FARC
平和を願い銃を手にした霧の中のゲリラ
2016年末、歴史的和平合意が成立したコロンビア。その1年前、最終的な和平合意に向けて、FARCとコロンビア政府軍は、停戦と交戦を繰り返していた。大義を掲げて霧の立ち込めるジャングルに分け入ったFARCの戦闘員たちは、1年後の和平合意を知らずに、どんな気持ちで銃を構えていたのだろう。2015年のレポートを発掘。
コロンビア国民に否定された和平合意とサントス大統領のノーベル平和賞受賞
コロンビア共和国のフアン・マヌエル・サントス大統領が2016年のノーベル平和賞受賞が決定した。受賞直前の10月2日、和平合意の是非を問う国民投票では、投票率は32%という低さであったものの、反対票が僅差で賛成票を上回り、コロンビアの先行きに暗雲が立ち込めている。
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コロンビア革命軍FARCの戦闘員になったフランス人女性
2016年6月、コロンビア革命軍FARCが政府との和平合意を結ぶ直前、同組織のなかでは異色のフランス女性戦闘員へのインタビューが実現した。なぜ彼女は革命軍に参加し、コロンビアとFARCの状況をどう捉えていたのか。9月26日には両陣による和平合意への署名が実現した、コロンビアの将来を占うヒントが彼女の視点には隠されていた。
薬莢のペンで署名された和平合意はコロンビアに平和をもたらすのか
フアン・マヌエル・サントス大統領とFARCのロドリゴ・ロンドニョ司令官、通称ティモチェンコは、内戦の残滓である薬莢でつくったペンを使用し、4年を費やした交渉の合意に署名した。しかし、10月2日に実施される予定の国民投票で、有権者たちが同合意を拒否する可能性もある。
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