〈作話〉研究でみえる、現実と虚構の曖昧な境界線
「私は誰か」「どんな仕事をしているか」「今は西暦何年か」「今どこにいるか」など基本的事実の理解は、できて当然のようにみえるが、作話研究により、それが当たり前ではないこと、そして私たちの現実の把握が、想像以上に危ういことが示される。
ミレニアル世代が親の環境意識を変える 私たちがとるべき6つの行動
スウェーデンの少女、グレタ・トゥーンベリによる学校ストライキなど、近年世界的な広がりをみせる温暖化への抗議運動。いっぽうで、彼らと親世代との意識の差も指摘されている。私たちの親に危機感を持たせ、実際に行動を起こしてもらうにはどうするべきか、アクティビストや心理学者に話を聞いた。
〈脳神話〉からの脱却を目指して
マサチューセッツ工科大学の生物学者、アラン・ジャザノフ教授は、脳が過大評価されている現状に警鐘を鳴らす。全てが脳のひとり芝居であり、脳は舞台に立つ唯一の俳優だと広く考えられているが、実際は多くの俳優が舞台袖で待機している。出番待ちの俳優たちを知らなければ、われわれは脳の本当の機能を理解できない。
〈手つなぎ〉による鎮痛効果
「パートナーが手を握ると、実際に痛みが和らぐことがわかりました。さらに興味深いのは、カップリング、つまり、ふたつの脳の同期と鎮痛作用との関係です。同期のレベルは、痛みを和らげる度合い、パートナーの共感の度合いと関連していたんです」
先天性無痛症家族
〈先天性無痛症〉。生まれつき痛覚がない、珍しい遺伝性疾患で、熱や強い圧迫などの刺激を感じられないケースもある。マーシリケ家の5人は、同じ遺伝性疾患を持っていることが発覚。78歳の母、50歳の妹、21歳と24歳の息子、そして17歳の姪も〈先天性無痛症〉だった。