ボクシング

  • 〈毒、賄賂、殺人……〉90年代ヘビー級ボクシング界の闇

    人望の高かったプロボクサー、ティム・〈ドク〉・アンダーソンは、リング上で毒を盛られたとしてプロモーターを殺害、そして収監された。

  • 悪口雑言にも勝利した女性初のボクシング世界チャンピオン

    イギリスの片田舎で育ったバーバラ・バトリックは、身長150センチ足らずの小柄な女子。しかし幼い頃から男子と戦いごっこをしたり、サッカーをしたり、わんぱく三昧の日々を送っていた。そして13歳。彼女に運命の出会いが訪れる。ボクシングとの出会い。小さな村から生まれた、小さな世界チャンピオンが、その軌跡を振り返る。

  • 英国地下格闘技 素手で殴りあう漢たち

    いつの時代も世間の注目を集めるボクシングだが、そのルーツは、拳に薄布すら巻かないステゴロ競技〈ベアナックル〉だ。現行のベアナックルを支える興行団体〈B-BADプロモーション〉のアンディ・トップリフ(Andy Topliffe)は、ベアナックルを表舞台に再び、と奮闘を続けている。そんな彼の努力と、関係者の熱意が身を結び、150年ぶりに英国対米国のビッグマッチが実現した。

  • ナチスと闘った褐色のボクサーの 壮絶な生涯

    1930年代、ナチスに闘いを挑んだボクサーがいた。ヨハン〈ルケリ〉トロールマンは、類まれなボクシング・センスに恵まれながらも、シンティ・ロマであるがゆえにナチスに睨まれ不遇をかこった。しかし、不屈の闘志の持ち主であった彼は、ナチスに向かってファイティングポーズをとり、ステップを踏み、拳を突き出したのだ。

  • 酒池肉林のベーブ・ルースを救ったボクシング

    ジョージ・ハーマン・ルース・ジュニア。愛称はベーブ・ルース。歴史的に最も有名なアメリカの野球選手であるが、酒と女に溺れて再起不能になりかけた時期もあった。そんな男を助けたのは、まったく異なるスポーツ、ボクシングであった。

  • 18世紀英国の女性ボクシング事情

    マイケル・キンメルは、権力の中心にいる人物は、自らの特徴を示される必要がない、という事実を見出した。つまりスポーツをする男性は「アスリート」だが、スポーツをする女性は「女性アスリート」だ。「女性」という修飾語句がつくと、権力の中心から追いやられるのだ。

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  • 120Rに及ぶ遺恨試合の末に死んだボクサー

    ボクシングのリアルな危険性は、1842年のトーマス・マッコイ(Thomas McCoy)vs. クリストファー・リリー(Christopher Lilly)戦で顯わになった。当時、アメリカのボクシングには、ルールと呼べるようなルールはなく、試合は何十、ときには何百ラウンドにも及んだ。