シリア

  • 世界初のアラビア語音楽ウェブマガジン

    アラブ・ミュージシャンは、音楽そのものよりも、難民危機、セクシュアル・アイデンティティやジェンダー・アイデンティティ、〈アラブの春〉やシリア内戦など、現代社会の問題をいかにして斬るかで評価されてるという。世界初のアラビア語音楽ウェブマガジン〈Ma3azef〉が目指すのは、偏屈に語られがちなアラブ・ポップカルチャーの刷新だ。

  • スマホの壁紙から窺う難民たちの人生

    ベルリンに到着した難民の数人に、自身にとってのスマートフォンの意味を教えてもらった。ある人たちは、失った家族、もしくは離別中の愛する人のアルバム代わりとして、また単純に、ボロボロのボートで向かったヨーロッパへのナビ代わりに使用した人もいた。

  • 覆されたモスルの日常

    モスルは長い歴史を持つ美しい街だった。古代遺跡、モスク、教会が立ち並び、イラク2番目の規模を誇る大学もあった。夜になると、通り沿いのカフェはモスル市民で埋め尽くされる。チグリス川の土手では、住民たちが火炉の周りに腰掛け、川で釣れたばかりの魚、マスグーフを炙って頬張っていた。

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  • モスル奪還へ 「人間の盾」で抗戦するIS

    11月1日、イラクのハイダル・アル=アバーディ(Haider al-Abadi)首相は、モスルで有志連合軍相手に戦闘中のIS戦闘員に対し、「もし神が望むなら、われわれは蛇の頭を切り落とすだろう」と国営テレビで表明した。「ISにはもう選択肢は残されていない」と首相は続け、「降伏するか、死だ」と言明した。

  • そのときを待つヌスラ戦線の自爆志願兵

    男たちは、「殉教者リスト」と呼ばれる名簿に自分の名前を登録しており、爆薬を積んだトラックと共に自爆する作戦の順番を待っている。

  • ロシア海軍による地中海実弾演習のインパクト

    地中海東部での演習は、ロシアーNATO間で高まる緊張の顕れでもある。

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  • イランから出撃するロシアの爆撃機

    イランのハマダーン空軍基地からの出撃であれば、航行距離とともに燃料消費量も減り、ロシア爆撃機は、より多くの爆弾搭載が可能になる。 

  • ISに破壊されたパルミラ遺跡の現状とアサド政権の駆け引き

    ISに破壊されたパルミラ遺跡の現状とアサド政権の駆け引き 2016年3月27日、日曜日、バッシャール・アル・アサド大統領率いるシリア軍が都市遺跡パルミラをISから奪還した。考古学者、古代遺跡専門家を含むシリア当局は、ほぼ1年に及ぶISの支配期間中に破壊された、同遺跡の被害調査を開始した。

  • イラクをめぐる闘い(9)難航する第二都市モスルの奪還

    ISに衰えの兆し、ピークは過ぎた、等々、楽観的な報道が散見されるものの、アメリカ率いる有志連合ですら過激武装集団を壊滅させるに至っていない。戦地を知らぬ自称専門家たちは何をもって、衰退、ピーク、云々を語るのか。断片的な情報を繋ぎ合わせただけの解説は果たして的を射ているのか。真実を探るべく、ISと対峙する人々の事情と心情を追う、シリア、イラクからのレポート。

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  • 自由のために武器を売るシリア人

    もともと反政府運動に加わる活動家だったサメルは、内戦勃発後に知人から武器製造法を直接学び、自分の工場を立ち上げたそうだ。工場は、もともと学校として使用されていた小さなコンクリートの建物が使用されていた。砲弾を製造する部屋の隣にはサメルの寝床があり、中庭の中央には迫撃砲が置かれている。

  • イラクをめぐる闘い(8)ISとの国境を守るクルド人武装組織

    ISに衰えの兆し、ピークは過ぎた、等々、楽観的な報道が散見されるものの、アメリカ率いる有志連合ですら過激武装集団を壊滅させるに至っていない。戦地を知らぬ自称専門家たちは何をもって、衰退、ピーク、云々を語るのか。断片的な情報を繋ぎ合わせただけの解説は果たして的を射ているのか。真実を探るべく、ISと対峙する人々の事情と心情を追う、シリア、イラクからのレポート。

  • 何度目かの冬を迎えるレバノンのシリア難民たち

    レバノン・ベッカー高原、アル・マルジュという町にあるシリア難民のキャンプ。しかし、膨大な難民数を収容することができず、キャンプ地として認められていない場所にも無数のテントが張られている。地元の農家から土地を借りた難民たちが暮らしているのだ。