女性〉とひとくくりにしないでください!」と社会に主張する気は全くないし、そんなことを訴えても何にもならない。それよりも、まず、当事者である私たち女性ひとりひとりが「私にとって〈女性〉とは何なのか」本人独自の考えを持つべきではないのか。女性が100人いたら、100通りの答えを知りたい。

あなたにとって〈女性〉とは?

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あなたにとって〈女性〉とはなんですか?

なんなんでしょうね。女性は結局弱いというか、私が嫌いな弱さがある生き物な気がするんですよね。周囲や社会から応援されるように仕向ける言動ができる〈上手い女性〉に限って、男性はこうでなくちゃ、男性なんだから、と平気でいってしまうずるさがある気がする。私はそうやって男性だから、女性だからと決めつけた見方をするひとが好きじゃないし「何かのせいにする前に踏ん張れや」と思ってしまうんです。自分が踏ん張れば解決できる問題なら得意だから。

私の周りには男性女性関係なく、尊敬できるひとたちがたくさんいて、男性、女性という見方で彼らと接していないので、自分にとって〈女性〉って、あまり意味がないというか、ただの〈言葉〉としか捉えられないです。意味を一生探し続ける、答えのない問題なのかもしれません。きっと死ぬ間際にも「私にとって女性とは何だったのだろう」と考えているんだろうなと。人生なんて後悔だらけだろうし、私なんて毎日失敗ばかりですけど、失敗だけでは終わらせないと決めているんです。自分で自分が〈強い〉と思えたことはいちどもないけど、もしこれが〈強さ〉なんだとしたら、好きだと思えるひとや場所、モノが変わらずそばにあるだけで、私はこれからも十分強くいられます。

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<![CDATA[ENDONがそれでも〈バンド〉である理由]]>https://www.vice.com/jp/article/vba444/endon-reason-for-a-bandFri, 02 Nov 2018 13:40:29 +0000ENDONは、ノイズ要員2名とヴォーカルにドラム、ギターという特異な編成のため、非常階段を想起させながらも、ノイズ・ミュージックが〈ノイズ〉ではなく〈ミュージック〉となった1990年代以降の感覚を明確に体現し、かつ〈極端〉という意味性を欠いて平板化したエクストリーム・ミュージックのフィールドにおいて、〈あたらしい極端〉の発明を音楽的にもロジックにおいても実現させてきたノイズバンドである。鉄壁のドラム&ギターがつくるフレームに合わせて、かつて〈非音楽〉の象徴として用いられたノイズを緻密に構築することで、〈ロックバンド〉の輪郭を描き、意味を伝えるシステムとしての言葉を排した叫びを乗せるスタイルがトレードマークの異形であったが、約7週間にも及ぶ2017年のUSツアーを経て、BLACK SMOKER RECORDSから発表したアルバム『BOY MEETS GIRL』では、一見、非常にシンプルな〈ロックバンド〉と化してしまったのかと訝しむだけのテクスチャを纏っている。しかし、要素分解すると浮かび上がるのは、明らかに歪な経路を辿るチャートだ。かつてなく〈ロックバンド〉の体裁でありながら、ハイコンテクストに〈ノイズ〉でしかない存在感は、ENDONならではのエクストリームといえる。同時に、その回りくどさに対する疑問が深まる内容でもある。

那倉太一(vo)、宮部幸宜(g)、横田 慎(dr)、愛甲太郎(electronics)、那倉悦生(electronics, samples)の5名でわざわざ〈バンド〉を構成する理由と目的とは? バンド結成の理由として名高い〈モテたい〉or〈売れたい〉が原点なのであれば、バンドというフォームがポピュラー・ミュージックにおける勢力分布や、スタジオ代やギャラ等分の頭数、機材の保管といった現実的な側面からしても、現在においてはあまりに非合理的だ。真っ先にAbletonとマイクを手に入れるべきだろう。しかしENDONはそうしない。そもそも、仮にバンドが富と名声の獲得手段たり得るとしても、ノイズを纏うべきではないだろう。こと日本においては。しかしENDONはノイズを自明としている。その答えを、メンバー全員に結成前夜にまで遡って語っていただいた。

結成から10年くらいですよね。

愛甲太郎(以下 愛甲):去年でちょうど10年。ももいろクローバーと同期だから。

横田 慎(以下 横田):知らんがな(笑)。

その10年の変遷を教えてください。なぜこんなにも風変わりになったのか。

愛甲:音ですか? 人ですか?(笑)。

両方で(笑)。どうして音も人もヘンな5人で、わざわざ〈バンド〉をやっているのか? それが知りたいんですよ。「バンドがやりたい」っていい出したのは愛甲さんだそうですね。

愛甲:タイちゃん(那倉太一)は「太郎がやりたがったから始めたんだ」っていってますが、僕は逆にタイちゃんに誘われて始めたと思ってたんだけど。

横田:早速、話が食い違ってる(笑)。

那倉太一(以下 太一):ガキの頃、一緒にバンドをやっていたっていうのもあるんですけど。

バンド経験があったんですね。ガキの頃って、中高生とか?

