VICEhttps://www.vice.com/jpRSS feed for https://www.vice.comjaWed, 12 Dec 2018 02:20:48 +0000<![CDATA[選んだ相手とセックスできる美男子コンテスト〈ゲレウォール〉]]>https://www.vice.com/jp/article/a3mymk/the-male-beauty-pageant-where-female-judges-sleep-with-the-winnersWed, 12 Dec 2018 02:20:48 +0000リーズ・トリニティ大学のケイト・リスター博士が、世界の人びとの愛、セックス、結婚へのアプローチ方法をひも解いていくコラム。リスター博士は世界でも有数のセックス史研究者で、一風変わったセックスのアプローチから、私たちが学ぶべきことを教えてくれる。

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地球に存在する配偶者探しの儀式は全て、結局のところ、意中の相手にどれだけ強い印象を与えられるかにつきる。サルならお尻を出すし、人間ならTinderにセルフィーを載せるが、どれもこれも自らのすばらしさを誇示する行為であることに変わりない。

しかし、例えば英国人、もしくは日本人のように、特に男女の関係において、自分の売り込みが苦手な国民もいる。私たちはまごついて、自身最大のセールスポイントをないがしろにしてしまう。なぜなら私たちは、いくら自分を売り込みたいからといって、自己顕示欲が強い目立ちたがり屋だと思われたくないからだ。そんな私たちに学びを与えてくれるのが、アフリカの遊牧民ウォダベ。彼らはニジェール、カメルーン、ナイジェリア、チャドを移動して生活している。

ウォダベには美しいひとが多い。そして彼らは、自らの美を謙遜しない。照れて控えめになったりもしない。実際、ウォダベの人びとは〈世界いちのうぬぼれ屋〉と称されている。〈うぬぼれ屋〉という言葉が正しいか否かは怪しいが、とにかくウォダベの文化の中心に〈美〉があることは確かだ。

それって別に普通じゃないか、と思う読者もいらっしゃるだろう。私たちの文化にだって、美しい身体のイメージがあふれている。しかし、ウォダベの場合は少々違う。重要視されるのは女性よりも男性の美。メイクに何時間もかけるのも、女性ではなく男性なのだ。もちろん、ウォダベの女性だって見た目にはかなり気を遣う。しかし男性が日々の美容ルーティンにかける時間と比べたら、雲泥の差だ。

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Photo: Via Alamy

審査員が男性を見初めたときは、軽く片手で合図する。日没後、ふたりは静かに茂みに消え、一夜を共に過ごす。愛を交わすさいには、ゲレウォールのあいだ、ずっと男性が肩にかついでいたヤシの葉マットの上に横になる。

美男子として選ばれることは男性にとって最高の栄誉であるため、参加者、審査員の配偶者は、自らの伴侶に新たな愛人ができることを望む。それは祝うべきこと、讃えるべきことなのだ。もちろん嫉妬が芽生えるときもある。しかし、ウォダベの女性には〈munyal〉と呼ばれるすばらしい特質が備わっているとされている。すなわち、全ての物事における忍耐、特に夫の愛人に対する忍耐だ。しかし愛人は置いておいても、美男子として選ばれるために、何日も洗面所に閉じこもって準備をする夫に耐えるのでさえ、かなりの忍耐力が必要だろう。

私たちにとっては、この上なく見目麗しい愛人とセックスしてらっしゃい、と自分の配偶者を祭りに気持ち良く送り出すことは難しい。しかし、ウォダベの人びとにとって、複数のパートナーをもつことはその人の魅力の表れなのだ。彼らが自分の見た目に抱く自信とプライドは、彼らのオープンなセックス観に由来している。私たちがデートアプリの自己紹介を書くだけで苦しんでいるいっぽう、ウォダベの人びとは、相手に直接〈私はあなたをセクシーだと思っている〉と伝えられる自信があるのだ。私たちに必要なのも、あと少しの自信なのかもしれない。

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a3mymkAmuse TeamVICE Japanlifestyleアフリカファッションメイク儀式結婚セックス伝統恋愛SEXパートナー祭り (function (i, s, o, g, r, a, m) { i['GoogleAnalyticsObject'] = r; i[r] = i[r] || function () { (i[r].q = i[r].q || []).push(arguments) }, i[r].l = 1 * new Date(); a = s.createElement(o), m = s.getElementsByTagName(o)[0]; a.async = 1; a.src = g; m.parentNode.insertBefore(a, m) } ) (window, document, 'script', '//www.google-analytics.com/analytics.js', 'ga'); ga('create', 'UA-599058-102', 'www.vice.com'); ga('require', 'displayfeatures'); ga('set', 'referrer', 'http://www.smartnews.com/'); ga('send', 'pageview', 'jp/article/a3mymk/the-male-beauty-pageant-where-female-judges-sleep-with-the-winners'); ]]>
<![CDATA[数回しか会ってないのに いつまでもあの人のことばかり考えてしまう]]>https://www.vice.com/jp/article/3k97gy/why-cant-i-stop-thinking-about-someone-i-barely-datedTue, 11 Dec 2018 02:28:42 +0000状況:

2~3回デートをした新しい相手に惚れこんでいる友人がいる。その友人は瞳を輝かせ、今回の恋は本物だ、もうマッチングアプリも解約しよう、と考えている。しかし突然、相手からブロックされたことを告げる、ご丁寧な死刑宣告にも等しい恐怖のテキストメッセージが届く。

