レイ・バービー(Ray Barbee)。パウエル・ペラルタのライダーとして『PUBLIC DOMAIN』、『BAN THIS』と名作ビデオに出演。代名詞であるノーコンプライを華麗にメイクする姿を思い起こす人も多いだろう。そんな当時のスケートビデオを製作していたのは、ステイシー・ペラルタ(Stacy Peralta)。ドッグタウンのメンバーであり、パウエル・ペラルタの創始者であるレジェンドが、80年代にスケートビデオという表現手段を用いて起こした変革が、現在のシーンに与えた影響力は計り知れない。レイ・バービーが語るスケートビデオ撮影秘話からは、ステイシー・ペラルタが語るのと同様に、シーン確立の経緯が垣間見える。※写真家、ビデオディレクター、コントリビューター、フォトエディターなど、様々な顔を持つパトリック・オーデル(Patrick O’Dell)が綴るスケートボーダーを中心にしたドキュメントシリーズ『Epicly Later’d』。2007年にスタートして以来、2015年に入ってからも、ケビン・”スパンキー”・ロング(Kevin “Spanky” Long)の続編をリリースするなど、新たな側面からスケートボードをフィーチャーし続けている。スケーターがアート、音楽、ファッション、各界から評価を集める理由とは? なぜスケートボードだけが、トリックを競うスポーツ的側面を超えて、独自の文化を築いたのか?そんな疑問への答えとして、各チームのデモやスケートビデオで伺えることもあるが、それとも異なる生の声にこそ秘密があるはずだ。このシリーズでは、トリックを解説するシーンもあるが、そこに重きを置いている訳ではない。スポンサーを意識した、上っ面なインタビューとも違う。有名なスケーターを羅列しただけの、くだらないものでは決してない。今も昔も、スケーターはただのバカだってことは変わらないが、本物のスケーターは他では替えがきかない。このスケーターであるべきで、他のスケーターじゃダメなのか、それを探るためのエピソード。原題:Epicly Later'd (Episode 12) : Ray Barbee(2007)
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