太一:中学校2年生のときに「Anarchy in the U.K.」をやりました。僕がヴォーカルで。

愛甲:僕ドラムです。

太一:その頃、太郎くんはノイズとか全然知らなかったよね。

愛甲さんはドラマーだったんですね。そこからどういう経緯でノイズバンドの道に?

愛甲:「Anarchy in the U.K.」のバンドをやめてから、独りでも音楽がやりたくて、パソコンでノイズの偽物みたいなのをつくり始めたんですよ。

先日、Alva Notoのライブで愛甲さんにお会いして、ちょっと意外な気がしたんですけど、ああいうのお好きなんですよね。

愛甲:すっごい好きですよ。元々そういうのが好き。

太一:うん、太郎くんはそういうイメージあるよ。

ドラムはやめちゃったんですか?

愛甲:独りでスタジオ入ってみたりはしたんですけど…ただただ寂しくて。

太一:それで「バンドがやりたい」っていってきたんだよね。太郎くんがちょっと忙しい時期から抜けた2005、6年の頃。ENDONは、太郎くんの人恋しさが起源という(笑)。

愛甲:そうかも(笑)。

(笑)。太一さんと、弟の悦生さんはENDON結成以前に、codomoraというバンドをやっていたんですよね。どんなバンドだったんですか? 恥ずかしながら未聴です。

那倉悦生(以下 悦生):僕は、シンセを変調させたようなのをやっていて。

太一:もうひとりは、昔やっていたバンドのベースですね。だらしない感じですよ。僕らはWOLF EYESみたいなのやろうと考えていたんだけど(笑)。

愛甲:まじで? それ全く感じられなかったな(笑)。

太一:バックが下手糞なWOLF EYESで、ヴォーカルが日本語でパワエレ、リリックは自意識についてのみ(笑)。

日本語だったんですか。

愛甲:めっちゃ気持ち悪っ!って思いましたもん。

太一:音源には、僕の手書き歌詞カードのコピーを入れてました。超怖い(笑)。

愛甲:開けた途端にウワッ!てなる。本気で投げたから。

太一:(笑)。そこに太郎くんが合流してきたノリもあります。

愛甲:超楽そうだと思って(笑)。

太一:その頃には、慎さん(横田 慎)も幸宜(宮部幸宜)も顔は知ってて。このふたりと、僕らの後輩がバンドをやってたんですよ。self deconstructionのヴォーカルだった島野っていう奴なんですけど。

学校の後輩ですか?

太一:う~んと……。

愛甲:地元の後輩ですね。あの辺り一帯の後輩だよね(笑)。

太一:まあ(笑)。だから慎さんも幸宜も巧いのは知ってたんですよ。僕らは楽譜も読めない。でも贅沢が好きなので「巧い楽器入れなきゃ!」とは思っていて。太郎くんはノイズ担当って決まってましたから。

愛甲:僕はどこかのタイミングでドラムやりたかったよ!

太一:余計なこというな!(笑)。 それで慎さんと幸宜を誘ったんですけど、入ってくれたのは慎さんだけだったんですよ。幸宜には最初、断られて。

愛甲:それは正しい判断だよ(笑)。

宮部:覚えてないですけどね……。

太一:幸宜には断られたけど、その後、太郎くんの弟が入ったんですよ。

愛甲次郎さんですね。

太一:そう。だから、兄弟が2組に、慎さんのドラムがENDONだったんです(笑)。

横田:最初期はそうだったね(笑)。

愛甲:エッくんはギターだったんだよね。ギター弾けないけど。

悦生:ノイズギターですね。

太一:でも次郎はライヴ3本くらいやって辞めて。

横田:次郎は幸宜が入るタイミングで辞めたんだよね。

愛甲:全然ちゃんとやらないから、「お前は絵でも描いてればいいよ!」って。

でもその後、次郎さんは絵で大成されてますもんね。素敵な絵を描かれますよね。

太一:そうですね。BLAHMUZIKさんのジャケとか描かせて頂いてるようです。

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ENDON、頼む……。もはや生きる理由みたいになってますよね。だから、その切り口でエクストリームに突き詰めると、音楽をやらなくなっても存在している状態のENDONも考えられそうです。ENDONに限ってはそんなことないでしょうけど。

太一:……居酒屋をやる、とか。

一同:(笑)

太一:それはよくツアーの車のなかで暇つぶしに話しました。その場合も、幸宜がつくって、俺が給仕するという(笑)。

愛甲:僕は金の計算して……まじ(笑)?

