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『TOO HARD』はその名の通りブルータルな女子スノーボード・チーム ③ -最終回-

女性スノーボード・チーム「TOO HARD」の創始者であり、ライダーであるダニエル・パターソン。彼女は、全女性スノーボーダー憧れの存在だ。確実にスターへの道を歩き始めたダニエルだが、彼女の心はただひとつ。「スノーボードをやりたい」ということだけ。満身創痍になりながらも、今日も彼女は滑り続ける。シリーズ最終回。

TOO HARD(トゥーハード)は、数少ない女性スノーボード・チームの一つ。決して卓越したテクニックを披露しているわけではないが、彼女たちを収めた映像は、世界中で大きな話題を集めてきた。なぜならTOO HARDは「チョー過激」だから。

彼女たちの舞台は主にストリート。階段、手摺り、柵などをボーディングする。そしてぶつかる。落ちる。跳ね飛ばされる。体は縫合された傷だらけ。脳震盪でドクターストップ。大会には出ないからスポンサーもつかない。食っていけないからウェイトレスでも植木屋でもなんでもやる。そんな過酷な状況でも、彼女たちは自ら過激を選ぶ。

「普通の人にはなりたくなかった。普通の仕事をして、社会の一部になるのは嫌だった。なりたいのはスノーボード選手。贅沢できなくてもかまわない」

酒、タバコ、音楽を片手に、転んでも、倒れても、痛くても、滑り続けるTOO HARD。その魅力をレポート。全3回。

原題:原題:LADY SHREDDERS – ON THE ROAD WITH ‘TOO HARD’ – PART THREE(2015)