ドナルド・トランプ

  • コンゴ民主共和国を襲った沈黙の殺戮

    コンゴ民主共和国のイトゥリ州ジュグ地区を襲い、同地区の住民数十万人を苦しめた不可解な暴力は、2017年12月に始まった。ときには1日数件のペースで、パンガ、斧、弓、槍で武装した男たちによって、次々と村々が襲われた。国連によると、被害に遭った村は全部で約120。数百もの住民が殺され、数千もの家屋が破壊された。

  • 地獄のような絶望的世界を描いた名作『核戦争後の未来・スレッズ』

    1984年、BBCは、あるテレビ映画を放送した。あまりにも不穏な同作品は、日本原爆投下後40年を記念して、1985年に再放送されたきりだった。タイトルは、『核戦争後の未来・スレッズ』。いち度観たら忘れられない作品だ。2018年1月、待望の高画質版Blu-rayが発売された。

  • トランプが観るべき 絶望的終末パニック映画の名作

    2017年5月。米国と北朝鮮は、数十年ぶりに、核戦争1歩手前の状況に陥った。第二次世界大戦以来となる核戦争の危機に際して、混沌とした雰囲気が生まれた。このような混乱と、後に続く核による世界の終末を見事に描いたのが、『ミラクル・マイル』だ。30年前に製作されたこのカルト映画は、つい最近の核問題を正確に予想していた。

  • 忘れられた戦い 写真で知るアフガニスタンの疲弊

    2017年8月、ドナルド・トランプ米国大統領が、タリバン壊滅、ISIS撃破、敵兵を匿うパキスタンの封じ込める、新たな対アフガニスタン政策を公表した。「私たちが実施するのは、国家再興計画ではない」とトランプ大統領は言明。「テロリストの殺害だ」。もはやこれは、アフガニスタンのみんなの心を救う戦いではないことが明確になった。

  • 『SLEEPING BY THE MISSISSIPPI』 アレック・ソスが描く夢と現実の狭間

    マグナム・フォトに所属するアレック・ソスの写真集『SLEEPING BY THE MISSISSIPPI』。プレミア価格となり、手にすることが難しかった写真集が、復刊されたのを機に、改めてアレック・ソスにインタビューを敢行した。この作品を読み解くうえで欠かせない〈Stream of consciousness(意識の流れ)〉、ミシシッピ川沿いの中部地区、写真家としての在り方などを聞いた。

  • 〈パラダイス文書〉について知っておくべきこと

    パナマ文書を公にした国際調査報道ジャーナリスト連合が、〈パラダイス文書(Paradise Papers)〉を公開した。同文書は、富裕層、政治家はじめ、何らかを隠蔽しようとする権力者が秘密裏にビジネスを展開するためのタックス・ヘイブンとして知られる〈オフショア金融〉という闇の世界を覆うベールを剥がす可能性のある最新の情報だ。

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  • トランプ大好きキャラの悪役レスラー

    WWEの人気レスラーであったコリー・グレイブスの弟、サミュエル・ポリンスキーは現在メキシコにいる。彼もサム•アドニスというリングネームのプロレスラーである。悪役として活躍する彼は、昨年7月に新たなキャラクターを獲得した。〈ドナルド・トランプ支持者〉キャラである。トランプが対メキシコ強硬姿勢を進める中、彼はどのような活動をしているのだろうか。

  • トランプ的経済ナショナリズムが ファッション業界に与える損失

    移民を排斥し超国家主義を打ち出すトランプ大統領は、国境の垣根を越えて展開されるファッション業界において脅威である。経済的なナショナリズムがファッションシーンを衰退させたことは、アドルフ・ヒトラー、ムッソリーニなど、過去の歴史によって証明されている。

  • トランプ移民入国禁止令に対する ファッションデザイナーの抗戦

    移民受入プログラムの120日間凍結をはじめとするトランプ大統領の〈大統領令〉によって、米ファッション界が揺れている。トランプ大統領が就任したことにより、米国に住むアパレル業界に関わる人々や、海外に生産の拠点をおく米ブランドなどに、どのような影響が出るのだろうか?ニューヨーク・ファッションウィーク直前に、幾人かのファッションデザイナーに話を聞いた。

  • 国境の壁をめぐる米国内の動き

    トランプ大統領が建設を計画する米墨国境の壁をめぐり混沌とするトランプ合衆国。〈国境の壁〉コンペ、フェイズ1の募集締切が明日、3月29日に迫るなか、米国各地の自治体は壁建設反対の動きを強め、建設参加を希望する企業を牽制する法案が、各地で続々と起草されている。〈恥辱の壁〉とも称される国境の壁は完成するのだろうか。

  • EUの運命を担う注目のオランダ総選挙

    イギリスEU離脱、トランプ大統領誕生など、「ポピュリストの勝利」の衝撃冷めやらぬなか、オランダ政界の動向に世界中が注目している。3月15日に実施される同国の総選挙は、欧州各国で繰り広げられる選挙初戦でもある。この選挙の結果は、欧州民主主義の運命を左右するほどではないが、EUの運命を左右するだけの可能性を秘めているようだ。

  • トランスジェンダーの子供たちにも青春を

    2017年2月22日、トランスジェンダーの子どもたちが自らの認識に従って、トイレや更衣室を使用できるよう公立学校に求めたオバマ前政権による指針の撤回を、トランプ政権が発表した。これまで、トランプ大統領やその支持者は、性的マイノリティ支援の実施を吹聴していたが、そうはならないだろう、と誰もが予想していた。