太一:まあ、合理的に考えて、ないでしょうね。音楽をつくって出していく以外に、この5人でわざわざ顔を合わせるっていうのは、ENDONの同窓会以外にはないんじゃないですか?(笑)。一番合理的なのは、やっぱりこれをやることなんですよ。僕が思う頭が良い人ベスト4でツルんでるから、「会社起こそう!」みたいなのも、全然ない。そんなの。それは互いにそう。

うん、そうですよね。でも、集合体としてのENDONが、今後どうなっていくのかは気になります。

愛甲:みんなけっこう、同じ方向は見てないからね。

太一:手のひら見てる人もいれば、譜面を見てる人もいるし、遠く見てる人もいるし、それくらい遠近法的な焦点は違うから。俺が願うのは、死なないってこと。死なないの大事。死なない、怪我しない、病気しない(笑)。

横田:昔は逆のこといってたのにね(笑)。

太一:危険に気づいて願うようにしたの(笑)。

太一さん、音楽が消失した状態のことと合わせて、よくいってますよね。

愛甲:そういうことよくいうのヤメテ! 恥ずかしいから(笑)。

太一:すいません(笑)。でもまあそういう感じはあるよ、やっぱり。他の人から客観的にジャッジされたら何ともいえないセリフになっちゃいますけど。音楽をやるっていうことなのか、聴くっていうことなのか、僕はけっこう境目がない感じで。聴いてるときにもう、イメージの声が出てるんですよ(笑)。だから、実際やろうとしたときに、できないことが多い。身体の限界を知るわけですよね。そうなると、ループのように、またさっきみたいに健康を願ってしまう(笑)。できなくなるっていうことも含めて、やっぱり叫ぶヤツやりたいんで。喉が壊れなきゃいいな、って。あとは、バンドが続けばいいな。少なくとも、今終わるのは良くない。まだやれることがあると思う。

愛甲:短期目標はあるけど、長期目標はないからなあ。

太一:長期目標はなかなかねえ。

宮部:考えたことなかったなあ。

太一:イメージとしてデカいものにしたいっていうのはありますけどね。デカいっていうのは、容積として。ただし、意識的に柱とする主張がなく、デザインだけというか。何かしらのデザインの複合体として、なるべく大きい固有名詞になればいいな、と考えながらやってきたので。かつ、曲と音が最も高位に置いてある。それ以外は、あくまで出来た音楽のイメージでもあるので。そこの相乗効果はもはや、10年もやってると、卵が先か、ヒヨコが先か、の問題で、どこからどこまでが音でイメージなのかわからないところもあるんですけど。

横田:目標みたいな話でいうと、音楽をつくる、っていう認識くらいしかないです。やっぱり、良い曲をつくって演奏するのが目標なんですよ。その先にどうなりたいとか、そういうのはあんまり考えてないです。音楽は音楽でしかないので、ライフスタイルとかと音楽を結び付ける話もあまりピンとこなくて。それが自然に音に滲み出るとかって話なら、まあ、わかるんですけど。ENDONは普通のバンド編成ではないので、既存のものとは違って、かつメンバー全員が納得して楽しめる音楽をつくるっていうのが、目標だとしか思ってないです。音楽をやるってことだから、普通、そうじゃないとおかしいんじゃないかな。

太一:それはそうだよね。間違いないです。

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vba444Chifumi KubotaVICE JapanMusicblack metalHeavy MetaldoomExperimental Musicpost-rockHardcore punkENDONheavy rockHC/HM/HRエクストリーム・ミュージックノイズ (function (i, s, o, g, r, a, m) { i['GoogleAnalyticsObject'] = r; i[r] = i[r] || function () { (i[r].q = i[r].q || []).push(arguments) }, i[r].l = 1 * new Date(); a = s.createElement(o), m = s.getElementsByTagName(o)[0]; a.async = 1; a.src = g; m.parentNode.insertBefore(a, m) } ) (window, document, 'script', '//www.google-analytics.com/analytics.js', 'ga'); ga('create', 'UA-599058-102', 'www.vice.com'); ga('require', 'displayfeatures'); ga('set', 'referrer', 'http://www.smartnews.com/'); ga('send', 'pageview', 'jp/article/vba444/endon-reason-for-a-band'); ]]>
<![CDATA[SHOOT TO EAT - 狩猟とマクロビオティック -]]>https://www.vice.com/jp/article/wj9vwq/shoot-to-eat-macrobiotic-beeteatWed, 31 Oct 2018 09:16:38 +0000世田谷区喜多見でジビエとカレーを提供するお店〈beet eat〉を営む竹林久仁子氏。個人が健康であることで、最終的に世界平和を目指す食の哲学〈マクロビオティック〉を日常に取り入れる彼女は、スーパーマーケットに並ぶ食肉に疑問を抱き狩猟免許を取得した。竹林氏のエゾシカ猟に同行し、マクロビオティックとの出会いや狩猟に対する想いを聞いた。

