メキシコ

  • メキシコ麻薬戦争。子供を奪われた母親たちの武器なき闘い

    メキシコ中に拡大し終息の兆しすら見えない麻薬戦争。殺人、誘拐、拷問、レイプ──、あらゆる凶悪犯罪が日々繰り返されるなか、東部ベラクルス州で行方不明の息子や娘を捜す母親たちが団結、行動を起こした。代表を務めるルシア・ディアスさん(63)は日本を訪れ、東京、京都、大阪を巡って「戦時下」の一般市民の窮状を訴えた。帰国前日、都内NGOオフィスで開かれた講演の模様をここに記す。

  • 世にも奇妙なサボテン

    〈THE FASCINATED〉で展示されているサボテンは、「キレイ」とか「カワイイ」とか、現代人お得意の単純な評価を軽くあしらうような、グロテスクで形容しがたい風貌だ。砂漠という極地で、誰の助けもなくサバイブしてきた生き物なのだ、と納得せざるをえないほどの、孤高かつ強靭な生命力、そして、生命そのものに備わる官能性をも感じさせる。

  • ライオンからクロコダイルまで エキゾチックな肉市場

    「いちばんのお気に入りはスカンクだ。昔はよく山で獲ったが、ここ数年食べていなかった。どんな味だって? スカンク味だよ。他にたとえようがない。肉にはそれぞれ特有の味があるんだ」

  • ビニール袋にたっぷりの真っ赤な液体

    サン・ルイス・ソヤトラン(San Luis Soyatlán)は、メキシコ最大の湖沼、チャパラ湖の南岸に位置する農業の町。車で町なかに入ると、真っ赤な液体がつまったビニール袋を手にする町民の多さに気づく。もしかして、吸血鬼がこの辺りに店を構え、同胞に日々の糧を安く卸しているのだろうか。

  • メキシコ麻薬戦争の最前線映画『カルテル・ランド』の裏側を語る

    メキシコ麻薬戦争の最前線映画『カルテル・ランド』の裏側を語る メキシコ麻薬戦争をとらえたドキュメンタリー映画『カルテル・ランド』。製作総指揮のキャスリン・ビグローと、マシュー・ハイネマン監督が、自らこの映画の裏側を語る。

  • 人獣共通感染症結核とは

    私たちが知っている結核は、咳をしたり、しゃべったり、歌ったりすることで、ヒトからヒトへ感染する。しかし、〈牛型結核〉は、低温殺菌処理されていないミルク、生肉、未調理の肉、もしくは、感染した動物との直接接触により感染する。このように、家畜からヒトに感染するタイプの結核を、〈人獣共通感染症結核〉という。

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  • コカ・コーラ神殿の女王

    きっと、みんなコーラが大好きなはずだけど、メキシコ・ベラクルスにあるパット・リーディーの度を越えた〈コカ・コーラ神殿〉を見てからでないと、真のコーラ好きとはいえない。コーラが好きすぎて、コーラを愛しすぎて、彼女の自宅は真っ赤になってしまった。コーラ・ミュージアムになった。

  • 米国への移民が飛び乗る、悪名高きメキシコの鉄道脇で生きる女性

    メキシコの第二の都市、グアダラハラの街を横切る鉄道脇で、移民たちのために生きる女性がいる。彼女は、ゴミの山の上で暮らし、米国へと向かう移民たちを支援している。

  • ハイファッションへと変貌を遂げた メキシカンパーカ

    70年代のヒッピームーブメントやドラッグカルチャーのアイコンとして知られていたメキシカンパーカ(バハジャケット)が、アレキサンダー・ワンをはじめとするハイファッションの世界で注目を集めている。そんなアイテムのルーツと現状に迫る。

  • トランプ大好きキャラの悪役レスラー

    WWEの人気レスラーであったコリー・グレイブスの弟、サミュエル・ポリンスキーは現在メキシコにいる。彼もサム•アドニスというリングネームのプロレスラーである。悪役として活躍する彼は、昨年7月に新たなキャラクターを獲得した。〈ドナルド・トランプ支持者〉キャラである。トランプが対メキシコ強硬姿勢を進める中、彼はどのような活動をしているのだろうか。

  • ピザより美味しいメキシコのトラユーダとは

    メキシコ合衆国の南部に位置するオアハカは、メキシコ国内においてもかなり特色の強い食文化で知られている。そのなかでも〈メキシコ版ピザ〉と称されるトラユーダは、屋台から市場の食堂、更にはレストランでも楽しめるオアハカのソウルフードである。その魅力を探った。

  • メキシコの路上ジャンクフードを学ぶ

    朝食、昼食、夕食といった〈正式な〉食事だけではなく、あたりまえのように間食し、ほぼいち日中食べているというメキシコ人。そんな彼等が最も気に入っているレストランは〈路上〉にあった。メキシコ人にとって、完全に生活のいち部になっているストリートフード。そのジャンクぶりを見てみよう。