映画

  • 今年のベストドレッサー賞は着回し上手のティファニー・ハディッシュで決まり

    日本未公開の『Girls Trip』(2017)で、お下品なキャラクターを演じて大ブレイクしたコメディアン、ティファニー・ハディッシュ(Tiffany Haddish)がアカデミー賞で注目を集めた。

  • 甘い郷愁に包まれた現役レンタルビデオ店

    かつて、レンタルビデオ店は、至る所にあった。しかし、ある日を境にパタリと需要を失い、私たちがこのような店を必要としていた時代を想像するのすら難しくなった。電話帳、AOL インストール用CD、コメディアンがトランポリンでジャンプして張りつくマジックテープの壁と似たようなものだ。

  • 宇宙人に埋め込まれたナノテクノロジー除去手術

    2017年10月に公開されたジェレミー・ケニオン・ロックヤー・コーベル監督のドキュメンタリー作品『Patient Seventeen』が記録したのは、足病外科医であり、患者に埋め込まれていた地球外ナノテクノロジーを除去したと、主張する著名なUFO研究家、ロジャー・レアー博士による最後の外科手術だ。

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  • ナチスも上映を禁止した世界初の〈本格〉SF映画『月世界の女』

    SF映画の嚆矢といえば、文字通り月への旅行を描いた1902年の短編映画『月世界旅行』だろう。しかし、SFが本当に幕を開けたといえるのは、それから30年近く経った1929年、フリッツ・ラング監督の過小評価された傑作『月世界の女』の公開からだ。

  • トランプが観るべき 絶望的終末パニック映画の名作

    2017年5月。米国と北朝鮮は、数十年ぶりに、核戦争1歩手前の状況に陥った。第二次世界大戦以来となる核戦争の危機に際して、混沌とした雰囲気が生まれた。このような混乱と、後に続く核による世界の終末を見事に描いたのが、『ミラクル・マイル』だ。30年前に製作されたこのカルト映画は、つい最近の核問題を正確に予想していた。

  • セックス・ロボット革命を予測したB級映画『チェリー2000』

    1987年公開の映画『チェリー2000』は、スティーヴ・デ・ジャーナット監督がメガホンをとり、若き日のメラニー・グリフィスが主演を務めた作品。同作は、不運な男、サム・トレッドウェルが泡まみれのキッチンで、セクサロイド〈チェリー2000〉と行為に及ぼうとして、それをショートさせてしまうところから、物語が始まる。

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  • 自ら鳴らした警鐘を無視する石油会社

    大手石油企業〈ロイヤルダッチシェル〉は、1991年、短編ドキュメンタリー『Climate of Concern』を製作した。この作品を観ると、およそ四半世紀前の石油業界のほうが、気候変動に危機感を抱いていたようだ。

  • 『2001年宇宙の旅』の8年前に描かれた〈1960年〉の宇宙の旅

    スタンリー・キューブリック監督の『2001年宇宙の旅』が1968年に劇場で公開されると、当然ながら、傑作、と絶賛された。しかし、その8年前に製作された、知る人ぞ知る短編ドキュメンタリー『Universe』がなければ、このSF大作は存在しなかったかもしれない。

  • メキシコ麻薬戦争の最前線映画『カルテル・ランド』の裏側を語る

    メキシコ麻薬戦争の最前線映画『カルテル・ランド』の裏側を語る メキシコ麻薬戦争をとらえたドキュメンタリー映画『カルテル・ランド』。製作総指揮のキャスリン・ビグローと、マシュー・ハイネマン監督が、自らこの映画の裏側を語る。

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  • 政府に弾圧された未完SF大作『シルバー・グローブ/銀球で』

    ジョージ・ルーカス監督が〈変わり種〉スペース・オペラで大絶賛されていた時期、〈鉄のカーテン〉の向こう側では、もうひとつの映画革命が進んでいた。SF映画『シルバー・グローブ/銀球で』は、ポーランド人映像作家、アンジェイ・ズラウスキーの最高傑作になるはずだった。

  • なぜ同じ映画を何度も観るのか

    10月のある金曜の晩、9回目の『ダンケルク』を観るために、夜行バスで大阪に向かった。同じ映画を観るために劇場に通い始めたきっかけは、2015年公開の『マッドマックス 怒りのデス・ロード』。映画の特質や上映形式などをもとに、〈同じ作品を映画館で何度も観る理由〉を考えてみた。

  • 映画『ホーム・アローン』マコーレー・カルキンが仕掛けた罠の殺傷力

    クリスマスには欠かせない名作の『ホーム・アローン』だが、マコーレー・カルキン演じるケヴィンのトラップ攻撃は、間違いなく度が過ぎている。実際、人間の身体にどれほどのダメージを与えるのだろうか? その疑問を解決するべく、ニューヨーク市で働く救急士、ジョセフ・オヘアに答えを求めた。