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wj9vwqVICE JapanVICE Japanlifestyleヴィーガン狩猟菜食主義食用肉ジビエマクロビオティックカレーエゾシカSHOOT TO EAT (function (i, s, o, g, r, a, m) { i['GoogleAnalyticsObject'] = r; i[r] = i[r] || function () { (i[r].q = i[r].q || []).push(arguments) }, i[r].l = 1 * new Date(); a = s.createElement(o), m = s.getElementsByTagName(o)[0]; a.async = 1; a.src = g; m.parentNode.insertBefore(a, m) } ) (window, document, 'script', '//www.google-analytics.com/analytics.js', 'ga'); ga('create', 'UA-599058-102', 'www.vice.com'); ga('require', 'displayfeatures'); ga('set', 'referrer', 'http://www.smartnews.com/'); ga('send', 'pageview', 'jp/article/wj9vwq/shoot-to-eat-macrobiotic-beeteat'); ]]>
<![CDATA[刑務所からの手紙 ③:最終回]]>https://www.vice.com/jp/article/8xjzzg/letters-from-jail-3Wed, 31 Oct 2018 02:25:06 +0000この糞ったれな場所では、毎日が日課と退屈さのなかで過ぎていく。刑務所は、囚人から、自由だけではなく、アイデンティティと個性すらも奪ってしまう場所だ。ここでは名前は意味をなくし、与えられた番号が自分となる。自分が何を着るか、何を食べるか、何時に寝て、何時に起きるか、決定権はない。眠かろうが眠くなかろうが、電気がまだ付いていたとしても、午後9時には寝床に入らなければならない。

天気のいい日は外で、悪い日はジムで、1日30分の運動が許される。ウェイトの様な運動器具なんてある訳ないから、俺たち外国人は、腕立て伏せや、腹筋、ランニングをしたりする。ジムにはバスケットボールのフープがあるが、ボールはない。もしあったとしても、もちろんプレイすることは許されない。卓球台は使うことができるから、たまにダブルスをしたりする。

数ヶ月に1度、検査のためにチンコをさし出さなければならない。その意味がわかるか? 何人かの囚人は(俺の知っている限り日本人しかいないが)、改造チンコを持っている。どうやって改造するのか詳しくは知らないし、興味もないが、どうやら竿の部分に切れ目を入れ、そこからビー玉の様なシリコンのボールを入れ込むらしい。そうすると、オナニーがより気持ちよくなり、彼らのビッチがセックスのときに更なる悦びを得られるらしい。

外国人の誰ひとりとしてその様な〈オマケ〉を持っていないにせよ、俺たちもチンコの検査の受けなければならない。いっぽうで、日本人どもはすでに入っているボールの数を申請しなければならず、検査のたびにそれが増えていないかどうかを確認されるのだ。チンコを大きくみせるためにヤツらはそんなことをしているんだ、と俺たちは馬鹿にしているがな。

エイリアンの様な見た目のヤバいチンコをつけた彼らは、まるで性病男みたいだ。みんなのチンコを検査しなくちゃならない刑務官は、一体どんな気持ちなんだろうか。彼らがこの仕事に応募した際に、このことは職務内容に記載されていたのだろうか? 『条件:複数のチンコの検査を滞りなく遂行できること』と(笑)。

他の話といえば、今週、外国人用のセクションにふたりの新人が入ってきた。60歳近いドイツ人の男は、2kgの量で懲役10年を食らっていた。マジな話、日本の裁判官が判決を下す際に、どの様な基準で量刑を決めているのかイマイチわからない。10kgで10年の懲役の奴がいるいっぽうで、同じ量で同様、もしくはそれより少ない懲役をくらうヤツも居たりする。最近出所した香港出身の男は、200kg以上の量でたったの6年しか食らっていなかった。噂によると、主犯格の仲間のひとりをチクったらしい。もうひとりの新人はルーマニア人で、自分のことをあたかも大物マフィアのボスの様に語る。こいつのいうことは毎日変わるし、初日に「調子はどうだい ニガー?」ときたときには、はっきり突っ込んでやらなくてはならなかった。「おい、俺がまだ許可を出したわけじゃねえんだから、その言葉を使うんじゃない」とね。彼はすぐに謝罪してきて、それ以来俺から距離を置いている。

俺たちと違い、ほとんどの日本人は懲役が短く(平均3年ほどだ)、常習犯や再犯者ばかりで、ここが3度目や4度目というヤツもざらにいる。ひとりの年老いた日本人に会ったんだが、彼は84歳で、刑務所に入るのは今回で17回目だと教えてくれた。聞いたときは「マジかよ?」と驚いたが、この国の高齢者の人口は高く、こういう輩は外に出ても家族もいないし、仕事もない。

いっぽう、刑務所では、日に3回のメシ、充実した福祉、家賃のかからない寝床が提供される。そういう訳だから、彼らにとってここは我が家みたいなものなのかもしれない。どういう訳か、ほとんどの日本人、特にヤクザたちは、俺と問題なくやっていける様に努力してくれる。俺が仲良くしている年上の韓国人の男は、「お前は本当に友達が多いな。もしかしたらお前がこの刑務所で1番顔が広い男なんじゃないか?」といっていた。俺は、敬意の表し方が理由だと思っている。ここのヤツらは、人の性格を観て、人と接している扱っている。なんといっても、看守長ですら俺と上手く付き合ってくれる。

