第二次世界大戦

  • 〈日常〉と〈原爆〉を繋ぐアニメーション映画『風が吹くとき』

    掃除をして、食事をして、会話をする夫婦の生活のなかに、戦争があり、原爆があり、死があった。

  • 沖縄戦の「集団自決」とは何か? 1945年3月28日、渡嘉敷島で──。

    8月8日、沖縄県の翁長雄志知事が膵臓がんで死去。67歳だった。保守派だった翁長氏が辺野古新基地建設を推し進める政府と対立するようになるきっかけは、第一次安倍政権だった2007年、高校の教科書検定で沖縄戦の「集団自決」の軍強制に関する記述が削除されたことだった。集団自決とは何か──。16歳のときに渡嘉敷島でこの惨劇を体験した金城重明さんの証言を紹介する。

  • 少年ゲリラ兵、マラリア、住民虐殺── 『沖縄スパイ戦史』が描く戦争の実相

    陸軍中野学校出身者42名が沖縄に渡り、秘密戦の種を蒔いた。そして引き起こされる少年兵たちの死闘、強制移住とマラリアによる大量死、スパイ容疑の住民虐殺。カメラはこれまで語られなかった沖縄戦の陰の部分に光を当てる。ドキュメンタリー映画『沖縄スパイ戦史』を監督したジャーナリスト、三上智恵と大矢英代が、本作に込めたそれぞれの思い、未来への警鐘を熱く語る。

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  • 特殊潜航艇・蛟龍隊の生き残り、岡田明さんの戦争

    「優れた新兵器ができた。必死の覚悟でそれに志願する者は◯、このまま教程を修了して航空機に搭乗したい者はX、どちらでもいい者は△をつけなさい」と。僕は◯ではあきたらず、五重丸をつけました。そして兵舎に戻ってから、愛国心が足りないと言って、Xをつけた同期の者を皆で殴りました。

  • 沖縄戦の孤児 ひとり戦場をさまよった神谷洋子さん(当時7歳)の証言

    「しばらく行くと川がありました。みんな水が欲しくて集まってきたんでしょう。何十名何百名という死体が浮いているんですよ。死体はみんな腐って膨れていました。水を飲みたい一心で這っていって何度も手で掬って飲みましたが、水には腐れた血が混ざっていました。それでも蛆だけよけて飲みました」

  • いまなお沖縄戦のトラウマに悩まされる老人たち 蟻塚先生の診察室からの報告

    眠れない。死体の匂いがする。死んだ人の顔が見える。足の裏が熱い。寝ていると体を触られた感じがする。戦争の記憶が70年以上たった現在も沖縄のお年寄りの多くを苦しめている。生き残った自分を責め続けている人もいる。これで平和になったと言えるのか。どうしたら忌まわしい記憶から解放されるのか。沖縄と福島でトラウマ治療に取り組んでいる蟻塚亮二医師に話を聞いた。

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