友人はショックを受け、Tinderで次の相手を探す気にもなれない。その相手のTwitterやInstagramのアカウントをしつこくチェックし、何がいけなかったのかを考え続けている。長く付き合った相手との別れなら理解もできるし、〈悲しみの5段階〉というよく知られたプロセスも踏める。しかし今回はそうではないから、いっそうつらい。数ヶ月経っても、友人はいまだに引きずっており、もしかしたら自分がストーカーみたいなキモいことをしてしまうかも、あるいは少なくとも落ち込み続けるのかも、と恐れている。

事実:

ダンテがベアトリーチェに捧げた詩から、ゲーテの『若きウェルテルの悩み』、ジョージ・ジョーンズの「He Stopped Loving Her Today」、そしてテイラー・スウィフトの「Love Story」まで、報われない愛をロマンチックに描いた歌や文学作品には、長い歴史がある。どんなにつらくても、あらゆる外部からの力(相手からの拒絶も含む)に抗いむなしく情熱を燃やす…。それ以上にドラマチックなものはなかなかない。

運命のひとだと思っていた相手に拒絶されるなんてめったに起こらないし、小説や詩にする価値があるほどに心を揺さぶる悲劇にも思える。しかし、心理学者にいわせれば、実によくある話だそうだ。1993年、当時ケース・ウェスタン・リザーブ大学(Case Western Reserve University)に在籍していたロイ・バウマイスターとサラ・ウォットマンがこの〈報われない愛〉についての重要な研究を発表した。ふたりの研究では、男女の被験者155人のうち98%以上が、かつて、報われない恋愛感情を向けた/向けられたことがある、と回答した。

ここまで多くのひとが〈報われない愛〉を経験している理由、そこには厳しい事実がある。「私たちは、客観的に見たときよりも、自分を魅力的な人物だと認識する傾向にあります」と1993年、バウマイスター博士は『The New York Times』に説明した。「自分はあの人と同じくらいの魅力がある、と思っても、相手からみたらそうでもないかもしれない」。つまり私たちは、相手が高嶺の花か否かわからないのだ。

臨床心理士は、自分が好意を寄せる相手から拒絶されたさい、最初に衝撃や苦痛を受けるのは当然だという。「短期間しか付き合っていないパートナーとの別れのあと、その相手のことばかり考え続けてしまうのはおかしなことではありません。むしろ、自分でも認めたくなくなるほど頻繁に起こります」と断言するのは、ニューヨーク市で認可メンタルヘルスカウンセラーとして働くシャニ・グレーヴス(Shani Graves)だ。「ひとは時折、この相手こそが自分の人生において真に大切なモノだ、と信じて全身全霊をかけます」。そのため、短い交際期間のあいだに、この関係がうまく行っている、と歪んだ認識をしてしまい、「相手を正しく知ることが困難になる」とグレーヴス。「だから関係が上手く行かなくなると、混乱し、傷ついてしまうんです」

ネバダ州ヘンダーソンの臨床心理士、タニーシャ・M・レンジャー(Tanisha M. Ranger)はこう付け加える。「人間は、〈未完の仕事〉に対してそういう気持ちを抱きます。完成した物事よりも、未完の物事のほうがよく覚えているものです」。レンジャーが言及したのは、達成されなかった課題のほうが記憶に残りやすかったり、重要度が高くなる、という認知バイアスの1種〈ツァイガルニク効果〉。これは、恋人になれたかもしれない相手への関心を保ち続けるなど、より大きな感情の動きにも適応できるという。

さらに、新しい恋愛により人間の脳の働きも変わる。セロトニンが流れ始め、気持ちがハイになるのだ。「強烈でヘヴィなモノが現れると、それが短期間であっても、脳内物質に変化をもたらします。脳はそれを好む。そして失われることを好まないんです」とレンジャー。「その脳内物質が減少すると、孤独や切望が生まれます」

長期間の恋愛関係は、数ヶ月かけて徐々に弱まりしぼんでいく。関係の終わりはもちろんつらいが、だいたい段階的に進む。しかし出来立てほやほやの関係が終わると、強い高揚感とエネルギーが突如遮断されてしまう。それはドラッグを突然断つのに近い。そして、禁断症状が生じる。

最悪の場合:

前述のケース・ウェスタン・リザーブ大学の研究で判明した事実だが、驚くべきことに、このような状況でよりつらい想いを経験するのは拒絶された側ではなく、した側らしい。

その理由のひとつは、拒絶された側の心を鼓舞する文化的手段があふれていること。「片想いのひとに向けたアドバイスはたくさんあります。何を伝えるか、自分の気持ちを相手にどう知ってもらうか、最初の冷たい反応にめげずに頑張る理由…」と前述のインタビューでバウマイスター博士は指摘した。「最初は冷たいヒロインが、諦めずにアタックする主人公の熱意にほだされて最終的に主人公を受け入れる、というプロットのB級映画など、ごまんとある。片想いのひとは、そういう映画の主人公みたいにとにかく頑張ればいいんです。彼らにはそうやって試せる様々な手がある。でも、片想いをされている側からは、よくこんな想いを吐露されます。『何ていえばいいのかわからなかった。それまでひとを傷つけたことなんてなかったのに』

ダンテやゲーテ、ディケンズの時代には、恋に敗れながらも諦めることを拒否し、愛に生きる姿は騎士道的と称賛されただろうが、21世紀の今、「ノー」という答えを受け入れられないとなると、控えめにいっても厄介だ。