いつも性的な英語のフレーズを学びたがる日本人がひとりいるんだが、こいつはよりによって最も不適切な状況で学んだ言葉を使いたがる。例えばシャワーを浴びているときに、一番近くにいる人間に「Suck my dick, bitch(チンコしゃぶれよ、ビッチ)」なんていったりする。

俺が全く関わらないようにしているヤツらもいるね。俺たちが、〈Mr.Robot〉ってあだ名を付けた頭の悪いヤツがいるんだが、こいつはロリコンか、もしくは、電車で女の子を盗撮したり、痴漢するのが趣味な変態野郎だといわれてる。

何故ここに居るのか説明したがらないヤツもいる。オープンな同性愛者たちは、特別な個室に収監されていて、オカマっぽい行為や行動は正式に禁止されている。今週に入って、何人かの日本人が釈放され、外国人用セクションでは、ふたりのメキシコ人が仮出所を認められたから、彼らはこれからいつ解放されてもおかしくない。

日本人と違い、俺たち外国人の囚人が仮出所を認められても、釈放される日が告知されることはない。その日の仕事が終わった時点で、明日、もしくは明後日に釈放されることが告げられる。外に出たらまず何をしたいか、もしくは食べたいかを質問してみると、ほとんど全員、日本人か外国人かに関わらず、ファストフード(バーガーキングやマクドナルド)を食べたい、と答える。俺には全く理解できない。個人的には、ラザニアかステーキのようなご馳走を食べたい。もしくは女の子(笑)。

とにかく、釈放予定のメキシコ人のMannyってヤツは、たったの4ヶ月しか出所を早めてもらえなかった。なぜなら彼は、喧嘩、というここで最も重罪とされ、出所を長引かせる行為で何度も懲罰を受けていたからだ。コイツは筋金入りのど阿呆で、シャブを何百グラムも飲み込んで、8年の懲役を食らっていた。警察がシャブを取り出すために手術したので、ヤツの腹には、大きな傷跡が残っている。最も狂っていることといえば、こいつは持っていたシャブの全てのパケに自分の名前を書いていたらしい。

もうひとりのメキシコ人は、前にも書いたストリッパーの男だ。この男は筋金入りの男色で、いつもオカマみたいな行動ばかりしている。トラブルに巻き込まれている人はもちろん、時には何の理由もなく、他人を嘲笑うのが大好きな男だ。そのくせ、自分がバカにされると気が狂った様に怒る様なヤツだ。コイツの仕事場は俺の目の前なんだが、ある日、ヤツは何を面白いと思ったのか、わざと自分で大きな屁をこいて大笑いしていた。

その日の仕事が終わり、着替えてみんなが牢屋に戻る頃に、こいつのボクサーパンツには、ハッキリとわかるほどの糞のシミが付いていた。刑務所から支給されるボクサーパンツは、不運なことに白色だ。そして翌日、洗濯の時間になるとメキシコ人の名前が呼ばれ、糞で汚れたパンツを自分で手洗いする様に指示されたのだ。

俺は、トロント出身の白人の友達を捕まえて、一緒にこいつのことを馬鹿にした。ヤツは「あれは血だ」と言い訳をし始めたが、それが状況をより悪くした。白人の男がカメラマンのふりをし、俺がリポーターになりきり、ヤツにインタビューを始めると、全員が爆笑し始めた。「PNNが現場から生中継です。今、明らかに『糞ったれ』な1日を過ごしておられる男性といます。『お漏らし』をしてパンツを汚してしまうのは、一体どういう気持ちなのでしょうか?」という質問に、 ヤツが「あれは血だ」と答えると、白人の男が「ケツから出血しているのですか? なぜワセリンを使用しなかったのでしょう?」といった具合にね。ヤツの顔はみるみる真っ赤になり、ものすごく怒っていたけど、みんなが大笑いしているもんだから、恥ずかしそうにもしていた。だから俺は「おい、オマエ怒ってんのか? 人生、『糞ったれなこと』も起こるもんさ」と声をかけたんだ(笑)。

その2日後、俺と白人の男がトラブルに見舞われた。番号が近いから、シャワーのときに俺たちは、いつも隣同士になるんだが、その日は〈ハンター〉が見回りに当たっていた。そして俺たちにはわからない、なんらかの理由で、ヤツは、俺たちふたりに普段よりも注意を払っていた。俺は、自分のシャンプーを使い切ってしまったものだから、白人の男にシャンプーをもらった。すると突然、ハンターが大きい声で俺たちの名前を叫び、俺たちは濡れたまま、丸裸でシャワールームから出なければならなかった。

