南方での戦況悪化を受け、戦場になることが想定された沖縄では、老人と女性、子供を対象とした10万人の疎開計画が実行に移されようとしていた。
1944年8月21日、800余名の学童を含む約1,800人を乗せて那覇港を発った学童疎開船対馬丸は、翌22日夜、鹿児島県悪石島付近で米潜水艦が放った魚雷により撃沈された。約1,500人が犠牲となり、その約半数が、国民学校初等科1年から高等科2年(現在の小学1年から中学2年)の少年少女だった。「EPISODE 3 死線を泳いだ少女」では、この対馬丸事件の生存者のひとり、平良啓子さん(当時9歳)の命を賭けた闘い──6日間の漂流体験が語られる。米軍上陸の前年に発生した「もうひとつの沖縄戦」の証言記録。
OKINAWA 2015
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MOVIE:
INTRODUCTION
EPISODE 1 少年兵の見た戦場
EPISODE 2 遺骨を掘り続ける男
EPISODE 4 語り継ぐもの
EPISODE 5 戦い続ける者
EPISODE 6 戦場から遠い場所
TEXT:
少年兵の見た戦場 古堅実吉さんの証言(完全版)
遺骨を掘り続ける男 国吉勇さんの話(完全版)
死線を泳いだ少女 平良啓子さんの証言(完全版)