拒絶された側が適切な回復力を有していない場合、ネガティブな衝動が生じてしまう。「心に負った傷が癒えないままだと、長引き、悪化してしまいます」とグレーヴス。「それはSNS上のストーキング行為につながります。答えを求め、相手が前に進んでいるかを知りたいからです」

そのつらさは、より根深い問題の兆候である可能性もある。「人間関係のトラウマに根差した心の病気が、短期間デートしただけの相手への執着として現れる場合があります」と説明するのは、ニューヨーク市で働く認可臨床ソーシャルワーカー、シェリ・ヘラー(Sheri Heller)。彼女は「恋愛依存症」について、「トラウマ的な孤独、または人生において安心できるつながりや模範が欠乏していることをきっかけに発症する、ひどくつらい疾患」という。

恋愛依存症を患っている人びとは、新しい恋愛関係を〈特効薬〉とみなし、関係に終止符が打たれると動揺してしまう。ヘラーによると、「禁断症状時、捨てられた混乱により、解決していない過去のトラウマ的な記憶や自己嫌悪感が喚起される」そうだ。

起こりうること:

多くのひとは乗り越えられる。これもバウマイスター博士の研究で明らかになった事実だ。『Chicago Tribune』のインタビューで博士はこう断言した。「(拒絶された側は)もう二度と幸せにはなれない、と考える。でも大抵、それは間違ってます」

「どれくらいの時間を置けば傷が癒える、とは明言できません。感情が関与している場合は特に」と言明するのはニューヨーク市の〈Sankofa Marriage and Family Therapy〉の創立者、ラシーン・R・ヘンリー(Racine R. Henry)。しかし、心の傷を長引かせるような行動を減らすことはできる。「相手の連絡先を消しましょう。携帯に保存してある写真も。SNSのフォローを外しましょう。ブロックすべきかもしれません。友人たちに、その相手のことを会話のネタにするのを止めてもらいましょう。自分の記憶から消すことはできませんが、自分と相手との距離を広げることはできます」

今回インタビューに答えてくれたメンタルヘルスの専門家たちは、セルフケアおよび友人たちのサポートを得ることを勧めている。しばらく経てば(関係期間に比べてものすごく長い期間が必要だったとしても)気持ちが落ち着いて、また新たな出会いに積極的になれるはずだ。

友人にはこう伝えよう:

あなたは頭がおかしくなったわけじゃないし、一線を超えてない限り、キモいストーカーでもない。それに、ダンテでもシラノ・ド・ベルジュラックでもない。ただ望みを抱き、脳内物質が大量に出ただけ。これは新たな恋人候補が現れたときの自然な反応だし、それが出なくなればつらくなる。それが普通。それに、相手にとってもつらいのは同じ。時間は必要なだけ、たっぷり使って。それでも心が引き裂かれそうな状態が続くなら、専門家に相談して、自分の孤独感と人間関係の問題を明確にしてみて。

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<![CDATA[Q-1 GARND PRIX EP02 - 旧車の祭典でコール最強を目指すバイク女子 -]]>https://www.vice.com/jp/article/gy78a7/q-1-garnd-prix-ep02-Tue, 11 Dec 2018 01:57:27 +0000Q-1 GRAND PRIX エピソード1はコチラです。

旧車會とは、旧型の自動車やオートバイを改造し、ツーリングをするグループの総称。メンバーは20代~40代が中心で、1グループ、30人程度で構成されているが、インターネットの呼びかけなどで、数百人規模のツーリングに発展することもあるそうだ。

新潟で開催された〈Q-1 GRAND PRIX〉は、国内最大規模の旧車の祭典。全国各地から集った旧車乗りたちが、自慢の愛車でウイリーやエンジン音を駆使したコールを繰り広げる。この〈Q-1 GRAND PRIX〉には、アクセルの捻りでリズムを刻み、コールのテクニックを競う〈4発部門〉がある。

全3回にわたって、2016年に開催された〈Q-1 GRAND PRIX〉で、女性初の〈4発部門〉出場者、21歳の〈しのぴ〉に密着。第2回は、バイク仲間たちから、目前に迫る〈Q-1 GRAND PRIX〉へのアドバイスを受ける。生半可な気持ちではなく、真剣にバイク生活を送る彼女が、そこまで〈Q-1 GRAND PRIX〉にこだわる理由とは。

原題:Q-1 GARND PRIX EP02

*この動画は、AbemaTVのVICEチャンネルにて、2016年に配信されたコンテンツです。

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gy78a7VICE JapanVICE JapanBikelifestyleスポーツバイク女性暴走族イベント自動車Q-1 GRAND PRIX旧車會 (function (i, s, o, g, r, a, m) { i['GoogleAnalyticsObject'] = r; i[r] = i[r] || function () { (i[r].q = i[r].q || []).push(arguments) }, i[r].l = 1 * new Date(); a = s.createElement(o), m = s.getElementsByTagName(o)[0]; a.async = 1; a.src = g; m.parentNode.insertBefore(a, m) } ) (window, document, 'script', '//www.google-analytics.com/analytics.js', 'ga'); ga('create', 'UA-599058-102', 'www.vice.com'); ga('require', 'displayfeatures'); ga('set', 'referrer', 'http://www.smartnews.com/'); ga('send', 'pageview', 'jp/article/gy78a7/q-1-garnd-prix-ep02-'); ]]>
<![CDATA[人間の野性を目覚めさせる食べ放題レストラン]]>https://www.vice.com/jp/article/d3bw4j/working-at-an-all-you-can-eat-buffet-comes-with-unlimited-crazinesMon, 10 Dec 2018 03:15:52 +0000私が9年間働いていたビュッフェは、〈食べ放題〉スタイルであったが、比較的高級な店だった。冷菜、温菜、サラダなどの基本的なメニューに加え、鉄板焼きのコーナーもあった。だが、この店の売りはシーフードだ。大きなエビ、カキ、タラバガニ、寿司、刺身を取り揃え、腕の良いシェフが最高の料理を提供していた。しかし、働き始めてから2年経つ頃には、これらの料理を見るのすら苦痛なこともあった。

