〈GOLD or JUST A STONE〉02.YouTubeから生まれた新たな〈笑い〉ーフワちゃんー

約2年ぶりのリリースとなった『EXTRA VICE』。〈GOLD or JUST A STONE〉をタイトルに掲げ、ユースフルなマインドのもと、新たな価値観で生きる人々を特集した。ここでは、巧かろうが、拙かろうが、例え、マスメディアのお墨付きがなくとも、自らの意思と行動力のみで、番組を作るYouTuberをピックアップ。YouTuberとしての新たな笑いを模索するフワちゃんに話を聞いた。

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29 April 2019, 3:18am

インターネットやマッキントッシュ、スマートフォンなど、様々な科学技術の開発と呼応するように、新たなカルチャーが生まれ、新たな価値観が築かれてきた昨今。その真価が問われるのは、数年、あるいは数十年後の評価でしかない。
2020年、東京で開催されるオリンピックに向けて、どこもかしこも工事中。一足早く完成した豊洲市場、東京都で施行された受動喫煙防止条例など。古いものから新しいものへ、汚いだろうものを排除し、ますますクリーンな外装だけができあがっていく。
同時に、社会の監視と規制が強まるなかで、それならそれで、と軽やかに社会の闇をも受け入れ、自身の表現としてさらけ出す、若き心を持った人々を取材した。
金だろうが、ただの石ころだろうが、自分自身のジャンルのない道を進むものたちの心の声を聞いた。

1年前の4月23日。芸人からYouTuberとしてデビューした、フワちゃん。フワ語の浸透力はさることながら「平成最後にとんでもないヤツが出てきた(笑)」と、言われるほどの逸材。自ら出演・編集までもこなすことで、さらにサイコー!!な笑いへとアゲ↑↑↑まくる。新たな笑いの表現者への1問1答。

フワちゃんにとってYouTubeとは?

私の〈ベスト盤〉を出せるところ!! YouTubeって、ただでさえ面白い私にプラスして、テロップとか音とかコラージュで、もっともっと面白くできる最高のコンテンツ! まじ最高! 演者の私もエディターの私も最高で、それをどっちも見れるYouTubeは私のベスト盤! うま!

テレビとYouTubeの違いは?

YouTubeは主に自分だったり身内のチームでやってる場合が多いから、本当の意味で素に近い姿を見れる媒体なのかなって思います! ターゲットも自分のファンに向けてなので、自由度も高くて攻めれるよね! 逆にテレビはプロの演者と技術さんが集まった現場で、常にオンの自分で戦う場所だと思います! ターゲットもお茶の間だから縛りのあるなかで言葉選んで面白くしなきゃいけないし、まじ難易度高め! こんなに色々縛りがあるなかで、ギリギリ攻めたことをしたり、スタジオから編集からプロが必死こいて面白くして、改めてテレビってまじで最高なんだから、NPO法人(正しくは放送倫理委員会(笑))、 まじ規制やわめてほしい! あたしは一生〈水曜日のダウンタウン〉の味方だかんねー。

YouTubeのアンチコメントは気にする?

まだあたしあんまりアンチコメントってこないかも! きても「おいブス!」くらい(笑)。 かわいとぉー。でもあたしは正直来ても全然気にならないかも! 自分のことめっちゃ好きだからね!! だってアンチコメント書いている人のことよりあたしの方がサイコーに良くない?

炎上とかBANは怖くない?

あたし確立論で生きていて、確立低いことはマジで怖くないんですよ! BANされる確率とBANされない確率だと、BANされない確率の方が高いから、大丈夫! こういう考え方だからすぐ怒られたり免停になったりするんだけどね! サイアクーー!(爆笑)

次回作は?

今編集が溜まってて、まだセブ島にいるんですよ(撮影したのは10月)。もぉ一生セブ島から帰国できないじゃん! お肌まっくろになっちゃうよ! サイアクゥ!! 動画をアップできない要因がいくつかあるんだけど、そのうちのひとつが、すごく寝ちゃう!!!!(爆笑)

今後の予定は?

フワちゃんTV地獄編がもうすぐ始まる予定!!! 地獄編って一体何かっていうと「朝早く起きる」とか、「月に3本以上アップする」とか、「あんまり友達と遊びすぎない」とか!!!! 地獄じゃない??? こんな地獄みたいな生活、耐えられるか超不安!!!

この世界に入ったきっかけは?

大学生の時にギャルのマブが「っていうかフワまじ面白くない? 芸人なれんじゃね?」って言ってきて、「確かにーー」っていって、すぐお笑いの養成所に入りました。こういうイタイヤツって普通、養成所入って何日かで辞めたりするんですけど、なぜかそのままイケた、めず(珍しい)のパターンです!!!!

しいていうなら芸人としてのフワちゃんの短所は?

ネタも忘れちゃうし、大喜利もできないし、エピソードトークもちゃんと言えないし、短所しかないんじゃない!? でも絶対に自分が〈面白い人間〉だって自信はめちゃくちゃあった!
今まで若手芸人がテレビに出るときってネタだったり一芸だったり、何かしらの〈芸〉がないと出れなくて、〈芸がないけど面白い人〉が活躍できる手段はほとんどなかったんですよ。だから私は〈イッテQ新人オーディション〉の一点狙いだったんですけど、それを待ってるだけじゃなく自分からできる行動として、一緒にやってる作家のしゅうせい(長崎周成)が提案してくれたのが〈YouTube〉でした。それで私のYouTubeを見たテレビの人が私をテレビに呼んでくれるっていう今までとは違った手段でテレビにアプローチできてると思ってます! これからの時代は、短所あってもまじ平気!

普段何してるの?

芸人とか作家の友達が多いんだけど、みんな仕事が不定期だから、昼間とか普通に遊べるんですよ。だからもうサイコー(笑)!!。新しいおしゃれなカフェ見つけたら行こう!! とか、映画館のチュロス、映画見ずに食べ尽くそうや、とか(爆笑)。おしゃれなカフェはただただ行ってるんじゃなくて、編集のために通ってるんだよ! 編集ってやっぱダルいから、少しでもアゲな環境で作業できるように行ってるから、エライ♡。もっと行っちゃう。

家族は、今の活動についてなんて言ってるの?

みんな応援してくれてます! お父さんがこないだ「お前、口癖がサイアクー! だと運気が下がるから、これからは、サイコー!!って言ったらいいんじゃないか」ってアドバイスをくれました!!! かわいかったです!

結局、このインタビューでは、「最悪!!」よりも「サイコー!!」が、多く聞けた1日でした。

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こちらの記事は、2019年4月19日、約2年ぶりとなるフリーマガジン『EXTRA VICE』に掲載。今号は〈GOLD or JUST A STONE〉をタイトルに、〈ユースフルなマインド〉をテーマにした1冊。移りゆく社会に呼応するように、新たな価値観で生きる人々をクローズアップ。 通常のVICE MAGAZINE同様に、書店、レコードショップ、アートギャラリー、ホテル、そして今号で特集している全国のフレッドペリーのショップでも配布している。