タイ
映画『暁に祈れ』公開記念インタビュー。最悪な場所で、獰猛な奴らと。
地獄のなかの地獄。ドラッグ、レイプ、殺人が横行するタイの刑務所に収監されたイギリス人ビリー・ムーアが、ムエタイでサバイヴを試みる自伝小説の映画化。タイ人の〈本物〉の元囚人を起用し、刑務所跡地で撮影。リアルさを追求する過程で芽生えた原作者ビリーと彼を演じるジョー・コールの友情。そして映画の撮影後に待ち受けていた苦い現実──。監督のジャン=ステファーヌ・ソヴェールが語る。
ビデオゲームの意味を理解しようとするタイの僧侶たち
クリスチャンのゲーム開発者から、ゲームを悪魔の道具として非難する福音主義団体に至るまで、キリスト教とゲームの関係については、これまで幾度も語られて来た。しかし、キリスト教以外の宗教がビデオゲームとどのように関わり、どのように衝突するかについての調査は、今のところない。例えば、仏教とビデオゲームの関係はどうなっているのだろう。
国王崩御で沸き起こるタイの黒服ブーム
バンコクからチェンマイ、プーケットまで、タイ各地で黒い服が品切れになっている。「1日あたり150点以上の黒い衣服が売れています。お客さん1人につき2~3点購入していくんです」
立ち技世界最強 タイの国技「ムエタイ」の伝統と現在
写真家のスティーヴン・カウンツは、タイの伝統的スポーツ「ムエタイ」のルーツを撮るために、カメラと防水バッグふたつだけを抱えてタイへ旅立った。5か月もの間、東北部のイーサーン地域を中心に、村から村へとバイクで移動しては写真を撮り続けた。
異文化と伝統が形づくる バンコクのグラフィティシーン
アジア諸国のシーンと同じく、タイのグラフィティシーンも生まれたばかりだ。しかし、ここにはとても独特なルーツがある。その始まりの一端は、大学間の縄張り争いだ。各大学がスプレーペイントで縄張りを主張していたそうだ。
心の平穏と健康を導く串刺し儀式
毎年、東南アジア全域で、陰暦9月に開催される九皇大帝祭は、道教の教えに基づく9日間の祭祀だ。タイのプーケットでは、〈テサガン・キンジェー〉もしくは〈菜食週間〉として尊ばれている。
タイで活躍する トランスジェンダー・キックボクサー
ローズのようなトランスジェンダー・キックボクサーは珍しい。彼女の知る限り、現役で活躍しているのは3~4人だ。「リングに入った途端に下劣な野次が飛んでくることもある」「わたしの試合を見たことがないから。でも、そういう観客は、一旦試合が始まったら静かになる」