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巨大な振り子とサウンドによって創り出される歪んだ世界

ロンドンのアートスタジオUnited Visual Artistsによる、機械振り子とサウンドのインスタレーション『Momentum』について、空間・照明・サウンドディレクターのベン・クレニエットがコンセプトと仕組みを語る。

ロンドンを拠点とするアートスタジオ、United Visual Artistsによる最新作品『Momentum』のコンセプトと仕組みについて、空間・照明・サウンドディレクターのベン・クレニエット(Ben Kreukniet)に話を聞いた。

振り子実験からインスピレーションを得た『Momentum』は、スピーカーとライトが付いた12の機械振り子から成るアートだ。モーターで制御された振り子は、自然の動きから調和のある機械的な動きまで、通常の振り子とは異なる不特定な4つの動きを見せる。重力のある世界で不調和を生み出し、歪んだ世界を表現した。またスピーカーから流れるサウンドも振り子から聞こえることにより、オーディエンスは空間をより強く感じられる。

インスタレーションは、ロンドンのBarbican Galleryにおいて、今年頭から2月13日まで行われていた。オーディエンスを全てから隔離するようなこの会場のおかげで、前々から制作陣の間で話し合われていた構想の実現が可能となった。

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作品の狙いは、非日常の空間にさまよい込み、普通の暗闇とは違う感覚を体感した上で独自の解釈を持ち、束の間全てを忘れてもらうことだった。「迷うことは大事なことだ」と、クレニエットは語る。

United Visual Artistsの作品について詳細は、ウェブサイトで見ることが出来る。