カジュアルな食事を求めるトラック運転手から、会議を行なう企業の重役まで、客層は多岐にわたった。結婚、誕生日、記念日、卒業のお祝いパーティや、葬儀後の食事会なども開かれた。

ビュッフェの客をひと言で表すことはできないが、彼らの目的はひとつ。〈たくさん食べること〉だ。全員が肥満体型というわけではないが、どの客も限界まで口に詰め込もうとする。1週間何も食べていないかのような野蛮人に変貌するのだ。

ひとりで来店する客も多かった。大きなレースを走り終わったばかりのマラソンランナーや、トレーニング帰りらしきアスリートだ。たらふく頬張る彼らの食べっぷりを眺めるのは楽しかった。

摂食障害、特に過食症を抱える女性客も大勢いた。彼女たちはひとりで来店し、大抵スウェットパンツを履いている。過食症だとわかったのは、不健康なほど痩せているのに、ものすごい量を食べるからだ。彼女たちは病的なまでにガリガリなのに、普通の客以上の量を平らげる。さらに食事中に何度もトイレに消える。文字通り、席とトイレを7回くらい往復していた。店には従業員専用のトイレがなかったので、スタッフがトイレに行くと、吐いている女性に出くわすこともあった。個室の下から見える足の向きが逆なので、彼女たちが吐いているのがわかる。もちろん、吐いている音も聴こえてくる。

食べ物を盗む常連客もいた。この女性はベンツに乗り、デザイナーブランドの服を着て、ヴィトンのハンドバッグを持っていた。彼女が盗むのはタラバガニの脚と決まっている。店でカニの脚を盗んで、何度もつかまっていた。盗みがバレるたびに、彼女はバッグからカニを出し、ベンツに乗って走り去った。

ビュッフェの料理を盗むのは彼女だけではなかった。多くの客が、何の恥じらいもなく盗みを働く。彼らはまず、ありえない量のナプキンを要求するか、トイレからペーパータオルを盗み出す。そしてその紙をバッグの中に敷き詰め、食べ物を入れる袋をつくる。カキやシーフードを盗む客に出くわすたびにゾッとした。カキをバッグにしまいこんで、いったいどうするつもりなんだろう。

客の大半にとって、ビュッフェは普通のレストランではないらしい。彼らの脳内では、ビュッフェは全く別のカテゴリーの飲食店に分類されている。店内を自由に歩き回れるし、長居しても構わないから、やりたい放題ができる、もしくは、セルフサービスだからチップを払う必要はない、と考える客もいる。それでも総額の18〜20%のチップを払ってほしい。人間はビュッフェに来ると、とんでもなく意地汚い大食らいになるのだから。気遣いなんて存在せず、店員たちは割に合わないサービスに徹するしかない。ひたすらドリンクを補充し、無限に増え続ける汚れた皿をさげ、みんながテーブルで食い散らかした殻や骨を片付ける。

できるだけ長く居座ろうとする客もいる。私たちの店は2時間制で、かなり寛大なほうだ。そもそも、ビュッフェでは調理の時間を待つ必要はない。料理は既に用意されている。2時間あれば充分すぎるほどだ。それなのに、2時間以上いる客に「お時間です」と声をかけると、「まだ食べてるのに!」と叫ばれる。彼らはひたすら食べて、何とか料金の元を取ろうとする。でも、最初に席に着いたときのペースで食べ続けられるわけがない。

みんな美味しい料理を楽しむだけでは満たされず、腹がはちきれるまで食べないと満足できないらしい。少なくとも払った料金の元は取った、と実感したいのだ。自分は少食だから、と値切ろうとする客もいる。店員を呼び出し、そこまで食べていないから正規の料金の半額でいいだろう、と言い張るのだ。ストマック・ステープリング(ダイエットのため、胃の数カ所を医療用ホチキスで止めて小さくする手術)を受けているから、または病気で治療を受ける予定があるから、全額を払う必要はないという客もいた。私の店は、18歳以下の客については、身長で子ども料金を決めていた。その身長に満たない大人は、たいてい自分は子どもだと言い張り、子ども料金で押し通そうとした。しかもごく真面目な調子で。明らかに30過ぎの見た目で、思春期の子どもとして通用すると本気で思っているのだろうか。

