伝統

  • 選んだ相手とセックスできる美男子コンテスト〈ゲレウォール〉

    ニジェール北部周辺に暮らす遊牧民ウォダベの男性は、最大6時間かけてメイクをし、年にいち度の〈出会い系〉祭りで美を競う。

  • さらし姿の裸男の祭典 古川祭にみる〈やんちゃ魂〉

    岐阜県飛騨市古川町でおこなわれている古川祭。〈喧嘩祭り〉〈古川やんちゃ魂〉〈やんちゃ祭り〉と称されるほど、激しさが魅力の祭りだが、現在は、少子高齢化への解決策としての期待も高まっている。数百人の裸男たちの勇姿が、この町に与えるものとは?

  • 世界情勢に惑うヘナタトゥー

    ヘナは、おでこに〈私は外国人です〉と貼るのと同じだ、とずっと信じていた。

  • 若者を魅了する絶滅寸前の音楽

    スマトラ島海岸沿いの田舎から出てきた中年オヤジが演奏する、絶滅寸前の音楽がたくさんの若者を魅了している。耳にこびりつくようなメロディ、クラシカルなフィンガー・ピッキング。そのスタイルは、南ランプンの伝統的な〈スグタ(segeta)〉と呼ばれるストーリー・テリングの手法にのっとっている。

  • 痛みの限界を賜うタトゥー集団〈ブルータル・ブラック〉

    タトゥーを彫るという行為の儀式性を復活させる。想像できる限りもっとも過酷な体験を、被施術者に強いる。

  • 定着しつつある お葬式のライブ配信

    例えば海外にいるとき、遠方に転勤したとき、入院しているとき。そんな状況のなかで大事な人が亡くなってしまったら、そう簡単に〈お葬式〉に参列できない人もいるだろう。しかし今やインターネット社会。参列できない人々のために、〈お葬式〉のライブ配信サービスに注目が集まっているという。もっとも厳粛な儀式は、今後どのようになっていくのだろう。

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  • ケツ叩機の歴史

    「頑丈で素敵なケツの持ち主を探しています」。2007年、カリフォルニア州サンクレメントのマイク・スタンプは、募集広告サイトに、そう投稿した。彼が開発した新型マシーンのモニターを探していたのだ。密かに広がるケツ蹴りシーンと、ケツ叩機の進化には目を見張るモノがある。

  • 滅びつつあるルーマニアの豚ばらし

    毎年、クリスマス前になると私の祖父母は豚を解体した。私の記憶では、田舎の拷問部屋のような小屋の中で、ふたりはバーナー、包丁数丁、針金を、豚の隣にきちんと並べ、解体の準備をしたものだった。豚の下には血を受ける藁を敷き、祖父母のどちらかが包丁で喉を掻き切るあいだ、私は縛られた豚の足を持って押さえていた。

  • インクを浴びながらNYタイムズの 印刷機を見守り続ける熟練修理工

    「インクまみれになっているヤツほど、金を稼いでいるって証拠なんだ」。グレッグ•ゼラファは、そう教えてくれた。彼は、「ニューヨーク・タイムズ紙」の印刷工場のうち、クイーンズにある本工場で、印刷機をメンテナンスする機械工の主任を務めている。

  • 顎に宿る聖なるタトゥー

    1800年代、ニュージーランドが植民地化されると、マオリ族の慣習である女性の顎に施す聖なるタトゥー「モコ・カウアエ(moko kauae)」は廃れてしまった。しかし、その慣習が徐々に復活の兆しを見せている。自らの顔に「アイデンティティ」を刻む意義とは何なのか。

  • マンハッタンで40年続く 昔ながらの製本工房

    創業以来何も変わらない、工房と仕事。旧約聖書、論文の手縫い、大判ハードカバーの写真集、何を頼まれようが、ヘンリーは昔ながらの手作業で、その日のうちに仕上げてしまう。

  • 心の平穏と健康を導く串刺し儀式

    毎年、東南アジア全域で、陰暦9月に開催される九皇大帝祭は、道教の教えに基づく9日間の祭祀だ。タイのプーケットでは、〈テサガン・キンジェー〉もしくは〈菜食週間〉として尊ばれている。