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心理学者が教える、友人と縁を切る方法

友人との別離は、パートナーとの別離よりつらい(そして厄介だ)。

by Elizabeth Brown
30 October 2019, 2:00am

Joshua Ness 

私たちはみんな、10代の頃の〈BFF(Best Friend Forever: 一生の友だち)〉の友情を信じていたいと思っているが、ときには〈BFF〉の最後の〈F〉が〈Fuck off(失せろ)〉を意味することになったりもする。もともと最初から不健全な人間関係だったが、健全に大人になり、〈毒友〉たちを、自らの人生から腫瘍のごとく切除する準備ができた人もいるだろう。もしくは、最初は健全な友情だったのに、いつのまにか相手が、いっしょにいるだけで自分を負け犬気分にさせる人間に変貌してしまった場合もあるだろう。

友人との別離はパートナーとの別離よりもつらい、と断言するのは、マサチューセッツの心理学者で、スミスカレッジ大学院(Smith College School for Social Work)で非常勤講師を務めるシャロン・セイリーン(Sharon Saline)博士だ。彼女は、友人と縁を切った経験も、切られた経験もある。恋人との別れかた指南は世のなかに溢れている。「恋人との別離は、起こる確率も高いし、社会的にも受け入れられやすいようです」と博士。「友人の場合は、関係の構造や境界線がもっと曖昧です。友人関係の清算が往々にしてより難しいのは、友人関係に終わりは来ない、と当然視されてしまっているからです」

もちろん、友人関係を修復するために真剣に努力するべきか否か、時間をかけて考えても損はない。それでも、友人関係という航海中の船が転覆、沈没したと判断したあなたのために、セイリーン博士が問答集を用意してくれた。博士が、友人ときっぱり縁を切るさいに想定される面倒なやりとりの進めかたを教えてくれる。

こんなとき:こちらが自己嫌悪に陥るような言葉をかけてくる
こう返そう:「〇〇とか△△とか××とか、そういうふうにいわれるとすごく傷つく。これが初めてじゃないよね。私に向かってそんなひどいことをいうような人とは、友だちでいたくない」

心根が腐った友人の行為の具体例を挙げると、ふたりが締結した〈友人契約〉を、相手がいかに反故にしてきたかを示せる。「友人関係は双方の合意のもとで成立します。なので契約の当事者は、契約の解消も選べます」と博士。契約解消のきっかけとなる相手の行為を指摘すれば、友人関係の清算の理由がより具体的に、明確になる。

博士は、自分が友人と縁を切るさいは、大好きなパッツィおばさんの金言に従うという。「ねえシャロン、私は、自分に幸せをもたらしてくれない人は自分の人生から追い出すわ」。パッツィおばさんは、いかにも正しい。

こんなとき:いっしょにいても半分以上はケンカをしている
こう返そう:「私たちってずっとケンカしてるよね。悲しいけど、私たちちょっと距離を置いたほうがいいと思う。そうじゃないとキツいよ」

健全な人間関係でも時折ケンカは起きる、と博士も認めるが、ケンカの「激しさと頻度」は意識すべきだという。「10回に1回言い合いをするくらいであれば、許容範囲内です。2回に1回ケンカするなら、注意すべきです。50%の確率ですからね」。友人は、自らの助けとなる存在であり、仲間であるはずだ。さらなるストレスの原因となる相手ではない。

こんなとき:自分の陰口をたたいている
こう返そう:「やめてってお願いしたのに、○○さんに私の悪口をいったんだね。すごく傷ついた。あなた、△△さんにも私の悪口いったの覚えてる? 何度も同じことが起こるなんて耐えられないし、もうあなたとは友だちでいられないと思う」

繰り返しになるが、友人関係の清算の理由に、相手の具体的な行為を挙げると、こちらの主張に説得力が生まれる。もしかしたら、もうすぐ〈元〉友人となる相手が食ってかかってくるかもしれないが、そのときは次のセリフをお見舞いしてやろう。

こんなとき:相手が反論したり、暴言を吐いたり、泣いたりなどして、こちらに罪悪感を抱かせ、友人関係を維持しようとする
こう返そう:「そういうの私には無駄だから」

友人と縁を切るさい、いちばん厄介なのは、抵抗、悲しみ、怒りなど相手のリアクションに対処しなければいけないことだろう。かつて自分が相手の言いなりだった場合は特に難しい。

「別れを告げる側としてのあなたの仕事は、傷心や落胆から生まれる相手の怒りに耐えることです。自分の意志を貫いてください」と博士。「テフロン加工のスーツを装着してから別れを告げましょう。相手がいろいろな言葉を投げつけてくるのは、彼らが傷つき、落胆し、あるいは屈辱を感じているからです。だからこそ、相手はこの状況を別の結論に落とし込もうと努力するのです。その結論があなたの望むものでないなら、しっかり自分が望む道を選びましょう」

こんなとき:友人としての縁を切っても、同僚としての付き合い、もしくはご近所付き合いを続けなければならない
こう返そう:「友人関係ってダメになることもあるよね。私はこれからもあなたが元気でいてくれれば、と願っているし、恨みもない。挨拶くらいは軽く交わそうよ。でも無理にいっしょに過ごすのはやめよう」

これからも付き合わなければいけない相手と友人関係を解消する場合は、〈別離〉というよりも〈距離を置く〉くらいがいいと博士はいう。徹底的に避けることを選ぶ人もいるだろうが、長期的に見ると最善策とはいえない。「明らかに避けてしまうと、何かあったのか、と周りからいろいろ邪推されます」
こちらは怒りや憎しみを抱いていない、と同僚、隣人、クラスメイトである相手へ明言しておけば、距離を置いて相手が動揺していたとしても、そこから修羅場に発展するのを防げるはずだ。

This article originally appeared on VICE US.

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