食べ放題には、人間の脳を刺激し、狂気的な行動へと駆り立てる何かがある。私たちの裡に眠る野性を目覚めさせるのだ。

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d3bw4jAnonymous VICE JapanFOODダイエットレストラン健康心理学食欲 (function (i, s, o, g, r, a, m) { i['GoogleAnalyticsObject'] = r; i[r] = i[r] || function () { (i[r].q = i[r].q || []).push(arguments) }, i[r].l = 1 * new Date(); a = s.createElement(o), m = s.getElementsByTagName(o)[0]; a.async = 1; a.src = g; m.parentNode.insertBefore(a, m) } ) (window, document, 'script', '//www.google-analytics.com/analytics.js', 'ga'); ga('create', 'UA-599058-102', 'www.vice.com'); ga('require', 'displayfeatures'); ga('set', 'referrer', 'http://www.smartnews.com/'); ga('send', 'pageview', 'jp/article/d3bw4j/working-at-an-all-you-can-eat-buffet-comes-with-unlimited-crazines'); ]]>
<![CDATA[〈小柄向け女性ブランド〉を育てる女性]]>https://www.vice.com/jp/article/ev3maa/what-is-a-female-for-you-part12Sat, 08 Dec 2018 02:00:00 +0000女性の社会的地位、格差についての議論が増えるのと同時に、〈女性が働きやすい職場〉〈女性が輝ける社会〉〈女性がつくる未来〉を目指し、女性を応援する制度や価値観を生みだそうとする動きが社会全体に広がっている。だが、ここでいう〈女性〉とは、果たしてどんな女性なのか。女性に関する問題について真剣に考えている女性、考えていない女性、そんなのどうでもいい女性、それどころじゃない女性、自分にとって都合のいい現状にただあぐらをかいている女性。世の中にはいろんな女性がいるのに、〈女性〉とひとくくりにされたまま、「女性はこうあるべきだ」「女性ガンバレ」と応援されてもピンとこない。

「いろんな女性がいるんだから、〈女性〉とひとくくりにしないでください!」と社会に主張する気は全くないし、そんなことを訴えても何にもならない。それよりも、まず、当事者である私たち女性ひとりひとりが「私にとって〈女性〉とは何なのか」本人独自の考えを持つべきではないのか。女性が100人いたら、100通りの答えを知りたい。

あなたにとって〈女性〉とは?

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あなたにとって〈女性〉とは何ですか?

Aoi:私にとっては、ただの身体的特徴のひとつでしかないですけど〈COHINA〉のお客さんたちは、女性で、かつ小柄という私と同じ身体的特徴をもっているじゃないですか。だからこそ私たちにできることはあるはずなので〈COHINA〉に関わるうえでは、自分が小柄な女性だということはすごくメリットです。

Ayako:私にとって女性は、〈バッジ〉みたいなものですね。〈女性〉というバッジ以外にも、みんないろんなバッジをつけている気がするんです。そのバッジをだれかにアピールする、しないは自分の自由だし、相手がそのバッジをどう受け取るかも自由だけど、確かに付いているバッジというイメージです。

今の時代、女性にはいろいろな人生の選択肢があるなかで、おふたりはどういう選択をして生きていきたいですか?

Aoi:私は、自分の気持ちに嘘をつかない選択をしたいですね。誰かの意見とか、社会からのイメージに囚われて、自分がやりたいことを諦めることはしたくないんです。自分が本当にやりたいことに背くと絶対に後悔するので、心の動くほうに進んでいきたいです。そういう意味で、今は女性が自由な選択をしやすい時代なのでありがたい部分はありますね。〈COHINA〉も、私たちや小柄な女性たちが自分の着たい服を諦めなかったからこそ生まれたブランドだと考えています。

Ayako:女性は、愛するモノやヒト、愛することがあるとすごく満たされるし、そのひとの幸せに繋がるのかなと感じるので、どうしてもこれが大切だ、というなにかをもっていたいです。〈COHINA〉は、それこそ自分たちの大切な〈子ども〉なんです。自分が産んで、みんなに愛されるようにご飯をあげたりお世話をして、教育方針について話し合って、本当にみんなで育てているという感覚があります。

Aoi:その感覚は私もすごく感じます。〈COHINA〉の服を思わず「この子」と呼んじゃいますから(笑)。親心ってこういうかんじなのかな。みんなに愛される子に育って、いつか世界に羽ばたいてほしいです。

Ayako:身長155cm以下の女性たちが服を選ぶときの、いちばん最初の選択肢になれるようなブランドに育ったら嬉しいです。

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ev3maaKin ObuchiVICE Japanlifestyleジェンダーファッションフェミニズム女性女性問題あなたにとって〈女性〉とは?男性COHINAShopify (function (i, s, o, g, r, a, m) { i['GoogleAnalyticsObject'] = r; i[r] = i[r] || function () { (i[r].q = i[r].q || []).push(arguments) }, i[r].l = 1 * new Date(); a = s.createElement(o), m = s.getElementsByTagName(o)[0]; a.async = 1; a.src = g; m.parentNode.insertBefore(a, m) } ) (window, document, 'script', '//www.google-analytics.com/analytics.js', 'ga'); ga('create', 'UA-599058-102', 'www.vice.com'); ga('require', 'displayfeatures'); ga('set', 'referrer', 'http://www.smartnews.com/'); ga('send', 'pageview', 'jp/article/ev3maa/what-is-a-female-for-you-part12'); ]]>
<![CDATA[映画『暁に祈れ』公開記念インタビュー。最悪な場所で、獰猛な奴らと。]]>https://www.vice.com/jp/article/a3m4j4/a-prayer-before-dawnFri, 07 Dec 2018 11:40:11 +0000あなたのなかで、前作『ジョニー・マッド・ドッグ』(07)と今作はどのようにリンクしていますか?

