イスラム国

  • 「痛む心と体、そして失われた7年の記憶にいまも苦しんでいるのです」シリア難民の告白

    トルコ共和国南東部に位置するシャンルウルファでは大勢のシリア難民が生活している。祖国の戦禍から逃れ、平穏を手に入れるべく同地を訪れた彼らを待ち受けていたのは、予想外の窮状だった。一握りのシリア人は、同地で新たな平穏を手に入れたが、残りの大勢は、難民という立場も災いして苦しい生活を余儀なくされている。彼らはいかなる未来を想い描き、日々を過ごしているのだろう。

  • ヒジャブを手に自由を叫ぶイラン人女性たち

    2017年5月、米国を拠点に活動するジャーナリストのマシ・アリネジャド氏は、〈White Wednesdays〉という抗議活動をはじめた。ヒジャブ着用を義務付ける法律に反対した女性たちが、白いヘッドスカーフを被り、またはそれを手に、毎週水曜日に集うのだ。抗議活動は1年ほど続いたが、ここ数ヶ月で事態は急展開を迎えた。

  • IS情報を流し続けた謎の素人ブロガー

    ISがイラク北部の都市モスルを占拠した2014年6月初め、ある地元住民がブログを開設し、支配下にある現地の実情を伝え始めた。「ジャーナリストではない」人物が公開した〈モスル・アイ〉には、モスルにおけるISの決定、動向、計画が綴られていた。記事の内容は、街の状況を伝える日報から、ISのイラク軍に対する作戦、戦略の詳細まで多岐にわたる。

  • となりのイスラム国

    「同級生のお父さんが、イスラム国の戦闘員だったんだよね」12歳の少年が大きな目でこちらをきっと見据えて答えた。彼の口から出た、「同級生のお父さん」というありふれた言葉の後に、「イスラム国の戦闘員」なんていう恐ろしい言葉が続くとは予想もしなかった。

  • 標的はアリアナ・グランデを楽しんだ子供たち

    5月22日月曜日の夜、マンチェスターで起こったアリアナ・グランデのコンサート・テロ事件による死亡者は22名となり、負傷者も59名に及んでいる。このテロでは、8歳の子供が亡くなったほか、負傷者にも大勢の若者や子供たちが含まれており、負傷者のうち12人が16歳以下の子供だった。

  • SNSを武器に闘うジャーナリストたち 『ラッカは静かに虐殺されている』

    IS支配下にある故郷ラッカの惨状を撮影し、決死の覚悟で世界へ発信する、シリアの勇敢な市民ジャーナリスト集団〈RBSS(Raqqa is Being Slaughtered Silently)〉。彼らの活動に密着したドキュメンタリー作品『ラッカは静かに虐殺されている』が、現在公開されている。ドキュメンタリー作家でもある監督のマシュー・ハイネマンに話を訊いた。

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  • チュニジア人男性を指名手配 ベルリンテロ フォトリポート

    12月19日月曜、午後8時過ぎ、鉄骨を積んだスカニア社製のトラックが、ベルリンの繁華街で開催されていたクリスマスマーケットに突入した事件で、捜査を指揮するドイツ連邦検察庁は21日、関与が疑われる24歳のチュニジア人の男を指名手配した。

  • 2014年6月 わたしのIS潜入記

    2014年6月、映像制作者メディアン・ダリアは単身、ダウラ・アルイスラミーヤ(通称イスラム国、以下IS)を訪れ、「カリフ帝国」で3週間を過ごした。彼のまだまだ新鮮で希有な体験を紹介したい。