ガラスで仕切られた刑務官の部屋に連れていかれ、ハンターに日本語で怒鳴られたが、彼が何をいっているのか全く理解できなかった。後でわかったことだが、シャンプーを他の囚人にあげることは、牢屋では深刻なルール違反だったのだ。俺は「なあ、知らなかったんだから、怒鳴るのをやめてくれないか? あんたがなんていっているのか全くわからないんだ」と答えた。みんなが俺たちのほうを見ていた。これが俺がうまく付き合っている看守長に報告されていなかったら、俺たちは間違いなく懲罰を受けて、独房送りにされ、様々な特権を失っていただろう。このクソったれな場所にはルールが多すぎて、ひとつひとつ覚えるのが大変なくらいだ。

翌日仕事をしていると、工場の全員に聞こえるほど大声で、看守長が俺たちに説教した。でも彼は、ある意味反抗的な男だから、俺たちにさりげなくウインクもしてくれた。今だからわかることだが、私語禁止の場所で話をすることを除いては、仕事中に周りをキョロキョロと見ることや、他の囚人に残した食事をあげることなど、全てここでは懲罰に値する違反行為だ。1番深刻な違反行為は、前にもいった通り、喧嘩だ。もし誰かに殴られたなら、決して殴り返さずに、殴られた箇所を手で抑えながら、無抵抗の姿勢に丸くなり、刑務官の到着を待たねばならない。その間、誰も介入してはならないし、喧嘩を静止することも禁止されている。

俺が育った場所ではそんなことはありえない。自分のことを守れない素振りをしなければならないなんてありえるか? そんなことは起きないことを願うばかりだ。わかってくれるかい?

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<![CDATA[刑務所からの手紙 ②]]>https://www.vice.com/jp/article/vbkw9x/letters-from-jail-2Mon, 29 Oct 2018 11:56:49 +0000今はおそらく午前6:30頃、この外国人用のセクションはマジで静かだ。そろそろチャイムが鳴り、新たな1日の始まりが告げられる。そして、日本語のアナウンスが続き、俺たちはそれを起床の合図と解釈する。ここにある部屋は4畳ほどで、サイズ、内装の色、そして家具に至るまで、全ての部屋が同じ見た目に統一されている。部屋のなかには、シングルサイズのベッド、机、椅子、本棚、小さなテレビ、トイレ、そして洗面台があり、扉は外側からしか開けることができず、窓には鉄格子が付いている。刑務所を囲うように張り巡らされた電気柵と、パトロールに励む制服を着た連中の姿は、ここの住人が刑務所でのバケーション中であることのまぎれもない証拠だ。

ヨーロッパ、アフリカ、メキシコ、米国、アジア諸国などから、様々な人間が集まっているこのセクションは、さながらクソッタレどもによる国際連合のようで、なかにいるほとんどの連中が密輸の罪で逮捕され、5年から10年の懲役に服している。

いつもCopperfieldしようとしてくることから、俺がDavidと呼んでいる先輩囚人がいるのだが、(注:著名な魔術師〈David Copperfield〉のこと。〈Copperfield〉が〈cop a feel〉にも聞こえるので、『チカン』という意味になる)コイツはここに27年間もいるらしい。要するに筋金入りのプロ犯罪者で、ふたり殺して無期懲役をくらったのだ。70代を迎えたこの囚人は、ここを我が家のように感じており、本当に狂っているのか、ふざけているだけなのか、俺にはわからないが、シャワー室で他の囚人のケツを触ったり、乳首をつねったりしながら、それを笑い飛ばすようなタイプの人間だ。俺は絶対にそんなことされるのはごめんだから、他にもそういう行為に及ぶヤツがいないかどうか、チェックしなくてはならなかった。そういう行為はもちろん禁止されているし、もしも、そんなことをする相手をぶん殴ってしまったら、隔離されたのち、ほとんどの場合、刑期が追加されてしまう。多くの囚人はそれを冗談と受け止めて笑い飛ばし、水に流す。

俺は他人をジャッジするような人間ではないけれど、俺がストレートのギャングスタで、そんなのは趣味じゃない、ということだけは、最初からハッキリとさせておかなければならなかった。毎日、朝食後には、工場に連れて行かれ、5時間もの刑務作業に従事させられる。工場に移動するさいには、まるで軍人のようにシンクロして行進しなければならない。9割以上の場所では私語が禁止され、看守ども(特に若いヤツ)は、些細なことですぐに声を荒げ、上に報告しようとする。囚人が調子に乗らないよう、力関係がはっきりしているのだ。

看守のひとりに〈ハンター〉と呼ばれる厄介なヤツがいるんだが、コイツは常に報告できそうな囚人を探している。シャワー室で若い台湾人が何かについて笑っていたことがあったのだが、ハンターは、笑うことは禁止されていて罰則の対象となる、と怒鳴っていた。ありえないと思ったよ。他にも、更衣室で囚人服から作業着に着替えているとき、私語をしていた、とふたりの囚人が報告書を書かされていたこともあった。中国人とロシア人だったが、ふたりとも日本語が話せないから、会話なんてできっこない。