『ジョニー・マッド・ドッグ』のジョニーはリベリアの内戦に巻き込まれて、凄まじい暴力の洗礼を受けた。この『暁に祈れ』のビリー・ムーアはリバプールの公営住宅に育ち、アルコール依存症の父親から虐待されたせいでジャンキーになり、17歳で最初の懲役。その後、22の刑務所で15年間を過ごした。ジョニーとビリーは暴力で繫がっている。暴力を受けた子供が成長すると、どんな人間になるのかを考えて、僕はこの2つの映画をつくった。
プロの俳優は、前作はゼロ、今作はジョー・コールと、『オンリー・ゴッド』(13/監督:ニコラス・ウィンディング・レフン)のヴィタヤ・パンスリンガムのふたりだけだ。少し増えただけで、違いはないよ。撮影期間は、前はリベリアで2年半、今回はタイで1年半、どちらもじっくり時間をかけている。そして両作品ともほとんど手持ちカメラで撮った。だから共通点は多い。異なっているのは、今回はひとりの眼から見た撮り方をしていることぐらいだ。

原作者のビリー・ムーアに会った印象は?

原作となった彼の自伝『A Prayer Before Dawn: My Nightmare in Thailand's Prisons』はプロデューサーが見つけてきた。僕は、この本が映画化できるという確信を得るためには、どうしても本人に会わなければならないと思った。それでリバプールに行ってビリー・ムーアに会ったんだ。彼を演じるジョー・コールも同行した。ビリーにはもちろん暴力的なところはあるだろう。だけど僕は彼から、とても傷つきやすい何かを感じた。彼のなかにまったく異なるふたつの要素があるのがとても興味深く、感動したんだ。そして、ビリーのストーリーだったら、映画として語れると思った。脚本を書く段階で、ビリーはたくさんの情報をくれたよ。なにしろ本物だからね。タイでの撮影にも来てほしかったけど、ブラックリストに載っていて、入国不可能だった。残念だったよ。でも、ラストの格闘シーンはフィリピンで撮ったから、その撮影には来てくれた。

ジョー・コールはビリー・ムーアと会って何か変わりましたか?

大きく変わったと思う。ジョーはビリーだけではなく、彼の義理の父親にも兄弟にも会ったんだ。通っていた学校にも、収監されていた刑務所にも行った。俳優は、脚本と格闘するだけでは役になりきることができない。演じるキャラクターの人生やバックグラウンドがわからなければならないんだ。タイで撮影しているときも、ジョーはスカイプでビリーに質問してアドバイスをもらっていたよ。「明日、ドラッグをやるシーンを撮るんだけど、ちょっと聞いていいかな。実際やるとどんな気持ちになる? 体はどう? 震えちゃったりする?」とかね。ビリーはタイに行けなかったけど、ジョーの演技を支え、映画に貢献したんだ。ジョーはこの映画のあと、リバプールで別の撮影があった。そのときもビリーのところへ行って、一緒に食事をしたらしいよ。ジョーとビリーは、この映画を通していい友達なったんだ。

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© 2017 - Meridian Entertainment - Senorita Films SAS

主人公のビリーは凶悪な囚人たちとのぶつかり合いのなかで時間をかけて変化していきます。あなた自身も映画づくりのなかで彼らのようなリアルな存在と触れ合い、何か変わったことや悟ったことはありますか?

罪を犯すのは、それぞれ理由があるだろう。でも、どんなに最悪なところにいて、そこでどんなに最悪な目に遭っても、人間は人間でいることができる。たしかに暴力的な人間はいる。だけど、もしかしたら環境がそうさせているだけなのかもしれない。『ジョニー・マッド・ドッグ』の場合も同じだ。あの少年兵たちは集団になると異常な暴力性を発揮するけど、一人ひとりが本当にそういう人間かと問われれば、僕はノーと言いたい。もしも、この映画のような刑務所の独房に入れられたら、誰だって頭がおかしくなるだろう。でも、ふつうの人から見たら異常者でも、彼らにだって人間性はあるんだ。それを映画で出会った人たちから教わった。そしておそらく、それがこの映画で僕が言いたかったことだと思う。

その後、ビリー・ムーアはどうしてますか?

実は、ガンになった。そして、やめていたドラッグに、また手を出してしまった。逮捕されて懲役1年。いまは刑務所にいるけど、年末までには出所できるよう願っているよ。ジョーも待ってるしね。

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『暁に祈れ』は、12月8日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷&有楽町、シネマート新宿ほか全国順次公開。

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a3m4j4Hirohisa AsaharaVICE Japanmovieドラッグタイムエタイレイプ刑務所囚人暁に祈れ (function (i, s, o, g, r, a, m) { i['GoogleAnalyticsObject'] = r; i[r] = i[r] || function () { (i[r].q = i[r].q || []).push(arguments) }, i[r].l = 1 * new Date(); a = s.createElement(o), m = s.getElementsByTagName(o)[0]; a.async = 1; a.src = g; m.parentNode.insertBefore(a, m) } ) (window, document, 'script', '//www.google-analytics.com/analytics.js', 'ga'); ga('create', 'UA-599058-102', 'www.vice.com'); ga('require', 'displayfeatures'); ga('set', 'referrer', 'http://www.smartnews.com/'); ga('send', 'pageview', 'jp/article/a3m4j4/a-prayer-before-dawn'); ]]>
<![CDATA[Q-1 GARND PRIX EP01 - 旧車の祭典でコール最強を目指すバイク女子 -]]>https://www.vice.com/jp/article/7xyeeg/q-1-garnd-prix-ep01-Thu, 06 Dec 2018 11:02:47 +0000旧車會とは、旧型の自動車やオートバイを改造し、ツーリングをするグループの総称。メンバーは20代~40代が中心で、1グループ、30人程度で構成されているが、インターネットの呼びかけなどで、数百人規模のツーリングに発展することもあるそうだ。

