PABLO ESCOBAR
コカインを飲み込んで密輸する猛者たちの悲劇
Coke Mule、コーク・ミュール、コカイン密輸用ラバ。コカインが詰め込まれた小袋を何個でも飲み込む猛者たちの敬称だ。コーク・ミュールは、コカインを完璧に「ボディ・パッキング」して旅客機に乗り込み、各国の税関を通り抜ける。
麻薬神バブルに沸くエル・チャポ再逮捕後のLA
チャポと同じBARABASのシャツ、チャポTシャツ、チャポ・ソング、チャポ・タコス。チャポ・バブルに沸くLAのストリート、弾けんばかりの勢いでエル・チャポを奉り懐を潤すビジネスマンたちに直撃取材。
アフリカとヨーロッパを繋ぐコカイン・ロード
ヨーロッパで消費されるコカインの大半は、飛行機でロンドン、マドリッドに到着する。ベネスエラで出会った密売人によると、カラカス発のルフトハンザ航空機には毎便、最大で100人ものコーク・ミュールが搭乗しているらしい。
コカインを見切り「金」に群がるコロンビアの外道たち
2000年以降、ゴールドラッシュはコロンビア各地を席巻し、ゲリラ組織、民兵組織を率いる麻薬密売組織は、麻薬取引の損失を埋め合わせるべく、金取引に活路を見出した。金は、国内各地で新たなコカインとなった。
南アフリカで蔓延する代替コカイン「キャット」
キャットの製造法はとてもシンプルだ。原料は、一般的な風邪薬に含まれているエフェドリン、 塗料溶剤としてホームセンターで販売されているアセトン、硫酸。製造に必要な装置は、ストレーナー(ろ過器)、電子レンジ、もしくはヘアドライヤーと冷凍庫があればよい。
ボリビアのコカイン・バル
「ルート36」はボリビアのラパスにある仮設のラウンジバーで、カクテルと一緒に、グラム単位でコカインを銀の皿にのせて出している。誰もがこの店を知っているのに、なぜ店の営業を続けることができるのか。何かしら表沙汰にできない理由でもあるのかも知れない。
不可解なテーマパークになった麻薬王の邸宅
1978年、エスコバルはメデジン郊外に広大な土地を購入し、複合施設アシェンダ・ナポレス(Hacienda Nápoles)の建設に着工した。巨万の富を得た世界有数の密売人は、邸宅だけでなく、野生動物をも手懐けた。彼の死後、この土地は10年ほど放置され荒れ果てた。地元の住民は、パブロが遺した金や麻薬を探そうと屋敷を荒らし、カバは野生に帰った。
メキシコを席捲した ロス・セタスという暴力装置
メキシコ麻薬戦争が激化の一途をたどっていた1997年、ゴルフォ・カルテルのボス、オシエル・カルデナス・ギエンは禁断の扉を蹴破った。蹴破られた扉から這い出したのは、パブロ・エスコバルも霞んでしまう、メキシコ史上最狂の「ロス・セタス」という暴力装置だった。