俺は大人しくしているがな。自分をリスペクトしてくれるヤツのことだけリスペクトし、看守も囚人も関係なく、話しかけられたら相手の話し方そのままに返事をしている。

私語禁止のルールが適用されないヤツがひとりだけいる。Rioというこの男は、レイプで懲役7年をくらっているのだが、顔を見ればすぐに頭がイカレてるのがわかるようなヤツだ。身長が6フィートもあるくせに、チンコのサイズは2インチくらい。小さすぎるもんだから、無実に違いない、と冗談をいわれている。Rioはいつも独りゴトを言ったり、突然笑ったりするんだが、捕まったときの警察の尋問が酷すぎて、頭が狂ってしまった、という噂だ。彼には友達があまりいないが、俺は、彼が握手をする数少ない人間のひとりだ。英語を話せないもんだから、1度日本語で会話しようとしてみたが、俺には彼はいくぶん正気な人間に思えた。

平日は、工場にある食事部屋で昼食をとるのだが、ここでもやや隔離されているように感じる。日本人は皆同じテーブルに座り、われわれ国連チームは、同じ言語話者で固まることが多い。公式なルールがあるるわけではないが、そのほうがただ楽なだけだ。自分以外に同じ国出身の人間がいないヤツには、少々大変だろう。

例えば、英語も日本語も話せないソマリア人がひとり居る。彼は海賊行為で逮捕され、懲役は10年だった。日本の海域で船を乗っ取ろうとして、米国海軍に身柄を拘束され、日本に引き渡されたらしい。彼を会話に参加させるために、簡単な英語を教えようと試みたが、彼は12歳から海賊業に従事していて、学校教育など受けたことがなく、読み書きもままならないということを知った。彼が知っていることといえば、拳銃の使い方、盗難の方法くらいだった。彼はボブ・マーリーのことを知っていたから、俺たちはお互いにラスタと呼び合い、共にレゲエを歌ったりする関係になった。1度、昼食の時間に、これまでに寝たことのある最も年上の女の話になったことがあって、彼は20代のときに75〜80歳のおばあさんとセックスした経験を語り始めた。彼女の灰色の陰毛の話や、心臓麻痺が起きないようにセックスするにはどうしたらいいかを見せてくれたのだが、彼のジェスチャーとアクセントも伴って、みんな笑いすぎて死にそうだった。

刑務所のなかのほとんどのヤツらは、日々、やるべきことをやり、ルールを守ろうとする。俺たち外国人のほとんどは、行動をともにし、お互いを助け合うよう努力している。しかし、アホな看守にゴマをすり、チンコをしゃぶるようなことをしていれば、懲役が短くなると信じている馬鹿もいる。そういう恥知らずなヤツこそ、他の囚人を密告したり、裏切ったりしするものだ。他の国の刑務所であれば、こんなヤツはすぐに刺されて、出血多量で死ぬまで放置されるのがオチだろう。20代後半のマザコンで、元ストリッパーのメキシコ人がいるのだが、コイツが本当にビッチで、死ぬほどウザい。他の囚人のやっていることに対し、常に首を突っ込みたがったり、ゴシップ好きな女のように振る舞い、いつも看守にへこへこと頭を下げ、ゴマをすっている。もし何か事件が起きたら、普通の囚人たちは「何も知らないし、何も見てない」と答えるのだが、コイツは看守に全てをチクるような人間だ。彼が近くにいるときには、みんなしてコイツが看守のチンコをしゃぶっている様を表現し、コケにしている。筋肉ムキムキで6フィートほどの身長があり、変態顔でヘラヘラしながら、トゥワークしている気色の悪い男を想像していただければ、俺のいっていることがとてもよくわかるだろう。俺らがチクリ魔や、フェラチオ野郎と呼んでバカにしていても、コイツには全く通じないようだ。釈放も近づいているようだが、俺はコイツのことが大っ嫌いだからありがたく感じている。

俺が仲良くしている囚人のひとりに年上の韓国人の男がいる。この男は、クイーンズに住んでいたから、お互いに〈ニューヨーク〉という繋がりを感じていた。彼は米国で11年の懲役を終え、韓国に強制送還されたのち、30キロのコカインの密輸で再び逮捕され、今回は18年の懲役に服している。稼いでいた頃には、金で損したことがたくさんあったらしく、多くの経験を後悔しているような男だった。妻子や家族もいない彼は、どういうわけか俺のことを気に入ってくれていて、俺に彼と同じ過ちをしないように忠告し、前向きな姿勢でいる方法を教えてくれたり、勧めてくれたりする。彼のことは本当に尊敬している。俺が他の囚人や看守にうんざりしているときや、この場所での生活で落ち込んだりしているときには、「前向きでいろよ」と声をかけてくれるんだ。