新潟で開催された〈Q-1 GRAND PRIX〉は、国内最大規模の旧車の祭典。全国各地から集った旧車乗りたちが、自慢の愛車でウイリーやエンジン音を駆使したコールを繰り広げる。この〈Q-1 GRAND PRIX〉には、アクセルの捻りでリズムを刻み、コールのテクニックを競う〈4発部門〉がある。

今回は、全3回にわたって、2016年に開催された〈Q-1 GRAND PRIX〉で、女性初の〈4発部門〉出場者、21歳の〈しのぴ〉に密着。第1回は、彼女にバイクと〈Q-1 GRAND PRIX〉にかける想いに迫る。

原題:Q-1 GARND PRIX EP01

*この動画は、AbemaTVのVICEチャンネルにて、2016年に配信されたコンテンツです。

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7xyeegVICE JapanVICE Japanlifestyleスポーツバイク女性暴走族イベント自動車Q-1 GRAND PRIX旧車會BIKE (function (i, s, o, g, r, a, m) { i['GoogleAnalyticsObject'] = r; i[r] = i[r] || function () { (i[r].q = i[r].q || []).push(arguments) }, i[r].l = 1 * new Date(); a = s.createElement(o), m = s.getElementsByTagName(o)[0]; a.async = 1; a.src = g; m.parentNode.insertBefore(a, m) } ) (window, document, 'script', '//www.google-analytics.com/analytics.js', 'ga'); ga('create', 'UA-599058-102', 'www.vice.com'); ga('require', 'displayfeatures'); ga('set', 'referrer', 'http://www.smartnews.com/'); ga('send', 'pageview', 'jp/article/7xyeeg/q-1-garnd-prix-ep01-'); ]]>
<![CDATA[国士舘大学応援団にみる 〈昭和〉根性論 ]]>https://www.vice.com/jp/article/59vybk/showa-like-die-hard-spirit-of-kokushikan-university-cheerleading-squadWed, 05 Dec 2018 11:18:00 +0000 「ヤクザ40~50人にさらわれた」「先輩の命令で電車を止めた」「殴られすぎて木刀が折れた」

これは、劇画や任侠映画の世界の話ではない。男が過剰に男らしかった昭和のころ、大学応援団で実際にあった話だ。

平成も残すところ半年を切り、いよいよ昭和が遠のいていく。戦後の焼け野原から高度経済成長期を経て、バブル崩壊後の長期に渡る経済停滞。昭和~平成にかけて、世の中はめまぐるしく変わった。学校教育では、ブラック部活の実態がクローズアップされ、死亡者が出るほどの体罰や長時間練習は撲滅されつつあるが、いまだにパワハラや熱中症による死亡事故などが絶えない。部活における根性論や精神論が蔓延しはじめたのは、1964年の夏季東京オリンピックに遡る。1961年に組織された東京オリンピック選手強化委員会では、選手教育の方針として〈根性づくり〉が打ち出された。そして高度経済成長下、国の再建、復興のシンボルとされたオリンピックの精神性は、学校教育や一般社会に流通する。『巨人の星』や『アタックNo.1』といったスポ根漫画に代表される〈努力や根性が何物にも勝る〉という非科学的な思想は、このころ、大衆に広く受け入れられた。

「劇画のような、日本特有の非合理的ともいえる精神論の世界を地でいったのが、昭和の応援団です」と語るのは『伝説の応援団CHRONICLE』(出版ワークス)の著者であり、応援団事情に詳しいフリーライターの加藤明典。大学応援団は、1903年に開始された野球の早慶戦にともない結成された。早稲田大学と慶応義塾大学の応援団による応援合戦は、第二次大戦後、早慶戦の復活に伴い再開。他大学にも応援団が組織され、神宮球場は連日、超満員になるほど盛り上がった。各校が、独特の型を披露するリーダー、団旗を持つ旗手、太鼓を打ち鳴らす鼓手など、趣向を凝らして大学スポーツに華を添えた。そして1975年には、マンガ『嗚呼!!花の応援団』(どおくまん、双葉社)が連載を開始し、応援団の人気は絶頂を迎える。当時、昭和の後期は学園紛争後、キャンパスに平穏が戻った時代だ。〈大学のレジャーランド化〉とマスコミに揶揄されたように、就職までのモラトリアムを過ごす学生たちで華やいだ。その一方、応援団員などの硬派学生は、大学の部室という閉鎖空間で、独特なホモソーシャルな世界を築いていた。そして、特訓による死亡者が出たり、事件が起こるほどに先鋭化する。加藤は、このころの応援団を「昭和40~50年代の大学応援団のシゴキは、想像を絶するものです。〈4年神、3年人間、2年奴隷、1年ゴミ〉という、過酷なものだったようです」と語る。「その中でも、〈泣く子も黙る蛇腹軍団〉といわれ、暴力団すら一目置いていたのが、国士舘大学応援団。昭和53年、NHKのドキュメンタリー番組(『ルポルタージュニッポン 国士舘大学応援団』,1978)で取り上げられ、国士舘流のシゴキがカメラに映されました。その過酷な特訓に、リポーター役を務めた大島渚監督が怒りをあらわにするなど、壮絶なものでした」という。当時、応援団の団長を務めたのは、前北海道議会議員の鳥越良孝(62歳)。昭和に生きた男たちは、何を思っていたのだろうか。鳥越氏に、国士舘大学応援団で何が行われていたのかを聞いた。

