Daniel Oberhaus

Daniel Oberhaus

News Editor

daniel.oberhaus@vice.com

I report on (astro/nuclear/quantum) physics, artificial intelligence, space exploration, the future of energy, DIY tech/open source development, and the psychedelic renaissance. 

  • 宇宙人に埋め込まれたナノテクノロジー除去手術

    2017年10月に公開されたジェレミー・ケニオン・ロックヤー・コーベル監督のドキュメンタリー作品『Patient Seventeen』が記録したのは、足病外科医であり、患者に埋め込まれていた地球外ナノテクノロジーを除去したと、主張する著名なUFO研究家、ロジャー・レアー博士による最後の外科手術だ。

  • 高性能ドローンの未来〈虐殺ロボ〉

    劇中に登場するような高性能ドローンは、今のところ開発されていないが、自律型殺人ロボットが登場するのは、それほど遠い未来ではないだろう。遠隔操作が可能なドローンは、10年以上前から、中東やアフリカの戦場で利用されている。

  • ナチスも上映を禁止した世界初の〈本格〉SF映画『月世界の女』

    SF映画の嚆矢といえば、文字通り月への旅行を描いた1902年の短編映画『月世界旅行』だろう。しかし、SFが本当に幕を開けたといえるのは、それから30年近く経った1929年、フリッツ・ラング監督の過小評価された傑作『月世界の女』の公開からだ。

  • トランプが観るべき 絶望的終末パニック映画の名作

    2017年5月。米国と北朝鮮は、数十年ぶりに、核戦争1歩手前の状況に陥った。第二次世界大戦以来となる核戦争の危機に際して、混沌とした雰囲気が生まれた。このような混乱と、後に続く核による世界の終末を見事に描いたのが、『ミラクル・マイル』だ。30年前に製作されたこのカルト映画は、つい最近の核問題を正確に予想していた。

  • 数千世代後の人間に伝える『100,000年後の安全』

    複数の巨大なトンネルから成る放射性廃棄物の最終処分場〈オンカロ〉。将来的には6500トンの廃棄物が貯蔵される予定だ。2100年頃、廃棄物が一定量に達したら、人が立ち入らないように埋め戻される。しかし、貯蔵される放射性物質の半減期は、数万年。もし地表に漏れたら、大惨事に発展してしまう。その建設を記録したドキュメンタリーが『100,000年後の安全』だ。

  • セックス・ロボット革命を予測したB級映画『チェリー2000』

    1987年公開の映画『チェリー2000』は、スティーヴ・デ・ジャーナット監督がメガホンをとり、若き日のメラニー・グリフィスが主演を務めた作品。同作は、不運な男、サム・トレッドウェルが泡まみれのキッチンで、セクサロイド〈チェリー2000〉と行為に及ぼうとして、それをショートさせてしまうところから、物語が始まる。

  • 自ら鳴らした警鐘を無視する石油会社

    大手石油企業〈ロイヤルダッチシェル〉は、1991年、短編ドキュメンタリー『Climate of Concern』を製作した。この作品を観ると、およそ四半世紀前の石油業界のほうが、気候変動に危機感を抱いていたようだ。

  • 『2001年宇宙の旅』の8年前に描かれた〈1960年〉の宇宙の旅

    スタンリー・キューブリック監督の『2001年宇宙の旅』が1968年に劇場で公開されると、当然ながら、傑作、と絶賛された。しかし、その8年前に製作された、知る人ぞ知る短編ドキュメンタリー『Universe』がなければ、このSF大作は存在しなかったかもしれない。

  • 政府に弾圧された未完SF大作『シルバー・グローブ/銀球で』

    ジョージ・ルーカス監督が〈変わり種〉スペース・オペラで大絶賛されていた時期、〈鉄のカーテン〉の向こう側では、もうひとつの映画革命が進んでいた。SF映画『シルバー・グローブ/銀球で』は、ポーランド人映像作家、アンジェイ・ズラウスキーの最高傑作になるはずだった。

  • 過激な環境活動家 ゴジラ

    このモンスター・キングは、数々の作品のなかで、幾度となく日本を救い、また、破壊している。その壮大な歴史を貫くのは、妥協を許さない姿勢である。それが最も顕著に表れているのが、環境問題をテーマにした、1971年の実験的な警鐘映画『ゴジラ対ヘドラ』だ。

  • メタルを演奏するロボットの奴隷となった人間へのインタビュー

    ロボット・バンドというと、ビープービープーいってる脳足りんエレクトロニカをみんな想像しがちだ。これまで見たロボット・バンドや楽器は、どれもヘッポコでヘタクソだった。でも俺のロボットはハンパじゃない。もし、ロボットが最大出力で演奏するのを見たくて、メタルとかグラインドコアが好きだったら、俺たちのバンドをお薦めする。

  • トランプ時代に観る『バトルランナー』

    この作品は、80年代の軽薄な音楽と、シュワルツェネッガー出演作品にありがちな、アクションヒーローの独善的なセリフで埋め尽くされている。しかし、公開当時は〈未来〉だった2017年を舞台に、生死を賭けたリアリティー番組しか娯楽のない、荒廃した米国が舞台の同作品を改めて観ると、非常に不安な気分になった。