ここで過ごす時間の中で、クリスマス、正月、そして誕生日ほど最悪な日はない。落ち込み、孤独を感じ、外の世界や自由、そして彼女と過ごす時間がとても恋しくなる。休日や週末は、独房のなかで24時間を過ごすのだが、このような状況では、当たり前のようにストレスがたまり、イライラする。トロント出身の白人のガキがいっていたことだが、彼はこういう日には1日中オナニーをして過ごすらしい。その行為についての規則はないが、看守のなかにはこういった行為を発見するためにこっそり歩き回るようなヤツもいる。この白人のガキには、そんなこと関係ないようだがな。

彼は1度、行為を目撃されたらしいが、看守たちが見ているにもかかわらず、精子が出るまでシコり続けたらしい(笑)。他にも中東出身の豚を食べない、自称イスラム教徒の男がいて、いつもゲイっぽく振舞っている。彼は男とセックスした経験があることを認め、他の囚人に風呂場に行こうと誘ったりする。しかもかなりマジだ。この男は、銃刀法違反の罪ですでに10年服役しているのだが、1度、男、女、動物など、相手が何であれ、セックスできるなら持ち金を全て払う、といっていたことがある。ここまでくれば豚だって食べるんじゃないだろうか。そういうヤツらに囲まれているせいか、最近の俺は何かに驚くこともなくなり、ほとんどの人間とうまく付き合えている。

ここのシステムは、可能な限り囚人を柔順にするようにできているから、もちろんとても辛い日だってある。看守たちのいうことは常に正しいとされ、何が起きても耐えることを強要されるからだ。ひと言も話していなくとも、私語をしたとして報告書を書かれてしまえば、謝罪するか、取り調べを数日間受けることになり、最悪の場合、罰則をくらい、記録に悪い評価が残る。また、喧嘩に関しては、最も悪い違反とされている。喧嘩をして捕まれば、裁判所に行き、元々の判決にさらなる刑期が加えられる。ある男は看守と喧嘩したとして、2年分の懲役の追加をくらっていた。英語を話せたり、俺たちと適切にコミュニケーションを取れる看守は全体の5%にも満たないから、日本語で怒鳴られ、指示されたとしても、外国人服役囚のほとんどは、何をいわれているのか理解できていない。そのせいでかなり笑える瞬間もあった。とある研修中にひとりの囚人が「好きな食べ物は?」と質問され、「Fresh Water Pussy(ピチピチでビショビショのマンコ)」と答えたのだが、この日本人看守はそれがどういう料理なのか気になったらしく、レシピに関して細かい質問を繰り返していた。

以前は、常にイライラしたチンピラのように振舞っていたが、HIVに感染しているひとりの日本人服役囚に「幸せに感じられる何かを見つけろ」といわれて、心の持ちようが変わった。彼は常に微笑んでいるような男だった。彼がそのような事実に直面しているにもかかわらず、幸福を感じることができるのであれば、俺にだってそれが可能なはずだ。彼に比べれば、俺の人生の不幸なんて大したことないのだ。

ある日、ひとりの日本人の囚人が俺をジロジロ見ていた。俺が「なんだ?」と尋ねると、片言の英語で俺が〈Yenttokyomade〉というドープな服のブランドのモデルをしているのをインスタグラムで見かけたことがあるといいだした。彼もYentの服を持っているらしく、日本人ラッパーのAK-69や米国のラッパーなんかが着ているものだから、彼の仲間もみんなYentが大好きだという。とても生々しくてオリジナルなデザインだから、このプロジェクトに少しでも携われたことをとても幸福に感じている。

結局のところ、時は過ぎるし、人生は進む。外国人用セクションからも、これまで何人かの囚人たちが釈放されたが、その事実は俺をとても幸せな気持ちにする。自分の番が近づいてきているのを感じるからだ。俺は、縫製の仕方を学び、結構上達もしている。幸運なことに俺は、定期的に手紙をくれ、面会に来てくれ、俺の帰宅を待ってくれている素晴らしい女性に恵まれている。ここでの時間は人間としてより成長するために使っているし、技術も学んでいる。だからこんなネガティブな状況でさえも、俺はポジティブに捉えているんだ。

外の世界で、まだ、俺のことを気にかけてくれているみんなに感謝している。また、俺と同じような状況にいる友人をサポートしているヤツらに伝えたいが、その友人に手紙を送ったり、面会したり、刑務所内の口座に少しでもお金を振り込むことを、決して怠らないで欲しい。なぜなら、外に自分のことを忘れずに待ってくれている人間がいるということ、そして、それを認識できることは、豚箱の中では特に、精神的にかなりいい影響を及ぼすからだ。だから、出所する頃までには、以前よりもより良い、より強い人間になれるように励んでいる。「自分らしくあれ」。目標を忘れるな。そして、ファック・ザ・ポリス。

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