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1969年に発売されたレコード『大学応援団学生歌』。日本大学や中央大学、国士舘大学などの学生歌が録音されている

兄弟を亡くしたとき、鳥越氏は応援団の練習中だった。〈人生は戦い〉だという鳥越氏の人生訓は、精神論に通じる昭和のメンタリティを彷彿とさせる。しかし、貧困で過酷な生活を送っている者に、誰も手を差し伸べてくれる人がいないのならば、己の肉体や精神鍛錬に向かわざるを得なくなる心境は、理解ができる。インタビューが終わり、帰り際に鳥越氏に「人生の戦いに勝ったと思いますか?」と聞くと、こんな答えが返ってきた。

「まだ、これから。最終的に人生に勝つか負けるかは、自分の気持ち次第だろうね」

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59vybkJoji NishinoVICE JapanlifestyleUniversity (function (i, s, o, g, r, a, m) { i['GoogleAnalyticsObject'] = r; i[r] = i[r] || function () { (i[r].q = i[r].q || []).push(arguments) }, i[r].l = 1 * new Date(); a = s.createElement(o), m = s.getElementsByTagName(o)[0]; a.async = 1; a.src = g; m.parentNode.insertBefore(a, m) } ) (window, document, 'script', '//www.google-analytics.com/analytics.js', 'ga'); ga('create', 'UA-599058-102', 'www.vice.com'); ga('require', 'displayfeatures'); ga('set', 'referrer', 'http://www.smartnews.com/'); ga('send', 'pageview', 'jp/article/59vybk/showa-like-die-hard-spirit-of-kokushikan-university-cheerleading-squad'); ]]>
<![CDATA[Who Are You?: 入澤誠さん(26歳) フリーター ]]>https://www.vice.com/jp/article/ev3amm/who-are-you-irisawaSun, 02 Dec 2018 02:08:16 +00001543652272568-10_26_0072ret

※「Who Are You?」では、インタビューを受けて下さる方を募集しています。自薦、他薦、構いません。お名前、ご年齢、性別、お住まい、ご職業、応募の動機を明記の上、こちらまでお問い合わせください。

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ev3ammVICE JapanVICE JapanYohei MiyamotolifestyleWHO ARE YOU? (function (i, s, o, g, r, a, m) { i['GoogleAnalyticsObject'] = r; i[r] = i[r] || function () { (i[r].q = i[r].q || []).push(arguments) }, i[r].l = 1 * new Date(); a = s.createElement(o), m = s.getElementsByTagName(o)[0]; a.async = 1; a.src = g; m.parentNode.insertBefore(a, m) } ) (window, document, 'script', '//www.google-analytics.com/analytics.js', 'ga'); ga('create', 'UA-599058-102', 'www.vice.com'); ga('require', 'displayfeatures'); ga('set', 'referrer', 'http://www.smartnews.com/'); ga('send', 'pageview', 'jp/article/ev3amm/who-are-you-irisawa'); ]]>
<![CDATA[SHARK HUNTERS PART2 - サメと血と汗:沖縄漁師たちの害獣駆除]]>https://www.vice.com/jp/article/9k4qyy/shark-hunters-part-twoThu, 29 Nov 2018 01:54:21 +0000石垣島では、漁業へのサメ被害に、漁師たちは頭を抱えており、サメ駆除が実施されるほど深刻化している。しかし、時間やコストの問題で、漁場を移すのも困難であり、石垣島の漁師たちにとって、厳しい状況が続いている。

サメは、漁師たちが釣り上げた魚を奪い取る。また、漁具も破壊する。更に網にかかったサメは、船に激突するため、漁師の身にも危険がつきまとう。そのため、八重山漁協一本釣り研究会は、毎年夏場になるとサメ駆除に取り掛かる。

駆除をテーマに、人と生き物にスポットを当てるシリーズ『PEST KINGDOM』第2弾は〈サメ〉。全2回にわたり、石垣島のサメと漁師を追った。石垣島では、20年以上前から、漁師とサメの戦いは続いている。第2回は、実際に漁師たちによる、サメ駆除に密着した。

原題:PEST KINGDOM:SHARK HUNTERS PART2

*この動画は、AbemaTVのVICEチャンネルにて、2016年に配信されたコンテンツです。

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9k4qyyVICE JapanVICE JapanNews沖縄環境環境破壊環境問題石垣島漁師PEST KINGDOMサメ (function (i, s, o, g, r, a, m) { i['GoogleAnalyticsObject'] = r; i[r] = i[r] || function () { (i[r].q = i[r].q || []).push(arguments) }, i[r].l = 1 * new Date(); a = s.createElement(o), m = s.getElementsByTagName(o)[0]; a.async = 1; a.src = g; m.parentNode.insertBefore(a, m) } ) (window, document, 'script', '//www.google-analytics.com/analytics.js', 'ga'); ga('create', 'UA-599058-102', 'www.vice.com'); ga('require', 'displayfeatures'); ga('set', 'referrer', 'http://www.smartnews.com/'); ga('send', 'pageview', 'jp/article/9k4qyy/shark-hunters-part-two'); ]]>